HOME英語ニュース・ビジネス英語
 
 


日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2006年8月26日

Buzzwordsという名のまやかし

「ビジョン」「コア・コンピタンス」「パラダイム」「パラダイム・シフト」。こういった言葉、よく聞くと思いませんか?どういう人がよく口にするかを思い浮かべるに、コンサルティング関係の人、経営企画部門の人、経営評論家、さらには勉強熱心で、最新のビジネス物を読む人たちでしょうか。たしかに、いちいち言葉の説明をせずに、この種の言葉で表される共通概念をもとに、話を組立てて行くのに便利だという側面もあります。画期的な考えかたに触れ、問題解決の糸口となる場合もあるでしょう。他面、互いに何となくそれが何を指すかわかったつもりになり、内容を詰めないまま言葉が独り歩きするに至れば、「こっちは、Xのつもり」だったのに、「あっちはYのつもり」だったことがわかり、混乱の原因にもなります。すなわち、この種のいいまわしは、一定の問題意識を共有するのに便利な反面、内容空疎なきわものビジネス用語でしかないということもありうるのです。英語では、後者の要素の方が目立つ単語またはフレーズをbuzzword と言います。Random House Webster's Dictionary of American English では、こう説明しています。

A word or phrase that has come into fashion and is overused.(人々の間ではやるようになった単語またはフレーズで、やたらと使われるもの)

通常は、ある業界または専門分野で急によく使われるようになった言回しを指し、その意味では、ただの業界用語ないし専門用語とも言えますが、上の定義に見られる通り、急に流行り出したという点、それと、濫用される感じの強い点が特徴です。実際、「はやりもの」「きわもの」的要素が大きく、その多くが「そう言えば、ひと頃よく聞かされたっけ」みたいな感じになり、消えて行きます。糸井重里さんが本まで出しておもしろがっていた「オトナ語」と同じです。

この手の無内容な単語を仕事上、翻訳せざるを得ない人々は気の毒な限りです。なかには無内容だと知らず、大まじめで勝手な理屈をこねて、もっともらしい訳語をでっちあげる翻訳者もいたりして、それはそれとして、あっぱれなことではあります。

そうかと思うと、total customer management を縮めたTCMを初め、内容のない最新業界用語をあたかも究極の経営理論つまりは万能薬かのように得々と説いてまわる経営学者もいるわけで、あきれます。

また、「日本語化」しているものまであります。よく交渉が続いているときに、The ball is in their court.という言い方を聞きますが、テニスの場合、自分のコートにボールがある方がそれを打たねばならないことから来ており、こちら側からボールを打ち返してある以上、今度は、相手の番だ、お手並み拝見というほどの意味です。例えば、先日、テレビのインタビューに答えて、自分は待っている方だということで、谷垣財務大臣が「ボールはもう向う側に行っていますからね」という言い方をしていました。省内の留学帰りや英語通が日常的に使っており、それが伝染してしまったのかも知れませんが、それにしても元の英語が透けて見える不思議な日本語です。

いずれにしろ、英語一般の世界でも、この手のものは cliché ということで馬鹿にされますが、当然、ビジネスの世界でも、まともな人はこういったものを無内容だと毛嫌いするわけで、特集を組んだ米経済誌「フォーチュン」(オンライン版)のタイトルなどはBusiness Buzzwords That Make You Gag(ゲッ、またかよの、きわものビジネス用語)となっているぐらいです。

そこで、今回は、この記事でワースト20として取りあげられているものを含め、ビジネス関係の人がよく口にする「危険な」言回しを取りあげてみました。いわゆるビジネス・ジャーゴンの世界です。基本的には日本語に対応する言い方があるものを選ぶようにしましたが、一方、よく使われる割に日本語にしにくいものも取りあげました。そういったものについては、使われる状況を説明しておきます。

