2006年01月06日
当年度は present year?current year?-- presentとcurrentの違い
当年度に対して、前年度、翌年度という言い方をしますが、ビジネス英語では、普通、current yearに対して、previous yearとfollowing yearであり、また、当月に対する、前月、翌月は同様に、current monthに対して previous monthとfollowing monthです。こういった場合に present を使う人は少数派だと言えます。
実際、Googleで、「当年度の予算」を言う the budget for the current year と the budget for the present year を各々フレーズ検索すると、前者が3万を超えるヒットなのに、後者は200ちょっと、という極端少数派です。
考えてみるとcurrentとpresentは辞書的にはnowということですから、どちらを使ってもよさそうなものですが、used Englishの世界では、上の例のように、一定の状況においては、もっぱら currentを使う方が多数派だと言えます。
そこで、この使いわけを考えるに、時間の流れを念頭に置きながら「現時点ではこうだけれど、いずれ変わる」というニュアンスのときに、current を使うのが一般のようです。例えば、売上のように変転するものにつき、「現在の売上高は」といった話をするときは、普通、Our current sales volume is...という言い方の方が、Our present sales volume is...より通りがいいのでしょう。これに対して、時間の経過に伴う変化を意識せずに、単に「現時点での」ということを言うときに present にする傾向が見受けられます。
しかし、実際問題として、your current addressとyour present addressは同じような感じで使われています。同様に、the current situation requires...という言い方もすれば、the present situation requires...という言い方もします。どちらでもいいということです。
これに対して、もっぱら present が使われるケースというのは、up to the present day(こんにちに至るまで)、 for the present(現在のところ)のように、決まり文句であり、currentと差し替えると具合が悪いものばかりですが、この手のものは、強いて理屈をこねれば、current何とかというケースと異なり、「時間の経過で変化することが予定されるものではない」と言えそうです。
こういったpresentがらみの決まり文句で一番よく使うのは at present でしょうが、使う上で、二つポイントがあります。一つは、in the presentではなく、at presentだという点です。定型句ですから、これは感覚で勝手に変えるわけに行きません。もう一つは、at presentは、結構、硬い響きがあり、普通、話し言葉で使うのは、at the moment だという点です。ですから、「今、ビジネス英語を勉強しています」と言っているつもりで、At present, I'm studying business English.などと言うと、相手には「現時点では、ビジネス英語を勉強しているところで」と聞こえてしまいます。普通に言うには、やはり、At the moment, I'm studying business English.です。
ちなみに紙版のLongman Dictionary of Current Englishをお持ちの方は、presentの項を引いてみてください。話し言葉、書き言葉のそれぞれの領域で、now, at present, そしてat the momentのどれが一番よく使われるかをグラフでご覧になることができます。
以上を要するに、実際上、current ばかりが使われるケースとcurrent、presentが等しく使われるケースとがある一方で、もっぱらpresentが使われるケースもあるが、これは成句に多いという結論になります。
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