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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2005年10月 6日

Alsoはどう使うのか、as wellやtooとはどう使いわけるのか

誤用例ばかり集めたLongman Dictionary of Common Errorsには、alsoの誤用例として以下のものが列挙されています。

誤用例の1 We also would like to be given more fresh food.
誤用例の2 The school has also a gymnasium.
誤用例の3 Besides the nature society, there also is a music society.
誤用例の4 I don't like your climate and I don't like English food also.

また、誤用例というほどではないけれど、用法に疑問符がつくものとして以下の例を挙げています。
Women are often better at negotiating than men. Also, they don't give up so easily.(女性のほうが一般に男性より交渉事がうまい。加えて、簡単には引き下がらないということもある)

なるほどalsoという単語はけっこうよく使うのに、まとまった形できちんと教わる機会も少ないせいか、みなさん、自己流で使っている感じがあります。そこで、どう使うべきものとされているのかを見てから、同義語であり、したがって、ときには混乱のモトでもあるas wellやtooとの比較もしておきます。

★ ALSOの使い方の基本

(1) 動詞が一個だけの場合は、それがBE動詞でない限り、動詞のすぐ前にalsoを入れる。

上の誤用例の2はこのルールに反しているわけで、正しくはThe school also has a gymnasium.(この学校には体育館もあります)となります。

(2) BE動詞が使われるときは、BE動詞に続く格好でalsoを入れる。

上の誤用例の3はこのルールに反していますから、Besides the nature society, there is also a music society.(自然研究会に加えて、音楽研究会もあります)としなければなりません。

(3) 助動詞が組合わさっている場合、助動詞が一個だけなら、そのすぐあとにalsoを入れ、助動詞がwould have beenのように二個以上の要素を持っているときは、最初の要素のすぐあとにalsoを入れる。

したがって冒頭の誤用例の1は、We would also like to be given more fresh food.(もっと新鮮な食材をも供してもらいたいものだ)と直す必要があります。

助動詞が二つ以上の要素を持つというのは、過去完了を使う仮定法が典型的ですから、例えば、「しかるべき指示をいただいていたら、御社のスケジュール変更に合わせて、納期をも繰り上げましたものを」と言いたいような場合は、would have プラス動詞のED形を使いますから、alsoをwouldとhaveの間にはさむ格好にし、If you had given us appropriate instructions, we would also have moved up the delivery date to accommodate your schedule changes.となります。

(4) 否定文の中では、alsoは使えなくなり、eitherで置き換えます。

ですから、上の誤用例の4は、I don't like your climate and I don't like English food either.(私はあなたの国の気候を好きになれませんし、イギリスの食事も嫌いです)というふうに、alsoに代えて、eitherを入れれば直ります。

このルールは、tooやas wellでも同じですから、普通だったらMe too.と言うべき筋合いでも、「私もNO」という意味合いで使うときは、Me too.の代わりにI'm not either.かI don't either.を使う必要があります。例えば、相手がI'm not hungry. How about you?と聞いてきたときに、自分もおなかが空いていないと言いたいなら、Me too.ではなく、I'm not either.ですし、「昼どきは飲まないんですよ」と言う相手に対して、私も飲みませんと応じるなら、ここでもMe too.ではなく、I don't either.です。(もちろん、この場合、Neither do I.またはNor do I.と言っても同じです)

(5) 文頭に置くALSO

文頭に置くALSOについて、Longmanの前掲書は、間違いではないけれど、furthermore, moreover, what's more, besidesで置き換えた方が効果的だとしています。ですから、Women are often better at negotiating than men. Also, they don't give up so easily.よりは、Women are often better at negotiating than men. What's more, they don't give up so easily.のほうが好ましいと言うのです。

このことの背景には、ちょっと前までは、そもそもalsoは副詞であって、接続詞ではないのだから、"and in addition"の代わりに使うのはけしからんと言われていたことがあります。例えばこの方面のうるさ型として知られるFrederick T. WoodのCurrent English Usage(1962年初版で、のちにR. H. Flavellらが補訂)では、andやbutといった接続詞が入っているならともかく、単独でalsoをセンテンスや節の頭に置いたり、あるいは、カンマのあとに入れちゃいかんということで、以下は誤用だと強調しています。

(a) He had spent a good deal of life on the Continent. Also he had lived for a year or so in India.(彼はかなり長いこと欧州大陸ですごした。加えてインドにも1年ほど住んでいたことがある)

(b) She sold her diamond ring, also a pearl necklace.(彼女はダイアの指輪を売り払ったが、これに加えて真珠のネックレスも売った)

正しくは、(a)については後段をHe had also lived for a year or so in India.にすべきだし、(b)については、She sold her diamond ring and also a pearl necklace.とすべきだというのです。

こうした「alsoは接続詞に非ず、したがって…」という教条主義的な人はpuristと言いますが、こういった人はどうもイギリス英語の人たちに多いようで、対するアメリカ勢はけっこうおおようです。例えば、The American Heritage English as a Second Language Dictionaryでalsoの項を見ると、堂々とand in additionという意味になる接続詞としても使われるとした上で、Many students studied French and math, also music and drawing.という例文を挙げています。

