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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2006年3月25日

I not drink much.の世界ーー否定文でのDOの扱いは大丈夫ですか?(英語の落とし穴の6)

落とし穴の6 ⇒  否定文を作る場合、原則として、助動詞 DO とBE 動詞その他の助動詞 (CAN, WILLなど)が一緒に使われることはないというルールが頭に入っていない。

否定文を作る場合は、Don't be silly!(バカになってはいけません=バカを言ってるんじゃない)といった命令文を唯一の例外として、(1)助動詞 DO と BE 動詞その他の助動詞を一緒に使うことはなく、また(2)BE 動詞その他の助動詞がないということで DO を使うとしても、She doesn't have any class.(彼女には上品さとか洗練された感じがまるでない)のように、必ず NOT とくっつけて、最初に来る主語に続くスロットに入れなければなりません。(sheに対応するhasではなく、原形のhaveで使う)動詞はそのあとに来ます。

このルールがしっかり頭にはいっていないと…

「彼女はいつまでに何をやると決められて仕事をするのを好まない」と言おうとして、

*She do like not working on a timeline. [文頭の * は誤用例であることを示しています]

と言ってしまい、また

「経営陣は現状に満足していません」と言おうとして、

*Management don't is satisfied with the status quo.

といった言い方をしてしまうものです。上級者から見ればそんな馬鹿なと思うような間違いですが、あわてているビギナーにしてみれば、わらにもすがる思いで頭に浮かぶ DO やら NOT やらをともかく放り込んでしまうものなのでしょう。

★ 否定文の作り方

否定文を作るにあたっては、平叙文にしたひき直して考え、そこでBE動詞その他の助動詞が使われているケースとそうでないケースとに場合分けする必要があります。

と言うことは、英語のセンテンスの基本に立ち返って、こう考えるべきです。

ルールの1 「何かが、どうである/どうだった」という話をするということで、BE動詞を使うのであれば、もはや助動詞 DO の出番はない。つまり、She is a model employee.(彼女は模範社員だ)を否定するなら、She is not a model employee.であり、She do...といったことにはならないということです。

ルールの2 「何かが、どうする/どうした」という話をするということで、BE動詞以外の一般動詞を使う場合でも、既にCANやWILLといった助動詞が入っているなら、ここでも助動詞 DO の出番はない。つまり、She has been working long hours lately.(彼女はこのところ長時間労働をしている)を否定するなら、She has not been working long hours lately.であり、She does not...にはならないということです。

ルールの3 BE動詞が使われておらず、また、一般動詞にCAN や WILL といった助動詞が組み合わさっていないケースでは、必ず助動詞 DO の助けを借りて否定文を作る必要がある。しかも、その場合、
(a) 助動詞 DO は、必ず NOT と隣り合わせで使う、
(b) DOを入れるならそこでの並び順は、"主語 → DO → NOT → 動詞の原形"になる、
という「ミニルール」を守らなければなりません。つまり、He surfs on the Net on company time.(彼は勤務時間中にネットで遊んでいる)を否定するなら、BE動詞も、また、助動詞+本動詞の組み合わせもありませんから、必ず DO を使って、He does not surf on the Net on company time.となります。

★ 設例はどこかどう変なのか

*She do like not working on a timeline.

を見ると、使われている動詞は like という一般動詞ですから、ルールの3に従い「BE動詞が使われておらず、また、一般動詞にCAN や WILL といった助動詞が組み合わさっていないケース」だからと言うことで DO を入れたところまではよかったのですが、ルールの3の「ミニルール」である、「DOを入れるならそこでの並び順は、"主語 → DO → NOT → 動詞の原形"になる」に反しています。

そこで、「彼女はいつまでに何をやると決められて仕事をするのは好かない」と言いたいなら、

NOT She do like not working on a timeline. BUT She does not like working on a timeline.

となります。ここで注意を要するのは、第一に、三人称現在単数なので She do ではなく、She does という形で使う必要があること、第二に、like の目的語となる準動詞(述語動詞以外の役目を担う、活用のない動詞もどき)は to 不定詞ではなく、動詞の ING 形だということです。

なお、話し言葉では、上の She does not は、She doesn't という形になります。

*Management don't is satisfied with the status quo.

を見ると、is satisfied というふうに BE動詞が使われていますから、上のルールの1に照らし、もともと DO の出番はないはずのものです。ですから、ここでは、次のように、BE動詞に直接 NOTを続けて否定文を作るべきです。

つまり「経営陣は現状に満足していません」と言いたいなら、

NOT Management don't is satisfied with the status quo. BUT Management is not satisfied with the status quo.

になるということです。

ここでも話し言葉であれば、Management is not の部分は、Management isn't という形になります。




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