2012年1月16日
2012年 センター試験 第2問A(文法・語法・語彙問題)
今年もまたトラブルを出してしまったセンター試験。今回はかなりの受験生に影響したようですね。受験生にとっては主催者側の事情は無関係ですから、なんとも悲しいトラブルです。
ひとまず、やってしまった大人たちについてあれこれ議論する時間はもったいないので次に気持ちを切り替えて進めるよう陰ながら応援しています。
弊社の生徒さんからはそれほど大きなトラブルの話は今のところ聞いていませんが。
それでは早速ですが、
実際に第2問A(文法・語法・語彙問題)にチャレンジしてみましょう。
次の( )に当てはまるもっとも適切なものを記号で選びましょう。
問1 Some companies have ( ) a new policy of using English as the official in-house language.
(1) absorbed
(2) accompanied
(3) adopted
(4) appointed
問2 Could you show me how to make my mobile phone ring differently, ( ) who's calling me?(1) depending on
(2) in spite of
(3) on behalf of
(4) relying on
問3 Ms. Bell is stuck in a traffic jam. The important meeting will have finished by the time she ( ).(1) arrives
(2) may arrive
(3) will arrive
(4) will have arrived
問4 We had the microwave, the toaster and the heater all ( ) at the same time, and the circuit breaker switched off.(1) in
(2) on
(3) up
(4) with
問5 Mr. Brown looked over the cliff and found he was standing at the edge of a ( ) drop.(1) circular
(2) cubic
(3) horizontal
(4) vertical
問6 You can apply for this overseas program on the ( ) that you have a letter of recommendation from your teacher.(1) condition
(2) limitation
(3) requirement
(4) treatment
問7 "I heard Daiki's sisters are twins. Have you met them?" "No, I haven't met ( ) of them yet."(1) each
(2) either
(3) every
(4) neither
問8 You should not let your personal emotions ( ) in the way of making that important decision.(1) stand
(2) standing
(3) to be stood
(4) to stand
問9 "Which girl is Shiori?" "The one ( ) had a chat with a moment ago."(1) I
(2) myself
(3) that
(4) who
問10 After he joined the travel agency, he worked hard to improve his English in order to carry ( ) his duties more effectively.(1) away
(2) back
(3) off
(4) out
問1 Some companies have ( ) a new policy of using English as the official in-house language.
(社内公用語として英語を使用するという新しい方針を採用した企業があります)
今の社会の流れを反映した問題ですね。
完全な語彙問題でした。文意より他動詞adopt ..「・・を採用する」の過去形が正解。
現在完了形have+過去分詞の完了用法でした。
正解・・(3)
他の選択肢チェック:
(1) absorbed
他動詞「・・を吸収させる」「・・を夢中にさせる」 cf. be absorbed in ..「・・に夢中になっている」
(2) accompanied
他動詞「・・に同行する」
(4) appointed
他動詞「・・を指定する」「・・を任命する」
問2 Could you show me how to make my mobile phone ring differently, ( ) who's calling me?
(誰からの着信かによって携帯電話の着信音の変更方法を私に教えていただけませんか?)
iPhoneに機種変更してから僕もこの手の設定が苦手です。
これも完全な語彙問題です。depend on ..は「・・に頼る」という意味でお馴染みですが「・・によって決まる」という意味もありこれが文意より正解。
「コンマ(,)+現在分詞depending」はdependをVingにした分詞構文ですが、副詞的にCould you ... differentlyに追加説明、添えられている感じで捉えてください。
※文法的には接続詞and it(前文の一部の内容)depends on who's calling me(そしてそれは誰からの着信かによります)で言い換え可能
※who's ...は間接疑問文で名詞のカタマリになって前置詞onの目的語になっている。
正解・・(1)
他の選択肢チェック:
(2) in spite of
「・・にもかかわらず」
(3) on behalf of
「・・を代表して」「・・の代理として」
(4) relying on
「・・を頼る」
問3 Ms. Bell is stuck in a traffic jam. The important meeting will have finished by the time she ( ).