この辞典の「親本」に当たるAmerican Heritage Dictionaryは各種ある英語の辞典の中で、唯一、「語法諮問委員会」とでも言うべきusage panelを設け、Hopefullyをit is hoped thatという意味で使えるのか(例えば、Hopefully, we will arrive before dark.)、due toを副詞みたいに使っていいのか(この問題については、9月30日の「Dueという名の小さな力持ち」http://tottocobkhinata.cocolog-nifty.com/bizieizakkicho/2005/09/due_01d1.htmlで触れました)といった使い方で識者の見解が分かれている争点を委員会に諮った結果を載せていることで知られています。そういった、保守的スタンスの辞書がこういったalsoの用法を正面から認めているのですから、少なくともアメリカ英語では、alsoを接続詞として使っても問題がないと言えそうです。私自身は便利なので接続詞としても使っています。

★ 文末のALSO

上で見たように基本的にalsoを使うときは動詞とセットで使う関係で、センテンスの真ん中に来ます。文頭や文末に来るのは例外的なケースです。文頭に来るALSOについては、既に前項で見たとおりで争いがあります。同様に文末に来るALSOも要注意です。

というのは、あとで見る同義語のas wellやtooはむしろ文末に来るのが本則であるのに対して、alsoはセンテンスの真ん中が定位置であるだけに、それが文末に来ると何かと言われてしまうのです。例えば、イギリスものであるChambers Guide to Common Errorsでは、センテンスをalsoで終えてはならんとしており、以下のセンテンスは誤用だとしています。

There was champagne and caviar, and smoked salmon also.

しかし、NTC's American English Learner's Dictionaryには、こういった例文が出ています。

I must buy some breads also.

私自身は、やはりalsoは動詞のそばに入っているほうが何かすわりがいい感じがするので、文末にalsoを持ってくることはまずないと思います。上の「パンも買っておかなきゃ」という例なら、

I must also buy some breads.

とセオリーどおりに助動詞と本動詞の間にalsoをはさんで使うということです。

★ ALSOの仲間たち

ALSOをもっと気楽な感じ(インフォーマルな感じ)にしたいときは、as wellかtooを使い、逆に正式の文書だということで改まった感じにしたいときは、in additionを使います。例えば、「日本酒を3本空けてから、ワインを5本を飲んだ」と言いたい場合、前半は、We emptied three bottles of Japanese "sake." となりますが、後半をalsoを使って言うなら、まず

We also drank five bottles of wine.

と続けます。この場合、as wellやtooを使って、もっとインフォーマルにするなら、

We drank five bottles of wine as well(またはtoo).

となります。これをもっとフォーマルな感じ(書き言葉としても通用する改まった感じ)で言えば、 以下のとおりです。

In addition, we drank five bottles of wine.

こうして見ると、それぞれ入れる位置が決まっていることがわかります。まずalsoを使うときは、前項で説明したルールにしたがって、使われている動詞あるいは助動詞に応じて所定の位置に入れます。ここでは、drinkという単純な動詞ですから、そのすぐ前に入れています。次にas well/tooはセンテンスの最後に入ります。また、一番フォーマルなin additionは常にセンテンスの頭に入れます。

フォーマルなin additionはそうは使いませんから別格として、普段、使う場合は、(1)普通にはalso、インフォーマルでよければas wellかtooにする、(2) alsoを使うときは、動詞や助動詞との組み合わせに応じて所定の位置があるが、as well/tooに関してはともかく文末にくっつける。この二点をおさえておけば十分です。

ポイントの1 このalsoとas well/tooのセットで頭に入れておくべきは、alsoは命令文の場合には使えないということです。例えば、文書の校正を指示しているとして、「この行を削除し、また、この下りも削除してください」と言いたい場合なら、Strike out this line and delete this passage too.またはStrike out this line and delete this passage as well.とは言っても、Strike out this line and delete this passage also.とは言えないということです。

ポイントの2 もう一つalsoとas well/tooのセットに関して注意を要するのは、センテンスを省略した格好のI have too.とかMe too.という言い方をする場合、I also have.とか、I also.といった言い方はしないということです。例えば、友達がI have a bad hangover. (ひどい二日酔いだよ)と言ったのに応じて、「こっちも同じだ」と言いたい場合は、(I have a bad hangover too.を省略しての)I have too.とは言っても、I also have.とは言いません。同様に、パーティーに一緒に来ている友達がI'm going home.(もう帰るよ)と言ったのに対して、「じゃあ、私も」と言いたい場合、改まった感じで言うなら、(I am going home too.を省略しての)I am too.でしょうが、もっと気楽な感じなら、Me too.でしょう。しかし、I also.とは絶対言いません。

なお、as wellとtooのどちらがよりインフォーマルかという点につきLongman Dictionary of Contemporary Englishはas wellが一番インフォーマルで、一番話しことばで使うとしています。また、Oxford Advanced Learner's Dictionaryでは、イギリス英語ではas wellをtooの代用品として使えるけれど、アメリカ英語でこれをやるとformalないしold-fashionedに聞こえるとしています。この辞典が挙げているI'm going home now. I'll come too.というやりとりに即して言えば、I'll come as well.はイギリス人にとってはどうということもないのに、アメリカ人だとちょっと違和感があるということのようです。たしかに、こういった場合、アメリカ人はあまりas wellと言わないような気がします。


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»最強の英文法・ブログ: 動詞+副詞+名詞か動詞+副詞+名詞か - 2005年10月29日 06:06

副詞の位置 携帯サイト「最強の英文法」に寄せられた質問と回答を掲載していくことにします。 同じような質問がある方に、すこしでもお役にたてれば幸いです。


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