監督:ブラッド・シルバーリング
製作総指揮:ダニエル・ルピ、ジュリー・ウィクソン・ダーモディ ほか
脚本:クリス・ヘンチー、デニス・マクニコラス
出演:ウィル・フェレル、ダニー・マクブライド、アンナ・フリエル ほか
配給:東宝東和
2009年9月18日(金)より、TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー
http://kyoryu-land.jp/
『マーシャル博士の恐竜ランド』は、アメリカでは6月5日にリリースされ、面白い映画で大々的に宣伝されていたにもかかわらず、興業成績はイマイチでした。セールスが伸びなかった最大の理由は、ターゲット・オーディエンスを間違ったこと。
この作品はPG13指定(13歳未満の子どもが映画を見る場合は親の同行が必要=大人が同伴していれば13歳未満の子どもでも見られる)で、内容は中高生やヤング・アダルトとコメディー映画ファンを対象にした“おバカ映画”なんですよね。
実際、制作が発表された段階では「ワカモノ対象のおバカ映画」として紹介されていました。
でも、“恐竜が出てくる”ということと、子ども映画の方が客を大量に動員しやすい(大人が同伴せざるを得ないから)ということで、制作が終わった時点では「大人も楽しめる子ども映画」としてPRされ始めました。
4月、5月の段階で、『モンスターvsエイリアン』や『ナイト ミュージアム2』の上映前にこの作品の予告編が流されて、親も子どももすっかり「見てみたい」という気になっていたのです。ですが、実際に上映間近となった6月初頭に、映画評論家の7割以上が「下ネタが多過ぎる」とか「くだらないジョークばかりでハートがない」などとこの作品をこき下ろしたんです。そのため、親たちが引いてしまい、同時期に公開されたディズニーの子ども向けアニメ映画『カールじいさんの空飛ぶ家に』お客さんを取られてしまったのです。
そもそも『マーシャル博士の恐竜ランド』主演のウィル・フェレルは、ワカモノ向けのコメディー番組『サタデー・ナイト・ライブ』でブッシュ前大統領やジェームズ・リプトン(※)のモノマネで有名になったワカモノ御用達のコメディアン。
同番組を卒業して映画俳優に転向した後は小学生が見ても楽しめる作品は『エルフ ~サンタの国からやってきた~』と『俺たちフィギュア・スケーター』ぐらいにしか主演していませんが、『ロクスベリー・ナイト・フィーバー』 (1998・未) 、『アダルト♂スクール』 (2003・未)、『タラデガ・ナイト オーバルの狼』 (2006・未) 、『俺たちダンクシューター』(2008) 、『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』(2008) などでおバカ・キャラ全開の名演で高校生や大学生、若い層の人々、およびコメディー・ファンにうけています。
今年3月には、ブロードウェイで自作のコメディー「ユーアー・ウェルカム・アメリカ:ジョージ・W・ブッシュの最後の夜」でお得意のブッシュ前大統領を演じ、トニー賞にもノミネートされていて、コメディー界ではすでに大御所の仲間入りをしています。
ですから、『マーシャル博士の恐竜ランド』も、フェレルのファン層をもっと大切にして、単なるおバカ映画として売っておけば、売れたはずなんです。おバカ映画は評論家にけなされればけなされるほど売れるので、映評の悪さも興行成績につながりますから。皆さんはこの作品を“くだらなさ”が魅力のナンセンス・コメディーとして、何も考えずに楽しんでくださいね、かなり楽しめますから!
※ジェームズ・リプトンEnglish Journalに不定期に掲載されるInside the Actors Studio でご存じ、映画界の名物インタビュアー
- 2009年9月30日
- Permalink
- [コメディー]
- Trackbacks (1)
この記事のトラックバックURL:
この記事のトラックバック一覧:
- »我想一個人映画美的女人blog: マーシャル博士の恐竜ランド / LAND OF THE LOST - 2010年2月16日 21:17
{/hikari_blue/}{/heratss_blue/}ランキングクリックしてね{/heratss_blue/}{/hikari_blue/} ←p...
