ヴィン・ディーゼルのアクション新作
監督:マチュー・カソヴィッツ
脚本:エリック・ベナール、マチュー・カソヴィッツ
出演:ヴィン・ディーゼル、メラニー・ティエリー、ミシェル・ヨー ほか
配給:20世紀フォックス映画
5月9日(土)お台場シネマメディアージュほか 全国ロードショー
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『バビロン A.D.』は、アクション・ヒーローとしてのヴィン・ディーゼルのファンが4年も待ち続けていた作品でした!
ヴィン・ディーゼルは2000年初期に『ピッチブラック』(2000年)、『ワイルド・スピード』(01年)、『トリプルX』(02年)で、アクション・スターとしての地位を確立。当時は、同時期にプロレスラーから俳優に転向して『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』(01年)のスピンオフ、『スコーピオン・キング』(02年)が大ヒットしたザ・ロック(現在はドウェイン・ジョンソンという本名を使っています)とともに、「シュワルツェネッガー、スタローンの再来」と言われ、2大アクション・ヒーローとしてもてはやされていました。
でも、その後、二人ともコメディーなどの別の路線に進出し、それぞれが出演したコメディー映画のウケがかなりよかったため、アクション映画のファンたちは寂しい思いをしていたのです。特にヴィン・ディーゼルの方は2005年に『キャプテン・ウルフ』が大ヒット。2006年には社会派の名監督シドニー・ルメットの作品 Find Me Guilty(日本未公開)で主演を務めて、評論家の過半数から演技力を認められてしまったため、アクションもののファンたちは「もうアクションには戻って来てくれないかも」と心配していたのです(シドニー・ルメット監督は『十二人の怒れる男』『狼たちの午後』『ネットワーク』、『評決』でアカデミー監督賞にノミネートされています)。

そのため、2004年の『リディック』以来4年ぶりのアクション映画『バビロン A.D.』は、ファンたちにとってはとてもうれしい作品だったわけです。それにもかかわらず興行的に伸びなかった理由には、公開のタイミングの悪さが挙げられます。この作品がアメリカで公開されたのは2008年8月29日。あと3日で夏休みが終わるという時期で、この映画のターゲット・オーディエンスであるティーンエージャーの男の子たちはすでに学校モードに入っていました。アメリカの学校は9月に始まります。ですから、夏休みの終わりは新学年のクラス編成がどうなるかという心配や、中学やハイスクールへ進学する不安などが募る時期で、映画を見る気分じゃないんですよね。
さらに、新生活への心配が解消されて映画を見るゆとりができる次の週には二コラス・ケイジ主演のアクション映画『バンコック・デンジャラス』が公開され、大々的に宣伝されていたので、アクションファンたちの足が2分されて、結果的に共食い状態となってしまいました。
日本でも『バンコック・デンジャラス』と同じ日の公開のようですが、「とにかく活きのいいアクションが見たい!」という方には、絶対に『バビロン A.D.』をおすすめします。
- 2009年5月 7日
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