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西森マリーのUSA通信:スペースアルク
 
サミュエル・L・ジャクソンが私の名前を呼ぶ!?
新しいPR方法が話題に
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スネーク・フライト
原題:SNAKES ON A PLANE
監督:デイヴィッド・エリス
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ネイサン・フィリップス、ジュリアナ・マーグリーズほか
配給:ムービーアイ
公開:10月21日(土)より有楽座ほか全国東宝系でロードショー
http://www.movie-eye.com/snake/

ハワイで殺人事件を目撃してしまった青年ショーン。ロサンゼルスで行われる裁判で証言台に立つため、FBI捜査官が彼をジャンボ機で護送することに。しかし、現場を目撃された犯罪組織がだまっているはずがない。目撃者を抹殺するため組織が取った手段は、なんと数千匹の毒ヘビをジャンボ機の荷物室へ運び入れることだった。上空の密室で「究極の暗殺者」たちが今、解き放たれる!

『スネーク・フライト』(原題は Snakes On A Plane)は、PRの手法が大きな話題になり、かつ、公開のタイミングにかなり助けられた作品です。

アメリカでは8月20日の公開だったんですけど、その1カ月ほど前から映画のオフィシャルサイトで「サミュエル・L・ジャクソンからのメッセージをあなたの友達や家族に送ろう!」というPRを展開。このサイトにメッセージを送りたい相手の名前とEメールアドレスを入力すると、ジャクソン氏が相手の名前を言っているボイスメッセージが送られる、というもので、このPRがまず大きな話題になりました。

メッセージの内容は「『スネーク・フライト』はすっごく面白い映画だから、***、絶対に映画を見に行けよ!」みたいな端的なもの。でも、***のところに受け手の名前が入るので、ジャクソン氏に友達の名前を言ってもらえる、と大ヒットしたわけです。

以前も書きましたが、サミュエル・L・ジャクソンは、アメリカで一番クールな俳優として人種、性別、年齢を問わずすご〜く人気のある方なのです!

このPRが話題になった約1週間後、「ジャクソン氏が言ってくれる名前がアマンダとかビリーとかの一般的な名前に限られていて、ホスニーやアミーナなどのムスリムの名前は無視されている」と、ブラック・ムスリム(アフリカ系アメリカ人のイスラム教徒)が文句を言い始めました。

これがブログ上でかなり大きな話題になった後、今度はイギリスで液体爆弾を使ったテロ未遂事件が発覚し、アメリカ国内、または海外からアメリカへ行く飛行機の機内持ち込み物が大きく制限されました。水も化粧品も歯磨きまでもが手荷物の中から没収されて、これが大々的なニュースになったんですよね。

新生児を抱えた母親の手から母乳を入れたほ乳瓶が取り上げられるほどの過剰なセキュリティーは、コメディアンたちの絶好のジョークのネタになりました。

それで、8月初旬から下旬にかけて、コメディアンたちが「機内に持ち込んで一番恐いものは?」をネタにしたジョークを連発し、そのたびに『スネーク・フライト』の宣伝が流されたんです。

ニュース番組のアナウンサーまでもが、コンタクトレンズのケースに入ったわずかな保存液を捨てることを強要された乗客について報道した後に、「機内でのコンタクトの保存液なんて、機内のヘビ(snakes on a plane)に比べたら全然リスクは低いと思うんですけどねえ」とコメントするなど、液体爆弾テロ未遂事件でこの映画は本当に得をしたのです!

私は「はいずりモノ」が大嫌いなので、この映画を見に行く気などなかったのですが、ジャクソン氏にメッセージで「『スネーク・フライト』を見に映画館へ行け!」と叫ばれた友達に誘われ、けっこう楽しんで見てきました。

アクション映画がお好きな方は、ぜひとも「映画館へ行け!」ってことですね。

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