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西森マリーのUSA通信:スペースアルク
 
チャーリーと14人のキッズ
チャーリーと14人のキッズ コレクターズ・エディション
チャーリーと14人のキッズ コレクターズ・エディション
原題:Daddy Day Care
価格:1,410円(税込)
販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

食品会社でサラリーマンをしていたチャーリー。息子のベンよりも仕事優先の日々を過ごしていたが、ある日、自らのキャンペーンの失敗から会社をクビになってしまう。新たな仕事先も見つからず、仕事に出た妻の代わりに息子の世話をするが、戸惑いとつまずきの連続。息子を預けるよい保育園も見つからず途方に暮れるチャーリーだったが、、ふとしたことから、友人たちと「パパの保育園」を開くことを思いつく。

『チャーリーと14人のキッズ』は、アメリカで頻繁にニュースになっている託児所不足の問題をユーモラスに描いています。

女性向けのトーク番組では、折に触れて託児所問題を扱っているので、この映画もそのからみで紹介され、エンターテインメント関連以外の場所での露出度が高まり得をしました。

子どもが石けん水を飲んで口からシャボン玉をはき出すシーンが「子どもがマネをすると危険!」という抗議を受けたのも、結果的にこの映画のニュース・ヴァリューを高め、かえっていいPRになったようです。

製作者側が「だからPG(親のガイダンスが必要)というレイティングになってるでしょーが」と、突き放した反応をしていたのも笑えました。つまり、「このシーンは映画の世界のみであり得ることで、実際にはやってはいけない、と親が注意すればいいこと」と言っているわけです。

一方、黒人向けのメディアでは、エディ・マーフィーが演じている主人公チャーリーと彼の家族が、黒人にとって良きrole modelである、と高い評価を受けていました。

ハリウッドのメインストリームで描かれる黒人像は、ウィル・スミスやデンゼル・ワシントンなどのごく一部の主演作を除くと、ギャングか麻薬の売人か売春婦のヒモで四文字言葉を連発している、というステレオタイプがほとんど。

スポーツ選手として描かれている場合でさえ、貧乏な子だくさんの母子家庭で育てられた無教養な人間、というネガティヴな設定。

ですから、広告会社の重役と弁護士の母というエリートの両親が、裕福な家で優雅な暮らしをしていて、しかも両親は子どもの前では四文字言葉は使わない、というこの映画の家族は黒人のイメージ向上に貢献している、と絶賛されたのです。

ちなみに、チャーリーの託児所と好対照のチャップマン・アカデミーというpre-schoolは、アメリカ版の「お受験ママ」たちが血眼になって子どもを入学させたがるエリート幼稚園の存在を皮肉ったもの。

アメリカでも、一流会社入社/一流大学入学のために幼稚園から一流の教育を、と思っている親が大都市にはけっこういるんですよね。

アカデミックな教育より子どもの心を大切に、というテーマのこの映画は、幼稚園受験をひかえた日本の教育ママたちにぜひ見ていただきたい作品です!

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