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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2005年10月 2日

再訂版:WILLとWOULDの使いわけ

先日、SHOULDとSHALLがそれぞれどう使われ、また、互換性があるときとないときとを見ましたが、今回は、WILLとWOULDの関係を整理しておこうと思います。

WILLとWOULDを整理して、この程度知っていれば、とりあえずいいかなという程度でまとめると、第1に、人に何かものを頼むときに使うWILL、そしてそれをより丁寧にしたWOULDがあります。第2に、仮定の話か否かという使いわけがあり、仮定の話ならWOULDを使い、そうでなく、実際のモノ・コトを語るときはWILLを使います。第3に、WILL/WOULDは、「自分あるいはその人の考えはこうだ」「姿勢がこうだ」ということを伝えるためににも使い、それが現在のことならWILL、過去のことならWOULDになります。

★ 「何々してくれないかな」とものを頼むWILL/WOULD

何か人にものを頼むときによくWILLを使います。例えば、オフィスで、人にコピーを頼むならWill you make a copy of this?というふうに言います。こういった場合、WOULDはWILLの「弱い」バージョンとされているので、Would you make a copy of this?にすると、ぐっと丁寧な感じが増します。

ここで注意を要するのは、一般にWill you?とかWould you?といった言い方は、その人が会社での職制上、多少なりとも上位にあることをうかがわせるという点です。典型的には自分の秘書やアシスタントにものを頼むという場合、つまり本質的には指示であるときに使う言い方です。

タクシーを呼びたいとしましょう。社内で、自分のアシスタントに対してだったら、Will/Would you arrange a taxi for me?と言えても、WILL/WOULDを使ったリクエストが本質的には指示であることから、訪問先なら、まずそうは言わないのが普通です。「何を偉そうに」と思われてしまうからです。自分だったら、Is it possible to arrange a taxi for me?か、I'd appreciate it if you could arrange a taxi.と言うことでしょう。

★ 現実の話ならWILL、仮定の話ならWOULD

社内で何かの企画を立てているとして、前提条件が整っているなら、現実の話ということで、例えば、「けっこう中国ではいろいろと仕事があるので、もうじき北京にオフィスを開くつもりだ」と言いたいなら、As we have a lot of activity in China, we will open an office in China soon.となります。

ところが、前提条件が整っておらず、飽くまで仮定の話をしているケースなら、If there's a promising market, then we would open an office in China.(有望な市場ありということなら、中国にオフィスを開きましょう)という言い方になります。

★ 人の考え方や姿勢を語るためのWILL/WOULD

WILL/WOULDの用法上、重要なものとして、仮定の話とか将来の話というのでなく、現時点でのある人の考え方や姿勢を明らかにするために使うというケースがあります。

例えば、「わたしは社内政治は大嫌いだ。休憩室での雑談にすら加わらないんだ」というふうに自分の日頃の考え方や姿勢を前面に出す場合は、

I hate office politics. I won't even take part in break room chats.

と言ったりしますが、この手のwillが将来の話をしていない証拠に、単純な現在時制を使って言い換えることができます。つまり、I won't even take part.と言う代わりに、I don't even take part.と言っても同じことです。

こういった文脈のなかで、WOULDはどういう扱いかと言えば、過去の一定時点において、人の考えや気持ちがどうだったかを伝えるために使われます。

例えば、経営陣がいくつかの問題に関してどうしてもうんと言ってくれなかったがために、計画が遅れたとしましょう。こういった場合は、次のように表現できます。

(a) Management wouldn't budge on some issues and as a result the plan had to be delayed.

よく耳にする、

(b) She just wouldn't take no for an answer.(彼女はいくら駄目だと言っても聞く耳なしだよ)

という言い方も、当人の頑固さないし意思の強さを形容するためにWOULDを使っているケースです。

おもしろいのは、こういった場合、単純な過去形で置き換えることはできるけれど、置き換えてしまうと、そこでの動作・作用の主体が持っていた一種の頑固さ、しつこさが希薄になってしまうことです。

(c) Management didn't budge on some issues and as a result the plan had to be delayed.
(d) She just didn't take no for an answer.

この(c)と(a)を、また、(d)と(b)を比べると、いずれも、「何としてでもうんと言ってくれないんだよなあ」と話し手を嘆かせるような、「頑張り」が感じられず、単なる過去の事実の報告で終わっています。

もう一つ、この当人の意思ないし態度を伝えるために使うWILL/WOULDで特徴的なのは、上で引き合いに出したShe just wouldn't take no for an answer.に見られるとおり、話の内容が何かしらネガティブな要素を含むという点です。


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Comments

お世話になります。
will と would の現実の話か仮定の話か、との点について、もし、「(英語を伸ばすため、どうすればいいでしょうか?と質問された際に)米国に留学すれば伸びるんじゃないでしょうか」と言う時、つまり、「仮定」の話なので、Going to the US would be effective for you as per learning English, I think.

と言えばいいのでしょうか?
この際might か couldを使った場合は、どうニュアンスが変わるのでしょうか?

[返信]

ひとまずこの記事をご覧いただければ、だいたいの見当はつくかと思います。

http://eng.alc.co.jp/newsbiz/hinata/2005/06/post_49.html

あと、as per なんとかというのは変わった言い方なので、

Living in the U.S. will improve your level of English.

を基本に考えた方がいいと思います。

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