(ベルさんは交通渋滞に巻き込まれています。彼女が到着する頃には重要な会議が終わってしまっているだろう)
文法らしい問題が登場。時制の問題です。
by the time SV ..は「Sが・・する頃には」という意味で「時」を示す副詞節を導く接続詞表現です。
「時」や「条件」(if節)を表す副詞節中は未来の内容でも「現在時制」で示されるため現在形arrivesが正解。
正解・・(1)
他の選択肢チェック:
(2) may arrive
「彼女が到着するかもしれない頃に」(?)不自然なため不適切
(3) will arrive
未来時制のため誤り
(4) will have arrived
未来時制のため誤り
問4 We had the microwave, the toaster and the heater all ( ) at the same time, and the circuit breaker switched off.
(私たちは電子レンジにトースター、それからヒーターを同時につけたままにしてたんだ。そしたらブレーカーが落ちてしまったんだよ)
haveの語法問題。
have O onで「O(電源など)をつけている(つけた状態にしておく)」という意味で使われ文意よりこれが正解。
このonは副詞「作動して」「(電源が)入って」という意味です。
turn on(他動詞+副詞)「(電源スイッチ)を入れる」の仲間の句動詞として押さえておきましょう。
選択肢(3)番のupにも「(機械などが)作動している」という意味がありますが、厳密には機械動作開始までの動的なプロセスを示すのに対し、onは「電源などが入った」状態そのものを表し根本のニュアンスが異なり、文意からはonが自然。残りの選択肢にこの用法はありません。
正解・・(2)
問5 Mr. Brown looked over the cliff and found he was standing at the edge of a ( ) drop.
(ブラウンさんは崖を見下ろすと、自分が垂直に切り立った崖っぷちに立っていることに気づきました)
語彙問題ですね。
at the edge of ..「・・の縁で」、a drop「急斜面」を押さえ、名詞a dropを修飾する自然な形容詞を判断できるかがポイント。
dropのコロケーション(単語と単語のつながりパターン)を考えると、この問題の文意でverticalは最適とは思えませんが、選択肢の中では他にないので形容詞vertical「垂直の」と考えます。
※ちなみにvertical dropは「標高差」という意味でよく用いられます。
正解・・(4)
他の選択肢チェック:
(1) circular
形容詞「円の」「循環の」
(2) cubic
形容詞「立方体の」
(3) horizontal
形容詞「水平な」
問6 You can apply for this overseas program on the ( ) that you have a letter of recommendation from your teacher.
(担任の先生からの推薦状があれば、この海外プログラムに申し込むことができます)
基本的な構文の問題。
on condition that SV ..「Sが・・するという条件で」「もしSが・・するなら」を知っているかどうかで決まりました。
他の選択肢の単語にon .. thatを組み合わせた構文はなく誤り。
正解・・(1)
他の選択肢チェック:
(2) limitation
名詞「制限」「限界」
(3) requirement
名詞「必要条件」「要求されること」
(4) treatment
名詞「処理」「治療」
問7 "I heard Daiki's sisters are twins. Have you met them?" "No, I haven't met ( ) of them yet."
(ダイキくんの姉妹が双子だって聞いたよ。彼女たちに会ったことある?いや、まだどちらにも会ったことはないんだよ)
語法問題です。
後ろに前置詞ofを取れるものを選ぶ、否定文で用いることができるもの、この2点に注意してください。
結論からeither of ..「・・のうちのどちらか」⇒ 否定文:not ~ either of ..「・・のうちのどちらも~ない」の形が正解。
eitherは代名詞でofともセットで用いることが可能です。
正解・・(2)
他の選択肢チェック:
(1) each
each ofの形そのものはありますが、否定語とは共起しないため不適切。each of+「限定詞(the/my/yourなど)+複数名詞」または「themなどの複数形の代名詞の目的格」のいずれかの形を取る。
(3) every
形容詞のため後ろには名詞のみ(通例、単数名詞)
(4) neither
否定文にもともと否定語のneitherはアウト。not ~ either of .. = neither of ..
問8 You should not let your personal emotions ( ) in the way of making that important decision.
