2006年6月23日
TGIF
Well, it’s Friday again, and I don’t have any classes today, so I have lots of time to answer your questions.
Bondiblueさんの「not later than 対 no later than」は初めて聞かれた質問です。ずーっと考えてみましたが、区別はないと思います。これは個人個人の選択ではないでしょうか。
それから、「既存」や「依存」についての説明、ありがとうございました。Miyokoさんの言葉は気に入ったので、強調するためにここで繰り返しますね。
「とにかく、最初は意識していなかったことが気になってくるのだと思います」
私に言わせてみれば、これは語学の基本の基本だと思います。焦って、今すぐにでも全部理解したい人が多いようですね。実は日本語の勉強を始めたころの私も全くその通りでした。でも、途中でその姿勢が進歩の邪魔になっていること、それから語学は焦っても仕方がない分野だということに気づいたので、その後はすぐに理解ができなくても、「まあ、いいや。その内分かってくるだろう」というように考え始めました。そのおかげで上達が早くなったし、精神的にも楽になりました。
実は今でもこういうことがあります。去年、私は初めて「せざるを得ない」という言い方を意識しましたが、今でも使いこなせる自信がありません。でも、少しずつこの文法と「仲良く」してきたので、やっぱりその内使えるようになるでしょう。
語学は回転寿司のようなものです。目の前にある物を取る準備ができていなくても、それはまた必ず回ってくるので、自分に適切なタイミングで取ればいいのです。つまり、ファーストコースを今食べているのなら、デザートが回ってきても焦って取ろうとする必要はない、ということです。「ああ、こういうデザートもあるんだね」と思うくらいで今の段階では十分でしょう。
Tomoさん、「英語人」という言い方を気に入りましたか。私は6歳の子供からこの表現を習いました。その子はお父さんがフランス人で、お母さんが日本人でしたが、本人はインターナショナルスクールに通っていたので、英語が日常の言語になっていました。家ではフランス語も日本語も両方使っていたので、6歳なのに、もうすでにトライリンガルな人でした! 彼にとっては「何人」よりも、「僕はこの人と何語で喋ればいいか」という区別の方が重要だったので、周りの人を「フランス語人」「日本語人」のように名づけていたのです。
そう言えば、フォニックスの話を挙げたのもTomoでしたよね。私はそれまでその言葉を何年も聞いていなかったのに、ここで話題になってからはどこにいても聞くようになりました! 私は一度も教えたことがないのですが、今のリーディングクラスで実験したいと思います。その結果はまた報告しますね。
ちなみに、英単語の発音について「100%のシステムがない」という言い方は少し私の言いすぎだったかもしれません。最終的にはやはり辞書の発音記号があるので、確認する方法は一応あります。ただ、これが読める人は少ないので、ネイティブでさえ母語の単語の発音を間違ったりすることは絶対にあります。日本人と「漢字」についても同じことが言えるでしょう。
ちなみに、なぜか分かりませんが、私のお父さんは昔から warranty(保証)の言い方を間違っています。彼は余計な‘r’を入れ、warrantry のように発音をします。何度も直しましたが、まだ言っています(今はただの嫌がらせだと思います)!
「で」「に」等の使い分けの話も盛り上がりましたね! これも私の言い方が悪かったかもしれません。英語の前置詞にも日本語の助詞にも一応ルールはあります。私が言いたかったのは、最初はそれらを参考にすればいいかもしれないが、考えずに自然に使えるようになるのは結局、感覚と慣れの問題だということです。私は昔、「が」と「は」の区別を勉強しましたが、今はもう全然覚えていません。今は作文をしながら「何となく」の感覚で使い分けています。編集者によるとほとんどの場合、私の判断は正しいらしいので、これでいいと自分では思っています。
しかも、いくらルールがあっても、それは「傾向」に過ぎないこともよくあるので、その上の使い分けはやはり「感覚」の問題ですよね。例えば、I'll see you at school tomorrow. も I'll see you in school tomorrow. (最近学生に聞かれた質問)でも、どちらでもいいので、これは「ルール」を覚えるものではないでしょう。
語学のもうひとつのとても大切なポイントは人の学習法の「個性」です。人によってはこういったルールを深く勉強し、そのおかげで使い分けるようになる人もいれば、全くルールを気にせず、自然に慣れていく人もいる、ということです。
文法的な分析が好きな人は、それようの参考書を見ればいいのですが、すぐに理解ができなくても焦らないでくださいね! 「この本を全部読んだのに、まだ使い分けができない!」と悩む人は語学の本質を少し誤解していると思います。
m.n.さん、すぐに忘れるのは絶対にあなただけではありません! 私は違う部屋に物を探しに行った時、その部屋に入った瞬間に何を探していたかを忘れることが多いです(私の住んでいる家は一軒家で、部屋がたくさんあるからでしょうか)。さらに時々、人に電話をかけた瞬間に誰にかけたかを忘れることがしょっちゅうあります。その時は一度切って、「発信履歴」で調べています。これは頭の回転が速いからだと自分は思っています。つまり、物忘れが激しいのは天才の証拠だと思わせてもらっているのです。
Anyway, that is all for today. I’m going to Suzuka again this weekend, but only to help my friend who is racing on Sunday. Have a great weekend, and I will see you next week.
