"Star Trek: Nemesis"(邦題は『ネメシス/S.T.X』) はスター・トレック シリーズの10作目。
Nemesis とはギリシア神話に出てくるキャラクターで、人間の思い上がりを罰する女神。日常会話では「宿敵、大敵、天罰」という意味で使われます。
本作でピカード大佐が戦うのは、地球を破壊しようとしているシンゾン。このシンゾンはピカード大佐のクローン、すなわち「生命も創造できる」という人間の思い上がりの象徴でもあります。Nemesis というサブタイトルが生きていますよね。
スター・トレックはアメリカのポップ・カルチャーの代表格。
1966年にオリジナルのTVシリーズが始まり、『新スタートレック』(87-94)、『ディープ・スペース・ナイン』(93-99)、『ヴォイジャー』(95-01)、そして2001年9月より始まった最新シリーズ『エンタープライズ』と続きます。さらにアニメーションのシリーズまで様々なバージョンが生まれ、どれもヒットしていますし、オリジナルの放送が終わったものもケーブルで何度も再放送されています。
社会学者や心理学者が大マジメになってヒットの要因を分析していますが、ほとんどの学者が「異人種 (人間と異星人) の共存がテーマの勧善懲悪モノで、最終的には正義が勝つため」という結論に至っているようです。
まともな学者さんたちがスター・トレックに関する論文や本を書いている、ってこと自体がスゴイでしょ?
アメリカの本屋さんには必ずスター・トレックのコーナーがあって、品数もそれはそれは豊富です!
"The Star Trek Encyclopedia (スター・トレック百科事典)" や写真集といった類は常にベスト・セラー。倫理学者が書いた "The Ethics of Star Trek (スター・トレックの倫理)"、宗教学者が書いた "Religions of Star Trek (スター・トレックの宗教)"、物理学者が書いた "The Physics of Star Trek (スター・トレックの物理)" などは、なんと学校の図書館でも推薦図書となっているほど!
なにしろ何千万人もの固定ファンがいるので、本も映画も出せば売れます。
私が個人的に気に入ってるのは "The Klingon Hamlet"。『ハムレット』がクリンゴン語と英語で印刷された対訳本です。
Klingonとは、恒星間種族のひとつで好戦的なクリンゴン一族のこと。彼らの話す言語は Klingon Language といって、これもまたファンにはお馴染みであるだけでなく、熱心な研究の対象となっていることばなのです。。
"The Klingon Dictionary (クリンゴン語辞典)" を買って "Klingon for the Galactic Traveler (宇宙旅行者のためのクリンゴン語)" と "Conversational Klingon (クリンゴン語会話)" をマスターした後は、是非ともクリンゴン語のハムレットに挑戦しましょう!
Trekkie、Trekker と呼ばれるスター・トレックのファンたちは、理数系に強い「オタク」っぽい人が多いため geek、nerd に代わる語として使われることが多いんですよね。つまり、「頭はいいけど社交性がないヤツ」ってこと! 彼らの実態をコミカルに描いた映画『ギャラクシー・クエスト』も一度ごらんになってください!
- 2003年2月27日
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- »映鍵(ei_ken): スター・トレック ネメシス - 2010年1月15日 22:35
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