★ よく耳にする buzzwords

順番はフレーズの最初の文字を基準にしたABC順です。今回、ただの「決まり文句」的なものも含めて、いくつか挙げておき、後日、折を見て足して行こうと思います。

an old hand ⇒ 古株
He's an old Australian hand. (彼はオーストラリア関係では古株だ)というふうに、国や地域の名前を入れて使います。

at the end of the day ⇒ 最終的には、結局のところ
上のフォーチュン誌の記事によると、なぜか弁護士が大好きなフレーズとされており、アンケート回答者は、2回に1回はこのフレーズが出て来るような気がするとこぼしています。

at loggerheads ⇒ 角をつきあわせている(仲が悪いということ)

at the 11th hour ⇒ 土壇場になって、最後の最後になってから、ぎりぎりになってから
例えば、「どういうものか最後の最後になってから反対論が出てくるもんだ」と言いたいなら、Opposition have a way of emerging at the 11th hour. です。また、until the 11th hourという形で、「ぎりぎりまで」と言えるので、「うちの上司はぎりぎりまで待って、形勢を見きわめようとする」と言うのであれば、My boss waits until the 11th hour to see which direction the wind is blowing.となります。

bespoke ⇒ カスタマイズされた、あなたのためだけの
コンサルタントが We will create a bespoke plan addressing all your needs.と言ってきたら、「あなたのニーズをすべて満たす、特別あつらえの企画を考えてあげましょう」ということです。どこから出て来たのかと思う、不思議な形容詞です。

best of breed ⇒ 業界のトップ企業
誰々は「サラブレッド」だからなあといった感じで使われます。

big hitter ⇒ 大物、実力者、大立て者
営業成績がトップで、社内でも大物ぶりを見せている人を指します。

challenge ⇒ 課題、挑戦。チャレンジ 
上のFortune誌の記事は、issue 同様、実は自分たちが困っている問題の言い換えでしかないと断じています。

customer-centric ⇒ 顧客本位の
Are we sufficiently customer-centric? と誰かが言ったら、われわれの顧客本位の姿勢は十分なレベルに達しているだろうかと自問していることになります。バリエションとして、  customer driven という言い方があります。

core competencies ⇒ コアコンピタンス、得意分野
コンサルタントが、Focus on your core competencies. と言って来たら、得意分野に集中せよと言っているだけです。Focus on what your company does well. と言ったんじゃ実もふたもなく、コンサルティング料が取れませんから、こんなもっともらしいフレーズを繰り出すわけです。「国富論」で有名なアダム・スミスはピンを作るに当たっては、ピンの頭を作る仕事と針の部分を仕事はそれぞれ別の人にやらせた方が効率が上がると説きましたが、これなど、まさに core competency に特化せよと言ってわけで、300年前から言われてきたことと何ら変わりがありません。それが何やらかっこいいフレーズになると、画期的な考えのように聞こえるから不思議です。

ETA ⇒ 予定日
到着予定時刻を意味する estimated arrival time の頭文字から作られた言葉で、アクションもの映画でよく出てきますから、軍隊用語から来ているように思われます。使い方は、営業マンが技術部門の人に、製品Xのリリースは何時頃になりそうだと聞くとして、What's the ETA on Product X?という格好で用います。歯が浮くような思いがしますから、自分ではとても使えません。

end to end ⇒ 全部、最初から終わりまで
端から端までということですから、要するに全部です。製品のプレゼンなどをする人が、Okay, let me walk you through the process end to end.と言ったりします。

fire off an e-mail ⇒ メールする
 [例]Okay, I'll fire off an e-mail to my boss to give her a heads up.(わかった。じゃ、メールで上司にこの件、知らせておくよ)なお I'll shoot you an e-mail right away. というふうに、fire off に代えて shoot を使うバージョンもあります。軍人出身の人がやたら多いアメリカのビジネス界らしい言い方です。

get traction ⇒ 結果が出る、反響がある、インパクトを発揮する
どちらかと言うと not と否定形で使われる感じが強く、I'm working hard but not getting much traction on this. と誰かが言ったら、一所懸命やっているんだけれど、思うような結果が出ないという愚痴になります。元々 traction はタイヤなどが路面をしっかり「つかむ」ことですから、努力が上滑りし、空回りしている様子を表すことばです。

hit the ground running  ⇒ 最初からダッシュできる態勢にあること、即戦力となることを表しています。 
His 20-year industry experience will allow him to hit the ground running when he joins us next month.(彼は業界経験が20年だから、来月、こちらに移籍した時点から、即戦力として期待できるね)というふうに使います。パラシュート部隊の兵士たちが地面に足がつくや全速力でダッシュすることから来ているとされます。

new paradigm ⇒ 新たなパラダイム=何でも解決してくれる、万能の枠組み
フォーチュン誌の特集記事ではワースト業界用語の栄えあるトップ賞として、この new paradigm と 、その派生形である paradigm shift を挙げています。使い方は、例えば、new paradigm であれば、Product X offers a new paradigm that changes the way we think about business. つまり、「製品Xは、ビジネスに対するこれまでのわれわれの認識を一変させるようなパラダイムを提供する」といった感じで使います。もう一つの、paradigm shift は、Advertising has undergone a paradigm shift due to the Internet.(広告の世界ではインターネットのせいでパラダイムシフトが起きている)といった使い方をします。このように、ものの見方あるいはそういった思考の前提にあるものさしを指して paradigm という言葉が使われています。

no brainer ⇒ お安いご用、朝飯前の仕事、お茶の子さいさい、わけなくできること

on one's radar screen ⇒  「自分の視野から外れないようにする」というほどの意味でつかわれます。
例えば、You should put X on your radar screen.と言われたら、そのXのことは知っておいた方がいいよ、損はないよという意味あいになります。

on the same page ⇒  擦り合わせをし、意見の不一致がないこと
誰かが、 Okay, people, we have to be on the same page on this one. と言ったら、それは全員が一定の方向でまとまっていなければならないということを意味します。まるで、みんなが同じ本を同じペースでめくりながら読んでいるときのように。

ping someone on something ⇒ 連絡を入れる 
IT用語でシステムが反応するかを試す言葉としてpingがありますが、そこから来ているようです。まともな人にひどく評判の悪いキワモノ的業界用語です。

run the numbers ⇒ 数字を出してみる
エクセルのような表計算ソフトで変数を入れ替えてシナリオ分析をやろうという意味でよく使います。Let's run the numbers and see how they look. という言い方は、例えば、仕入れ価格にプラスして様々な粗利(あらり)を上乗せしながら、これならこのぐらい儲かるとシミュレーションをしようという意味になります。

scalable ⇒ 応用がきく、製品・サービスとしての守備範囲を拡大できる
SEがこれなら100人規模のニーズないし業務を処理できますと言って来た場合に、顧客の方から、Is it scalable?と聞いて来たら、200人規模はどうかと聞いていることになります。

seamless ⇒ シームレス。
ユーザーが実際にはある「継ぎ目」などを意識せずに済み、違和感なく使えることを言います。大昔の女性用ストッキングは裏の方に一直線の縫い目がありましたが、あれが seam で、現代の縫い目などのないストッキングが seamless です。実際、メーカー自身、シームレスであることをうたい文句にしていた時代があったぐらいです。元はIT用語ですが、Having a seamless workflow is priority number one. (円滑な仕事の流れが何よりも大事だ)という言い方に表れているとおり、ITと格別関係がない場面でも使われるようになってきています。このことばは、ly を付けて副詞としても使われており、「このパッケージを利用なされば、ソフトを現行のネット環境にシームレスで融合できる」と言いたいのであれば、This package will allow you to install it seamlessly into your network environments. となります。

solution ⇒ 解決策、ソリューション
例えばセールスの人が、うちのシステムにしてくれれば、シームレスなソリューションとなり、事務処理部門と営業部門を一体的に処理できて便利ですよ、と売り込むのであれば、We offer a seamless solution that enables you to integrate back office and front office operations. といった言い方をすることになります。

somewhere down the pike ⇒ そのうちいつか
Somewhere down the road...は、「この道を進んでいくといずれ」という意味ですが、ここでのroadをその古語であるpikeに変えただけです。

take ownership of something  ⇒ 責任をもってことに当たる、自分の責任だということを自覚する
上司が部下に対して、Take ownership of your part in the problem. Don't blame others.とどやしつけていたら、その問題に関してきちんと自分の責任を取れ、人のせいにするな、と言っていることになります。

The New World ⇒ リストラ、機構改革などの大変動後の新体制

think out of the block ⇒ 殻を破る、既成観念にとらわれないようにする

touch base ⇒ 連絡を取る、取り合う、という意味です。
Let's touch base on this tomorrow morning, okay? (じゃあ、この件は明朝またということで。よろしいですか?)というふうに使います。ボスがこういった言い方をする場合は、「じゃあ、明朝、きちんと報告してくれよな」という意味あいが言外に感じられます。あるいは、こちらの様子を探ろうと何と言うことはなく電話をかけてきた相手が、Oh, I'm just touching base. (いやね、ちょっとどんなかなと思って)などと言ったりします。野球用語でしょうか。不思議な言回しです。しかし、やたらよく聞きます。嫌になるぐらい。

20-20 hindsight ⇒ あと思案。既に起きたことについて、事前には知り得ないことをもとにあれこれ言ってもあとの祭りでしょうがという意味合いと、ことが済んでから前々からわかっていたような顔をして批判する姿勢を批判する意味合いがあります。
 20-20 は視力の良さを言い、わが国で言えば、視力 2.0 ということでしょうか。ですから、そういった抜群の視力なら、さぞかし当時の状況がよく見えることでしょうという皮肉が感じられます。

24/7 ⇒ 24時間営業、年中無休、ノンストップで、年がら年中
発音は、twenty-four seven とただ読みあげるだけです。まんなかのスラッシュは読みません。誰かが I have a full plate 24/7.と言ったら、自分は目一杯忙しく、年中無休で働いているということです。

vision ⇒ ビジョン、見通し、構想、戦略的視点
フォーチュン誌の特集では、例えば visionary thinking のように、この vision が入っているフレーズを含め、ともかく vision は勘弁してくれという回答者が多く、見事、「ワースト業界用語」に入選しています。この言葉自体からはなんのことかわからず、改めて問いただす必要がある分、面倒だということなのでしょう。きっちりとして意味をもっておらず、imprecise だ(したがって、言う人が勝手な内容を盛り込める)というのがまともな人の感覚であることが伝わってきます。

wallpaper a meeting ⇒ 会議が自分の有利な方向に行くよう、賛成派をサクラとして入れておくといった細工をすることです。

win-win ⇒ ウィン・ウィン 
日本語でも「私どもとしても、これならウィン・ウィンで行けると思っています」というふうに使われています。意味は、誰も損をせず、八方丸く収まるというほどのことです。

★ 自分で作る buzzwords

ところで、こういった buzzwordないしbuzzphrase は、人が使ってくれるかは別として、自作も簡単にできます。それを初めて見て笑ったのは30年も前の話ですが、今でもネット上出回っています。作者不明で、アメリカの国防総省の官僚たちがもっともらしいフレーズをひねり出すのに重宝したものと伝えられています。名称は Buzzphrase Generator で、こういうものです。

buzzgenerator.jpg

使いかたは簡単、任意の三ケタの数字を思い浮かべるだけです。例えば、556だとしましょう。各列から対応する番号の単語を左から拾って行き、組み合わせると、

 responsive logistical time-phase

のできあがりです。訳せと言われたらお手上げですが、重々しく、立派な響きのあるフレーズであるのはたしかです。ハイテク地代の大風呂敷のおもむきもあります。

こわいと思いませんか、このノリ。アメリカの業界人、特に head-office type とからかわれたりする、本社の中枢部門で働いていますと顔に書いてあるような人は、こんな generator など使わなくても、ぱっと頭の中でこの手の不思議なフレーズを作り上げるのですから、恐れ入ります。例えば、証券会社のデリバティブ関連商品などそうです。語呂のいい略語となるよう、適当に単語を組み合わせて、いかにもすごい商品であるかのような響きを持たせていたりするのです。

★ さいごに

Buzzwords, buzzphrases と呼ばれる単語ないしフレーズは英語が上級レベルの人の敵です。なまじっか英語ができるので、相手も手加減せず、当然という感じで使ったりするわけで、そういう場合にまるで知らないと、間抜け面をさらすことにもなります。その意味で知っておいて損はないと言えますが、しかし、こんなものは、いちいち覚えていたら切りがありません。そもそも buzzwords などは、自分からは名言・格言のたぐいを使わない方がいいのと一緒で、積極的に使える英語ではないと考えます。相手が自分の知らない buzzword のたぐいを、例えば、no brainer というフレーズを当然のような顔をして使ったら、あわてず、Excuse, I'm not sure what you mean by "no brainer." と尋ねて相手の勢いを削ぐのが一番です。What's that in English? とはねのける豪傑もいますが、これはそう言っている本人が英語のネイティブスピーカーでないとサマになりませんから、われわれが使える手ではありません。




bows_c.gif


この記事、いかがでしたか?人気ブログランキングに参加しておりますので、このリンクをクリックすることで一票入れてくださると、うれしい限りです。深夜零時に再スタートするしくみなので、前回、投票してくださった方も、新たな一票をお願いします。どうぞよろしくお願いします。人気blogランキングへ

Trackbacks

Trackback URL: 

Comments

20-20は、通常の視力をあらわす尺度(1.2とかではなく)であることから、ちゃんとみえてるよ、ということを示すものではないでしょうか?

[返信]

ごもっともです。20-20はおっしゃるとおり、通常の視力があれば、20フィートの所から1/3インチのものが見えるということであり、20-40という視力の悪い人は、普通の人が40フィートの所から見えるものが20フィートまで近づかないと見えないということです。ただ、これは飽くまで眼科的な話で、比喩とてしては、20-20は「過不足なくよく見えている」ことを表していると解されます。ですから、The Dictionary of American Slang では、20-20 hindsight を Perfect foresight of what has already been seen. と説明しています。おかしなもので、後知恵がすごいからと言って、40-20 hindsight とは言わず、むしろ、 Hindsight is always 20-20. という言い方があるぐらいですから、結局、比喩としては、20-20 は perfect を指すというのが私の理解です。

「問題の見方の転換」というのと「パラダイムシフト」というのでは、後者のほうがより画期的なもののように感じてしまう、というのがこのテの言葉のおかしさですよね。
もてはやされる言葉なのだけれどもその内容が正体不明なもの、というとけっこういろいろ思いつくような…。
かつて "multimedia" がそうだったように感じます。今もかな?
最近良く聞く言葉では user experience なんてのはどうでしょうか。もともとは「user interfaceを良くする、というだけでは考慮範囲が狭すぎる」という問題意識から出た言葉のようですが、今やビジネス上の得体の知れない売り文句に成り下がってないかしら、と思うのです。

>ETA
これは日常でも飛行機に乗ると見かけませんか。出発予定時刻はETD。 xx:xx ETD NRT/xx:xx ETA HKG のように。軍隊用語ってほど特殊ではないかもしれません。でもやっぱりビジネスで使われると「おまえそれでオシャレなつもりかー!?」と感じるかもしれません(笑)

