2005年4月11日
NHKラジオ「ビジネス英会話」出演顛末記 その1
去年(2004年)の今頃はNHKラジオの「ビジネス英会話」の前期担当講師を務めていたので、苦しく、つらい日々を送っていました。後述する厳しい原稿書きのため、仕事仲間の理解で本業のbe208ビジネスは開店休業状態を許していただいたものの、大学の授業はそうも行きません。
非常勤講師というのは、それで生活している人は別として普通は週に1コマ、多くて2コマという感じなのに、ノーと言えないのがわざわいして、自分の場合、週6コマもあり、何だかんだで土日も休みがない一日12時間労働の連続です。
さて、NHKのテキストですが、毎月の原稿がA4で60枚ぐらいにもなります。しかもその執筆中に先行している号の校正が入るのです。それでいて契約書もなく、いったい、いつ、いくら払ってもらえるかわからないまま、釈然としないまま仕事をこなすほかありません(仕事は2003年の秋から目一杯やっているのに、これに関しての報酬の入金は翌年の4月、しかもこちらからの問い合わせがあってからでした)。
その上、契約書がないのをいいことに、最初の話にはなかった追加執筆を求めたり、これも当初聞かされていなかった放送用台本(つまりスタジオでの「しゃべり」の原稿)までも書けと言われ、不愉快きわまりない。これが正直な気持ちでした。
こういった事情で頭にきているのに、スタジオに入ると、「もっと明るい声でお願いします」などと言われ、「明るくないのはお前たちのせいだろうが」と、ますます腹が立ったものです。
知り合いの弁護士にNHKでの仕事をすることになったんだけれど、契約書がないんですよと話したら、自分自身、これまで4回NHK関係の仕事をしたけれど、契約書があったのは1回しかないということでした。また、NHKの英語番組を手伝ったことのある知人(英語教育の専門家)の説明では、「NHKに出してやるんだからありがたいと思え」という姿勢の人々だから、契約書なんか気にしないし、人使いは荒いよということでした。裏読みすると、あまり力を入れすぎると損をするよということでしょう。なるほど、もともとそういう体質のところなのかと妙に納得してしまう反面、こっちから頼んだ話でもなし、ふざけるなという思いも募ります。
NHKの体質と言えば、2004年前期担当講師という話が正式に決まったあと、こんなメールを受け取りました。
以下、引用です。
「NHKの番組にご出演なさるにあたって、いくつかあらかじめご確認・ご連絡しておくべき事項があります」「まず、NHKの来年度番組発表が正式には来年2月となっておりますので、ご出演の事に関しては、それまではなるべく公言しないようお願いいたします」
人を子供扱いしています。NHKの講師になるとそれを自慢げに言う輩がいるという前提に立っているのでしょうが、自分たちが自慢の種になるという思い込みというか、思い上がりでしかありません。
「それに伴い、今後、著書など出版されるときに、肩書き等についてはご相談下さいますよう、お願いいたします。NHKにて色々と取り決め等あるようなので、事前にお知らせ下さい」
契約書も出さないでおいて、自分たちのことだけについては、取り決めがあり、それが自動的に相手の了承なく適用されるかのようなもの言いががすごいことです。前近代的な法意識ということですが、わが国を代表する公共放送がこんなことでいいのでしょうか
「最後に選挙絡みの話ですが、ご出演中の立候補あるいは立候補者の後援などへのご参加については、公共放送の番組にご出演ということになりますので、十分にご注意下さい」
厚かましいとはこのことです。発注者として交付する義務のある契約書もよこさずに、自分たちの要求だけは突きつけてくるのですから。都合のいいところだけ「公共放送の番組」とやらを持ち出しちゃいけません。
一番、腹が立ったのが、最後の項目つまり「十分にご注意下さい」とある選挙のくだりです。人を何だと思っているのでしょう。選挙ごときに出て、街頭でよろしくお願いしますなどとやるわけないでしょうが。人見てもの言え。慮外者め、無礼討ちにしてくれる!
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