David
Comments
これは、まったく私の個人的意見なのですが、辞書に出ている発音記号が、英語の学習にどのくらい役に立つものなのかについては、英語を勉強している理由によっても違ってくるように思います。
例えば、日本の学校で日本人英語教師になることを目指している人にとっては、重要なのであろうと考えられます。
一方で、英語を、自分の母国語を話さない方々とのコミュニケーションのツールとして利用する人には、必ずしも必須なものではないと感じます。
「英語人」でも、国や地方によって、違う発音をする単語も数え切れないほどあるでしょうし、コミュニケーションの相手が「英語人」ではない場合は、もっと複雑です。
普通の辞書は標準語しかカバーしていないと思うので、こういう訛りには、なかなか対応できないですよね。
私は、こういうものは机の上で学ぶよりも、たくさん聞きこなして、慣れていくしかないと感じるのですが、いかがでしょう?
巷には、英語のリスニング教材以外にも、映画やドラマなど、「聞いて学ぶ」材料は豊富にあると思います。
方言と、日本語の「が」「に」「を」「は」で思い出したのですが、私の田舎の方言では、標準日本語で「が」を使うべきところで「の」を使ったりします。
語学は複雑ですね。
あまり焦らず、のんびりと慣れていくしかないですね^^)
- mk
- 2006年6月24日 00:34
先日はThisとone of theseの説明ありがとうございました。車の例がとてもわかりやすかったです。
単語覚えるときや発音がわからないとき、私は発音記号をチェックしています。今、誰にでもあてはまるようないい例を思いつきませんが、英語学習で役に立っていると思います
海外の規律の厳しい学校にいたときの話です。女の先生には、”Yes, ma'am"と常に返事しなければなりませんでしたが、日本人はそれが発音できなくていつも "yes, mom"になっていました。"I'm not your mother"とその度に言われるも(笑)、何が間違っているのか検討もつかなかったんです。
それから、数年たって、英語も上達し、発音記号を知るようになってから、ma'amの母音はcatのaと同じ記号だとわかりました。
他の単語の発音と結びつけると、発音覚えるのが楽です。
さらにリスニングでも例外はもちろんありますが、スペルの想像がつきやすくなったりします。その逆もあります。
発音関連で最近おもしろいなと思ったのは、日本語はすべて子音と母音のセットで成り立っているということです。つまり、子音の後には常に母音が入るので、自由に音を伸ばしたりできるそうです。だー、かー、らー、(だから)、、みたいに。つまり、音の違いを伸ばすか短くするのかみたいに覚えてしまいがちなところもあると思います。momはma'amより日本語のア音を短くいえばいいんだなって思っていましたが、本当の違いは母音の発音の仕方だったと気づけたのは発音記号のおかげでした。
- 匿名
- 2006年6月24日 11:18
フォニックスの話で盛り上がっていますね。私が中学生ぐらいのときにこれを知っていれば、もっと発音問題が簡単に解けたのに、と思います。フォニックスにあてはまらない例外もありますが、かなり楽にはなったはずです。学校では、フォニックスのような発音の規則は教えられず、ただ正しい発音を暗記で覚え込まなくてはなりません。そして、日本人には区別の難しい母音の違いなどが試験に出るのです。ただ覚えろと言うだけではなく、きちんとフォニックスを教えてほしいです。
しかし、英語を習い始めてたくさんの単語に触れるうち、私もなんとなく法則性がわかるようになり、いつしか知らない単語もある程度読めるようになりました。そうなると後は、発音を覚えればスペルが自然に出てくるので、勉強も楽になりました。今でも、知らない単語を耳にしたときは、自分でスペルを推測して辞書をひくことができます。ただの英語学習者である私がそうなのですから、ネイティブもやはりそうなんですね。
ただ、フォニックスという体系化されたものがあるというのは、大人になってから知りました。学校でも教えてくれれば、日本人の発音に対する苦手意識も、少しは減ると思います。
- Blue Dream
- 2006年6月25日 17:26
こんにちは。
6歳のトライリンガルの子どものお話からも、語学というのは「環境」に左右されると思います。私はまだ子どもはいないのですが、子どもができれば勉強というより英語に関わる環境を作りができれば・・・と思っています。
Davidさんは日本語を読むとき、日本語のまま理解されていますか。それとも1度英語に直されますか。
私は、すべてを英語のまま理解できるまでのレベルではないので、ところどころで日本語の理解も入ってはいますが、アメリカの学校での、先生の質問に対しての返答に例え簡単な質問であっても時間がかかる人に対して「母国語に直さず、英語のまま受け止めて、英語で考えて返す癖をつけるように!」との教えがあり、それ以降日本語に直さないように努めていました。
アメリカにいるときは先生やホストファミリーはネイティブだし、クラスメートも共通語は英語だったのでそれで良かったのですが、日本に戻って例えば友だちに「これなんて書いてるの?」と聞かれたときなど、私自身英語のままだと理解できるのですが、きれいな日本文に訳すことがでず、和訳というよりは要約になってしまいます。
以前バイリンガルの知り合いに尋ねたところ、使用中の言語によって理解も思考も変わると言っていましたが、外国語を学んでいる人の「読んだり、聞いたり、書いたり、話したり」するときの母国語と外国語の理解や思考はどうなんだろうと思っていました。
- Miyoko
- 2006年6月25日 17:30
こんばんは。
いつも、励ましの言葉ありがとうございます。励ましというか、コンプレックスの共有ですかね?自分だけが劣っていると思うと、やる気がでませんが、自分だけではないと思うと気楽になってしまう単純な正確なので、ありがたいお言葉でした。
発音記号についてですが、中学の時に発音記号を選んだり、同じ発音記号のものをグループ分けするテストがありました。先生も正しい発音ができていないのに(発音のいい先生にはあまり出会いませんでした)、なんか機械的な作業で意味があるのかなと思っていました。なので、すごく苦手でしたというのは人のせいにしているようですが、実際、言葉の発音というのは目で覚えるのではなく、耳で覚えるしかないと思うのです。だから、発音記号を覚えている人でも発音が悪かったりするのはそのせいではないでしょうか?音というのはどんなにうまく説明されても聞かなければわかりませんよね。例えば、音階なんかもこれは「ド」で・・・のように低い音でと言われたとしても、その音を聞いてみなければわからないと同じことだと思います。だから、言葉を習い立ての時に、発音記号で覚えることに納得がいかないのですが、どう思いますか?私はフォニックスについてはよくわからないのですが。
少し悲観的?な話になるかもしれませんが、環境上バイリンガルやトライリンガルというのはいいと思いますが、最近0歳や1歳ぐらいから英語を習わせる方がいると知りました。実際、赤ちゃんは母国語すらしゃべらないし、そこまでしてバイリンガルにさせようとするのはどうなのかなと疑問を感じます。このブログに参加してる方にそういう方がいたら申し訳ありません。私はこのことにおいてどのような効果がある等、何も知識がないので一方的な意見かもしれませんので何か知っていることがあれば教えてほしいです。
- m.n
- 2006年6月25日 23:20
デヴィッドさん & 読者の皆さん:
英語の発音のことで話が大いに盛りあがりましたので、追加の一言。
発音を身に付けるベストの教材を紹介します。
題名; 『Improving Your Pronounciation』
著者: Vernon Brown
出版社: 明隣堂出版部
日本人には苦手の2重母音や(u)と(w)の発音、区別しにくい(i)と(i:)など、日本人に英語を教えていた米人がその経験から日本人向けに書いた本で、日本人の弱点がうまくカバーされており、コツを押さえた内容になっています。
小生は大学時代に(なんと昔のこと!)この本で発音を身に付けました。最近の書店で発音に関する書籍を手にしてみますが、この本を越える本はまだ見たことがありません。一般書店(丸善や八重洲ブックセンター等)でさえも、この本が置いてありません。またAmazonの検索でもヒットしません。そのため知る人が多くいませんが、小生が一番に推薦する本の一冊です。
購入は出版社から直接することができます。また、独学でこの本を使って発音を勉強するのであれば、テープなどが別売されていますので利用されるとよいと思います。
では、又。
- 匿名
- 2006年6月26日 09:36
差し出がましいかな・・と思い、迷ったのですが、フォニックスについて少し説明させてください。
フォニックスというのは英語圏の子どもの読み・書きを助けるためのもので、小さいときに習うものだそうです。
A~Zのアルファベットは「エイ・ビー・・」などの名前の他に、それぞれ音を持っていて、例えば「A」は日本語の「ア」と「エ」中間の音(少し長め)、「B」は「ブッ」、「C」は「クッ」などです。 これを組み合わせると「cat」、「cut」、「bag」、「bug」などの単語を読むことが出来ます。 2つの組み合わせ、例えば「ee」は「イー」となり、「week」、「sleep」、「tree」など、「ck」は「ク」となり、「back」、「sick」、「neck」などもあります。
色々なルールがありますが、私が一番おもしろかったのは「マジックe」です。 (この呼び方は子供向けの本に載っていたものなので正式名ではないと思いますが)母音をアルファベット読みに変えてしまう「e」です。 例えば「cut」にeが付くと「u」がアルファベット読みの「ユー」に変わって「cute」。 「hop」に付くと「o」が「オウ」になって「hope」になります。 「bake」、「time」、「home」、「grade」、「strike」なども、このルールで読むとこが出来ます。 (厳密に言うと、単語の終わりが母音字〔a,e,i,o,u,y〕+1つの子音字+eなら、母音字は長音になるというルールです)
Blue Dreamさんがおっしゃるように、色々な単語に触れるうちに何となく分かってくる法則性が、実はルール(フォニックス)として存在するので、私ももっと早く知っていれば、どれだけ学習の助けになっただろうか・・と思っています。
ちなみにフォニックスを知るまでは、読むときは全て発音記号に頼っていました。 もちろん、発音記号だけでは完璧な発音は分かりませんが、楽譜を読むことが出来れば色々な曲を練習できるように、発音記号も発音の練習や、1人で発音を確認するときの助けになるかな・・と思います。 また、最近は単語を入れるとその発音を聞くことが出来る辞書のサイトを見付けたので、発音記号だけでは分かりづらいときに活用しています。
- tomo
- 2006年6月26日 11:37
tomoさんへ
さしでがましいなんてとんでもありません。
ご説明ありがとうございました。このブログの中でフォニックスの話が何度もでてきましたが、そういったものがあるのか程度でわからないままでしたので、tomoさんのご説明とてもありがたかったです。
フォニックスを知っていると発音記号もわかりやすくなりますね!!!
日本でも広まればいいのに・・・
- m.n
- 2006年6月26日 14:11
私もフォニックスで面白いと思ったのは、tomoさんが挙げられたマジックeです。(私も本当の名前は知りません。) NHKの「ライオンたちとイングリッシュ」を見ていて、知りました。今までまったく気づかなかったけど、言われてみればそうだな、と。ちなみに、loveは例外だと同番組で紹介されていました。今思いつきましたが、doveやlive(動詞)も例外かな??
「ライオンたちとイングリッシュ」は、子供向けのフォニックス番組ですね。ネイティブ向けなので、副音声で聞くとかなり難しいですが・・・。
- Blue Dream
- 2006年6月26日 14:45
No Later Than に関する回答ありがとうございました。
”個人個人の選択で使いこなす”という言葉で
いままでのモヤモヤがすっと飛んでいきました。
細かい違いにこだわりすぎるのか
ネイティブの先生を困らせてばかりで
”あんまり深く考えすぎないで”とよく言われます。
文法で説明できないものを
いつまでもこだわってしまいがちですが
私たちが日本語をなにも考えないで話すように
英語圏の人たちも自然と英語を話しているんですよね。
もうちょっと軽い気持ちで勉強していこうと思いました。
- bondiblue
- 2006年6月26日 15:55







Hi David,
今回の例えは「回転寿司」でしたね。 この間の「水」もそうですが、Davidさんの例えはいつも身近で、分かりやすくて、素直に理解できるのでとってもいいですね!
私も「早く全部理解したい」と思ってしまう方です。 気持ちが前向きな時はいいのですが、後ろ向きのときは、覚えても覚えても底が見えないので(語学なので当然ですが)、「やっぱり無理かも・・」なんて落ち込んだりします。 もっと肩の力を抜いて「まぁ、いいか」と思えたら、楽になれるのかもしれませんね。
フォニックスを大学で実験してみるのですか? それはとっても楽しみです。 ぜひ結果を教えて下さいね。 私がフォニックスに出会ったのは、学校を卒業してからずっと後のことです。 子どもと一緒に図書館へ行った時に偶然にフォニックスの本を見つけて、「フォニックス」という言葉自体も初耳だったので、まさに目からウロコ・・な瞬間でした。 それまではすべてローマ字読みで覚えていたスペルが、音として身近に感じられるようになりました。 息子が来年から中学なので、少しフォニックスを教えているのですが、今までローマ字読みしかできなかったものが、英語として読めるようになるととても面白いらしく、まるで暗号を解読するように楽しんでいます。 でも例外を見ると「例外なんてなければいいのに!」と言っています。 文字と音が一致する日本語とのギャップですよね。 英語は「読み・書き」が難しいです。
6歳にして、トライリンガルなんて素晴らしいですね! 今回初めて「トライリンガル」という言葉に出会ったのですが、「トライリンガル」という言葉を聞いて「bicycle」と「tricycle」が頭に浮かびました。 もしかしたら「バイリンガル」の「バイ」は「2つ」という意味かも!と思って辞書引いてみたら、やっぱりそうでした。 今までずっと「バイリンガル」を母国語以外に自由にしゃべれる人(何ヶ国語でも)だと誤解していました・・!
See you Monday