2007年3月 1日
模範解答にコダワリ過ぎる生徒たち
例えば、授業で次のような英文を中学生の前で訳すとします。
I went to the village to help sick people.
「私は病気の人々を助けるためにその村に行きました。」
この間、生徒は必死に僕の日本語訳を書き取るわけですが、当然1回では聞き取れず、もう1回訳すことも多いんです。
「病気の人々を助けるために、私はその村に行きました。」
僕は機械ではないですし、いつも日本語訳が書かれた虎の巻を使用しているわけでもないので、2回目の訳は微妙に異なることが多くなります。
すると文句が出るわけですよ。
「え、ちょっと訳し方変わったやん!」
「どっちの訳のほうで書いたらいいん?!」
「も~変えんといてよ~!」
言いたい放題です・・。
I studied English very hard.
「私は英語をとても一生懸命勉強しました。」
「私は英語をとても一生懸命に勉強しました。」
生徒「もぉ~!!センセイっ!『に』いるんかいらんのかどっちよ~ハッキリしてよ~!!」
「どっちゃでもええって!」と言いたくなるのは僕だけ?!
僕はあえて訳し方を変えることも多いんです。
いや、別に生徒に対抗してるわけじゃないんですよ・・。
ただ、あまりに生徒たちが模範解答ばかりにとらわれ過ぎてるのが気になるんです。
文法ルールに従い、話し手の真意さえ確実に押さえていれば、あとは聞き手個人の日本語の問題です。もっと自由に訳せばいいんですよ。
それを1字1句間違えないように、神経質になる生徒があまりに多いので授業が進まないこともよくありました。
文法の役割、話し手がその文法を使う目的を聞き手がきちんと意識したものであれば多少の日本語のズレであったり意訳はno problemなんですよ。
次の英文を訳してみましょう。
I'm going to visit him next week.
典型的な訳し方は
「私は来週、彼を訪ねるつもりです。」となると思います。
では、こんな訳し方はどうでしょうか?
「私は来週彼を訪ねます。」
be going to が直訳されていないし、ただの現在形っぽくて、なんか気持ちがスッキリしない人も多いでしょう。
しかし、話し手の伝えたい内容は決して崩れてはいません。
「来週」という時制を表すキーワードがあるおかげで、いつの話なのか聞き手には正確に伝わるはずですね。
英語は時制にとても厳しいですから動詞を中心としてキビキビと変化するわけですが、日本語はそうではありません。この柔軟な表現ができるメリットをもっと活かすべきだと思うんですよ。
模範解答はあくまでも参考程度にして、自分の表現力を意識したいですね。
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