(その重要な決断を自分の感情で左右されないようにしてください)
問4で少し触れた定番の文法問題。
使役動詞let O+動詞の原形「Oに・・させる(Oのしたいようにさせる、邪魔しない)」
解釈ができなくてもこれに当てはめて考えれば正解は1つに絞れます。
stand in the way of Vingで「・・の妨げになる」という意味になります。
正解・・(1)
他の選択肢チェック:
(3) to be stood
toがなければ文法的に正解。Oと後ろの動詞が受け身の関係になる場合は「let O be+過去分詞」にします。必ずbeが必要です。(letは常にlet O+動詞の原形に統一しているため)
(4) to stand
get O to+動詞の原形と混同して間違えるパターンです。let O+動詞の原形のみでtoは不要。
問9 "Which girl is Shiori?" "The one ( ) had a chat with a moment ago."
(どっちの女の子がシオリですか? さっき僕が雑談していた子です)
完全な文法問題。
結論から言えば、前置詞withの目的語the girlが目的格の関係代名詞になり省略された文です。
先行詞the one+目的格の関係代名詞who(m)/that+主語(ここが空所)+他動詞(had) ...
正解・・(1)
ここは冷静に問題文をチェックします。
まずは2つ目の問題文は完全な英文ではありませんので下線部を補ってみましょう。
The one ( ) had a chat with a moment ago.
⇒ The one ( ) had a chat with a moment ago is Shiori. ※one=girl
この修正後の英文を2文に分けてみます。
(A) The one is Shiori.
(B) ( ) had a chat with the girl[=Shiori] a moment ago.
英文(B)のwithに注目。前置詞withには前置詞の目的語the girlが必要です。
⇒ have a chat with 人「(人)と雑談する、おしゃべりする」
しかし問題文にはwithの目的語が見当たりません。
そこでこの部分(withの後ろ)が目的格の関係代名詞who(m)/thatに変化し、先行詞の後ろで省略されたと考えれば正解間近。
⇒ who(m)/that ( ) had a chat with a moment ago
ということで、空所には単純に普通の主語を補えばいいわけで正解は主格の代名詞Iになります。
「名詞+空所+動詞の原形」とあれば主格の関係代名詞を素直にイメージし正解は選択肢(3)番のwhoと早とちりしそうですが実は違う、少々trickyな問題でした。
仮に主格の関係代名詞とすれば選択肢(3)番だけでなくwhoの代用になれる選択肢(4)番のthatでも正解になってしまいます。
空所の箇所で先に主格の関係代名詞を使用してしまえばwithの後ろはどうなるの?となってしまうわけです。
関係詞は基本文をイメージした際に、どこの箇所が関係詞になるのか、を十分に検討しましょう。
問10 After he joined the travel agency, he worked hard to improve his English in order to carry ( ) his duties more effectively.
(旅行代理店に入社した後、彼は効率よく自分の仕事をするために、自分の英語力向上のために必死で勉強しました)
句動詞の問題。
carryに合うものはどれか、文意より判断すればcarry out ..「・・を実行する」が正解。
正解・・(4)
他の選択肢チェック:
他の選択肢でも以下のような表現は作れますが文意に合わず不適切。
(1) away
carry away「・・を運び去る」「心を奪う」cf. be carried away「無我夢中になる」
(2) back
carry back 「・・を元に戻す」
(3) off
carry off 「・・を奪い去る」「・・を獲得する」
少々長くなってしまいました。
ざっと書き上げてしまったのでご不明な点があればぜひご質問ください。
今日もお疲れ様でした。
※皆さんの応援クリックのおかげでランキングが常時10位以内と安定!ありがとうございます!
人気ブログランキングに参加中!この記事がお役に立ちましたら、下記のリンクをクリックしていただけますと励みになります!
http://blog.with2.net/link.php?1208183:1932
★出題内容に関するご質問は下記お問い合わせフォームから受け付けています。また出題内容のコメントも励みになりますので宜しくお願いします。
http://evinet.biz/contact.html
★Evineが神戸で主宰する「やりなおし英語JUKU」
http://evinet.biz/
★ツイッターで近況つぶやき中
http://twitter.com/evine_e
- Permalink
- [英文法Tips]
- Comments (0)
- Trackbacks (0)
Trackbacks
Trackback URL:
