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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2006年6月27日

When?に答える副詞を入れるのはどこが普通なのか?(英語の落とし穴の15)

ちょっと前に、How? に答える副詞をどこに入れるかという記事を書きましたが、今回は、When? に答える副詞をとりあげます。副詞である以上、Who? What? が語られたあと、最後に入れるのが大原則ではあります。しかし、ここでも How? に答える副詞同様、場合によっては、主語と動詞の間、つまり文中に入れるケースもある上、When の意味合いによって、「クセ」があるので、一度はおおまかなルールを頭に入れておくと、書く時に安心ですし、何よりも、英語を読む際、今まで気づかなかった独特のポジションが目に飛び込んで来て楽しめるかと思います。

When? に答える副詞とひとくちに言っても、よくよく考えてみると、(1)どの時点のできごとなのかを説明する純然たる時点を表す場合、(2)どのぐらいの間続くのか、続いたのかを表す場合、つまり How long? に答える副詞、そして(3)どのぐらいの間隔で起きるのか、起きたのか、つまり、How often? に答える副詞の三つに大きく分けることができます。

★ どの時点のできごとなのかを説明する純然たる時点を表す場合

この種のWhen? に答える副詞も、実は、next week のように確定的な時点を表すものと、lately だとか sometimes のように、ある時点を取りあげてはいるけれど、それが next week とは異なり、不確定的でしかないものとがあり、これに応じて通常入れる位置が違っているので、場合分けする必要があります。

(a) 確定的な時点を示す場合

原則は文末です。ただ、折々、一番言いたいこと、大事なことを引き立たせるために最後に持って来たいということで、副詞がいわば本来の位置からはじき出されて文頭に来たりもします。例えば、「彼女は昨年、副社長に昇進した」と言うとして、副詞の last year は以下のとおり、文末が原則だけれど、文頭に持ってくることもできるということになります。

She was promoted to executive vice president last year.

Last year, she was promoted to executive vice president.

このように本来の位置は文末で、場合によっては文頭ですが、さすがに文中で使うことはありません。つまり、She last year was promoted to executive vice president. という言い方は普通ではありません。

(b) 不確定的な時点を示す場合

このタイプの副詞、例えば、soon, sometimes, finally, lately といった不確定的な時点を示す副詞は次のように、自由自在に、文頭、文中(つまり一般動詞ならその前、Be動詞ならその後)、そして文末と、任意の場所に入れることができます。

Soon,she was promoted to executive vice president.

She was soon promoted to executive vice president.

She was promoted to executive vice president soon.

★ どのぐらいの間続くのか、続いたのかを表す場合

このタイプも temporarily といった1単語の副詞か、それとも、for the summer, all through the night といった副詞用法のフレーズかで扱いが違います。

(a) 1単語の副詞の場合

継続時間を表す1単語の副詞、つまり、How long? に答える副詞の定位置は文中、つまり一般動詞の前か、Be 動詞のうしろです。たとえば、「改装のため、一時的に別の場所に移ります」と伝えるなら、こうなります。

We will temporarily move to a new location due to renovation projects.

従って、以下の言い方は How long? に答える副詞が普通とは違う位置に入っているため、何かしら違和感があるものと受け止められてしまいます。

Temporarily, we will move to a new location due to renovation projects.

We will move temporarily to a new location due to renovation projects.

We will move to a new location due to renovation projects temporarily.

ところで、上の例は一般動詞との組み合わせだったので、その動詞の前に temporarily を入れていますが、これが Be 動詞だったら、そのうしろに入ります。ですから、例えば、不正疑惑との関係で「彼女は、調査結果が出るまで一時的に自宅待機になっている」と言いたい場合は、こうなります。


She is temporarily on administrative leave pending investigations.