>ping
IT用語として認知されてますが、さらに元をたどると active sonar の発信音を指す言葉ですよね。そういう意味では軍事用語起源かな?でもソナー自体すでに民生機器になってますし、pingを言葉として使うときにソナーを連想しながら使う人もまた少ないのかもしれません。蛇足失礼。

[返信]

たしかに漢語で言われるより「パラダイムシフト」の方がイイ感じがあるから不思議なものです。考えてみると、user experience もそうですし、名詞どうしを無理矢理くっつけたものが多いですね。一方、ETAのようにこのぐらいはいいんじゃないのとも思えるやつもあるわけで、結局は、やたらと使われ、鼻につくようになるかどうかが決めてのようです。pingがソナーから来ているとは気付きませんでした。なるほどですね。臨場感のある現場からの観察談、ありがとうございます。

昔漢文で覚えさせられた、巧言令色鮮矣仁(巧言令色スクナシ仁)という言葉を思い出しました。

[返信]

Fine words and an insinuating appearance are seldom associated with true virtue.って奴ですね。同感です。

「パラダイム(・シフト)」はもうすっかり日常生活に定着していると思ってました。「ビジョン」なんて、私にとっては生まれる前から存在してるに等しく、「コア・コンピタンス」だけが、ビジネス臭があり、私も今後の定着を疑います。某経営系の先生の協力を仰いで作った某省某部の「マネジメントほにゃらら」(^^;)という文書には、「ビジョン」と「コア・コンピタンス」が登場しますので、その「ビジョン」は、私が日常語と認識しているのとは別の特定の意味を与えられているということなのでしょうね。
 「向こうがボールを持っている」云々は、私の知ってるアメリカ留学帰りの財務省職員からは(まだ)聞いたことはありませんが、役所では(財務省以外でも、超ドメスティックな私でも)ごく日常的に使ってます。てっきり民間でも言うのかと思ってました^^;。
 谷垣大臣が官僚ごときに感化されるなんてことがあるとは思えませんが、でも、一度聞けば、便利な表現なので使いたくなるとは思います。

 それはともかく、結局 Buzzwords が上級レベルの人の敵である理由は、「覚えなければならないのにたくさんあるから」なのか、「そんなもの使うのは中級以下」だからなのか、どちらなんでしょう?・・・ま、中級以下の私にとっては、どっちでもいいんですけどね(^^;)

[返信]

ビジョン一つとっても、人によって解釈が違うところにこの問題の特質がよく出ていると感じました。また、お役所が率先して、buzzwordsを取り込んでいることを知り、おどろきました。一方、この種の表現が上級レベルの敵だと申しあげたのは、おぼえる必要はないけれど、英語が上級レベルなのに、buzzwordの扱いに対しての問題意識がないとあわてることにもなりますよという意味合いです。

おもしろいっ!
Buzzphrase Generator なるものを初めて見ました。
functional transitional conceptを持って、重厚感あふれる、それらしい言葉作りしてきます。(笑)

[返信]

ほかならぬla_barmaid さんだから、もう一つおまけしましょう。BullshitR です。わりとマイルドな b.s.を味わうことができます。

URLは以下のとおりです。

http://emptybottle.org/bullshit/

日向先生、今回も興味深く読ませていただきました。
ひとつ質問があります。20-20 hindsightの意味です。良い視力で過去を振り返る「あと思案」というのは、あとになってはじめてわかるが、今はもう役にたたない考えというような意味でしょうか。映画監督ビリー・ワイルダーの「Hindsight is always 20-20.」が元になっていると思うのですが、この言葉の意味もよくわかりません。

[返信]

訳語、考え直します。hindsightは、既に起きたことをモトに、最初からお見通しだったみたいな口をきく人を指す言葉ですから、20-20は、「すべてお見通し」を強調するためのツールだというのが私の理解です。つまり、ある出来事があってから、あれこれ言う人は、正真正銘の予想とは異なり、一部たりとも不確実などということがありえないのであり、ずるいじゃないかということです。

コメントフォーム
Remember personal info?