監督:ジョセフ・ラスナック
製作:ダン・ライオン、カーク・ショウ
脚本:ジェイソン・ボルク、キース・シュア
出演:ウェズリー・スナイプス、アシーナ・カーカニス、ロックリン・マンロー ほか
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2009年9月12日(土)より、銀座シネパトスほか、全国順次ロードショー
http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/otokomichi/
『アート・オブ・ウォー2』は、アメリカでは劇場公開はされず、DVDで発売されただけでしたが、黒人層や固定ファンが多いことで知られるマーシャル・アート映画ファンたちからは大歓迎されました。
ウェズリー・スナイプスは、近年では『ブレイド』シリーズ以外には大きなヒット作に恵まれず、日本では一昔前のスター、というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし実は、マーシャル・アートもののファンたちからは彼は“実生活でも本当にカラテができる真のアクション・スター”として崇拝されているのです。
アクション・スターと言われている俳優のほとんどがアクションのみ(スティーブン・セガール、ジャン・クロード・バン・ダムなど)か、アクション7割/コメディ3割(アーノルド・シュワルツェネッガー、ザ・ロック、ビン・ディーゼルなど)という感じで映画に出ているのに対し、ウェズリーは最初は評論家ウケするアート系の映画に多く出演していた、という変わり種。
もともとは俳優や音楽家を育てるニューヨークののパフォーミング・アーツ・スクールで演劇を専攻していた人なので、ほかのアクション・スターとは一味違い、本当に演技ができる人なのです。
さらに、12歳から空手を習い、5段のブラックベルト(黒帯)という本物の空手の達人で、ダンスもうまいため、「彼のカンフーは身のこなしが優雅で芸術的!」と、マーシャル・アート映画ファンたちから一目置かれています。
彼がアクション・スターの仲間入りをするきっかけになった『パッセンジャー57』(1992年)がヒットしたときには、「ブルース・リーの黒人バージョン」と絶賛されていました。
実は、ブルース・リーは、それまで白人の牙城(がじょう)だったハリウッドで初めて非白人として主役の座を手に入れたスターなので、黒人の間ではいまだに人気が高いのです。ウェズリーも『パッセンジャー57』と、同じ年に制作された『ハード・プレイ』で白人からも大ウケしたので、アメリカの黒人たちからは、人種を越えて白人の映画ファンにも受け入れられた数少ない黒人スターの一人として、今でも尊敬されています。
マイケル・ジャクソン追悼番組でも、「デンゼル(・ワシントン)やウェズリー、サミュエル・ジャクソンやウィル・スミスが人種の壁を越えてスターになれたのは、マイケルが道を切り開いてくれたから」というコメントをしていた人がいましたが、黒人が大統領になった今も、やはりアメリカでは黒人はマイノリティ。だから黒人にとってはウェズリー・スナイプスは今でも黒人の成功のシンボルとして大切な存在なのです。
皆さんもこの作品をきっかけに、彼の魅力を発見してくださいね!
- 2009年9月 9日
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