このように、一般動詞ならその前、Be 動詞ならその後という違いこそあるものの、継続時間を表す副詞の定位置は一般に文中であり、文頭または文末に置かれるとちょっと変わった感じがするものです。

(b) 副詞用法のフレーズの場合

同じく、How long? を表す副詞でも、1単語でなく、フレーズの場合は、文末が定位置です。例えば、「夏は、ハワイにいます」と言いたいのであれば、こうなります。

I will be in Hawaii for the summer.

ここでも、副詞句つまり副詞用法のフレーズは最後に来るのが自然と受け止められている関係で、

For the summer, I will be in Hawaii.

はちょっと何か違っており、わざわざ「夏の間」を強調して、「夏の間、どうだって言うんだ」と相手に思わせておいてから、「実は、ハワイなんだよ」と演出しているおもむきがあります。

一方、

I will for the summer be in Hawaii.

となると、不自然な感じがします。そうは言っても、話し言葉の世界では、I will...umm... for the summer... be in Hawaii. という感じで、for the summer が文中に来ることはあります。しかし、これは飽くまでもインフォーマルな会話の場合の話で、書き言葉となると、やはり、副詞句は最後に来るものです。

★ どのぐらいの間隔で起きるのか、起きたのか、つまり、頻度を表す場合

頻度を表す副詞つまり How often? に答える副詞もやはり場合分けして整理しておく必要があります。同じように頻度を表していても、hourly, weekly, monthly, quarterly, annually のように数字で捉えることのできる確定的なものと、always のような不確定的なものとで扱いが違うからです。

(a) 確定的な頻度の場合

確定的な頻度を表す副詞は、普通、最後に持ってきます。ですから、「当社の株主総会は毎年開かれる」と言いたいなら、

Our shareholders meetings take place annually.

とするのが普通です。ただ、不思議なもので、「当社の株主総会は、毎年、6月に開かれる」というふうに、「6月」という確定的な時点を表す副詞が一緒に使われる場合は、どういうものか、この annually は文末ではなく、動詞のすぐうしろに入れて使うのが普通です。


Our shareholders meetings take place annually in June.

ためしに、Googleで、"take place annually in" と "take place in * annually" ( *の記号はここの任意の単語という意味の指示です)というフレーズ検索をして比べると、前者が圧倒的多数派です。

(b) 不確定的な頻度の場合

例えば、always のような不確定的な頻度を表す副詞は、文中、つまり一般動詞のの前、Be 動詞ならその後に入れるのが普通です。そこで、「彼女はいつも会議に遅刻する」と言いたいなら、こういう言い方をするのが一般です。

She is always late for meetings.

したがって、Always, she is late for meetings.とか She is late for meetings always. は、意味は通じているものの、何か変な感じがします。

この例はBe 動詞との組み合わせでしたが、一般動詞との組み合わせならその前ですから、「あの(納入)業者はいつも期日に遅れる」と言いたいなら、

That supplier always fails to deliver on time.

となります。

いずれにしろ、こういった不確定的な頻度を表す副詞は文中が定位置だということです。

★ まとめ

まとめると、こうなります。

(1) 確定的な時点を表す場合は、She was promoted to executive vice president last year. のように、文末。
(2) 不確定的な時点を表す soon のようなものは、文頭、文中、文末の三カ所が可。
(3) 継続的な時間を表す副詞は、We will temporarily move to a new location due to renovation projects. のように、文中.

(4) 継続的な時間を表す副詞句は、I will be in Hawaii for the summer. のように文末。
(5) 確定的な頻度を表す副詞は、Shareholders meetings take place annually. のように末尾。
(6) 不確定的な頻度を表す副詞は、She's always late for meetings. または、That supplier always fails to deliver on time. のように、文中.

となると、基本的にはすべて文末だけれど、

継続的な時間を表す場合(例えば She is temporarily on administrative leave pending investigations. または We will temporarily move to a new location due to renovation projects.または)

不確定的な頻度を表す副詞の場合(例えば She's always late for meetings. または、That supplier always fails to deliver on time.)


の二つの場合だけ、もっぱら文中だということです。とすれば、キーワードとしては、temporarily と always を頭に入れておけば楽です。




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