監督:ダグ・リーマン
出演:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリーほか
配給:東宝東和
公開:12月3日より全国《超拡大》ロードショー
http://www.mr-and-mrs-smith.com/
『Mr. & Mrs. スミス』は公開後4週間で制作費(約1億1000万ドル)分を稼ぎ出し、最終的には約1億8300万ドルの興行収入を記録しました。
この映画、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーというアメリカの超人気スターの共演で、理屈抜きで楽しめる娯楽大作なので、ほんのちょっとテレビCMを流すだけでヒットが約束されていた作品。
でも、運のいいことに(?)、この映画が公開される直前にブラッド・ピットとジェニファー・アニストン夫妻の離婚問題が浮上。芸能関連の番組やタブロイド紙、さらにはコメディー番組、夜のトークショー、ファッション誌、女性誌、男性誌までもが一斉に「離婚は『Mr. & Mrs. スミス』の撮影中にブラピがアンジェリーナと浮気をしたせい」と、ほぼ1カ月にわたって騒ぎ立てました。
そのため、映画会社がPRをしなくても、作品の公開直前から1カ月の間、『Mr. & Mrs. スミス』というタイトルを目や耳にしない日はないほどだったんですよね。
特にタブロイド紙は、『Mr. & Mrs. スミス』のプロモーションのため、並んでインタビューに答えるブラピとアンジェリーナの写真に「Mr. & Mrs スミスか、それとも新しいピット夫妻か?」というキャプションを付けたり、セクシーなアンジェリーナの写真に吹き出しを付けて、そこに「私は Mrs. スミス。家庭を崩壊させる魔性の女」という一言を入れたりして、離婚ネタを映画にひっかけて劇的に報道し、それらの記事の多くが一面を飾ったのです。
日本では芸能ゴシップ専門のタブロイド紙はほとんどないようですが、アメリカにはこの手のタブロイド紙が少なくとも6紙あって、ガソリンスタンドや食料品店、ウォルマートなどの大型スーパーマーケットのレジの手前で必ず売られているんです。
つまりアメリカでは、ごく普通に生活をしていると、芸能ゴシップなんてくだらないと思っている人も、ガソリンスタンドやスーパーのレジに並んでいるときに、タブロイド紙の一面がイヤでも目に入ってきてしまうから、積極的に無視する努力をしない限り、ゴシップを避けられないのです。
だから、普段は芸能番組なんか見ない人たちも、特に映画が好き、というわけじゃない人たちも、知らず知らずのうちにタブロイド紙に洗脳されてしまい、潜在意識の中で「ブラピを奪ったアンジェリーナの魅力を見てみたい」とか、「ブラピ夫妻の離婚の原因になったこの映画を見なきゃ」という好奇心が働いて、思わず映画館に足を運んでしまったのでしょう。
日本では、元ブラピ夫人、ジェニファー・アニストンは映画女優としてそれほど有名ではないようですし、アンジェリーナも顔の作りが濃すぎて人気がイマイチのようですが、きっとブラピが持つ動員力だけで、この映画はヒットするでしょうね。
- 2005年11月10日
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