2006年9月18日
英語の勉強は文法より単語が先という話
前々からビギナーの場合、単語力増強を優先し、文法はその後からという手順で行くべきなのか、あるいはその逆なのかという問題が気になっていました。自分の経験では、小学校2年のときに受けたフランス語の授業は「行く」「食べる」といった基本動詞の活用をおぼえるのに必要な限度で主語、動詞、目的語といったものに触れる程度で(主語、動詞などの品詞分類は特に教わらなかった感じです)、もっぱら名詞の学習が中心でした。小学校5年のときに習ったスペイン語の場合もほぼ同じで、基本動詞の活用プラス名詞を軸とした単語力の増強が基本です。
考えてみれば、フランス語と言い、スペイン語と言い、名詞を学ぶ際は、男性名詞なら le/el をつけ、女性名詞なら la をつけて、一緒におぼえるのが大事な点なわけですが、これなど実は英語の場合も一緒です。つまり名詞をぽつんと単体としておさえるのではなく、可算名詞か不可算名詞か、はたまた可算・不可算両用型かという、その名詞の属性をもおぼえる形で取り込むのが基本とされています。つまり名詞である以上、必ず可算か不可算かの別があり、可算である限り、冠詞か、でなければ、his/yourといった所有格の代名詞等が必ず付くということをビギナーレベルで徹底的にやっておかないと後々響きます。
いずれにしろ、このように経験からはビギナーは文法より単語を重視すべしとするのが一般であることは知っていたのですが、そのあたりを裏づけるものはないかと探すと、これが意外にないので驚きました。キーワードを変えながらネットでもずいぶん探しましたが、長いことこれはという資料に当たりませんでした。それが、このたび、ずばりと答えてくれるものを探し当てるのに成功しました。
しかも、答えてくれている人がケンブリッジ大学出版から出ている Vocabulary in Use シリーズの共同編集者の一人、Michael McCarthy 先生 です。2004年11月に奈良で開かれた JALT(英語の先生たちの団体)の大会に出席したおりに、 専門誌のインタビューに応じている記事が出所です。
内容を自分なりの視点で整理すると、(1)文法よりは単語が先決問題であること、(2)習得の対象とすべきは最頻出上位2000単語であること、そして(3)単語の習得に当たっては、決まり文句的な、それだけで意味のある単語の固まり(「わかる?」と問いかける You know.など)に力を入れるべきこと、の三つと言えますので、これにそくして、内容を紹介したいと思います。
ビギナーの方が勉強の指針を立てる上で、おおいに役立つ内容で、自分でも「そうそう、そのとおり」と共感をおぼえます。
★ 文法より単語力
どうやら JALT の会議の席上、出席者から「文法と単語力のいずれを重視すべきか」という質問があったらしく、この質問が印象深かったとした上で、こう答えています。
I firmly believe now that language is lexis-driven, not syntax-driven; grammar is a 'trace' after lexical choices have been made. It's not the case that we choose syntax then slot vocabulary into it. And so for me, vocabulary learning is primary in second language learning.(私は、今では、言葉の核心をなし、これを動かすのは、文法ではなく、単語だと固く信じるようになっています。文法は、どういう単語を使うかが決まった後から付いて来るものであり、文法に基づいて個々の単語が入る位置が決まり、そこに当てはまる単語を入れて行くという手順ではないのです。したがって、私から見れば、単語の習得こそが第二言語習得における第一義的な要素です)
このように、外国語としての英語を勉強するには、まずは単語から固めて行くべきであり、文法は後からというのがポイントだとして、次は、どの種の単語からやっていくべきかが問題となります。
★ まずは頻出最上位 2,000 単語
続いてMcCarthy 先生は、インタビュアーが最も効率的に単語力を増強するため、学習者として心がけるべき実際的なポイントは何かという問いに対して、こう答えています。
Practical tips, right. Well, first of all, get to the 2,000-word threshold as quickly as you can, using any method whatsoever, flashcards, translation lists, rote learning, anything, because without those 2,000 most common words you can't do much, and especially you can't use the words you know to guess the meanings of the words you don't know if you haven't got those 2,000.(実用的ヒントですね、わかりました。まずは、2,000単語レベルに一刻も早く達することです。方法は問いません。フラッシュカード、対訳のある単語帳、暗記となんでもいいのです。と言うのも、この頻出2,000単語を知らないことには、たいしたことができないからです。このレベルをクリアしていないようでは、自分の知っている単語をもとに別の新たな単語の意味を推測することすらままなりません)
以前に書いた「ボキャブラリーのはなし--どういった単語をいくつ覚えるべきなのか、効率よく覚えるにはどうしたらいいのか」の中で Paul Nation は、3,000単語は知らないと話にならないとしていましたが、McCarthy 先生の方はハードルがやや低めです。しかし、最頻出2000単語をマスターすれば、新聞記事などのテキストについては80%でき(おおざっぱに言って、5単語に1回わからないものが出て来るレベル)、会話なら90%理解できるとされていますから、たしかに一つの水準です。
そうそう、先日、TOEFLコースを教えている先生にうかがったら、新しい TOEFL でも、必要な単語数は、この最頻出 2,000に Academic Word List に載っている600弱の単語だと言っていました。
何であれ、McCarthy 先生は、ボキャブラリー入門的な本を買うなら、ともかく、この最頻出上位 2,000単語が基本なので、これをベースにしていないようなものは買うなとまでおっしゃっています。同感です。
なお、具体的な単語の覚え方として、McCarthy 先生は次項で取りあげる「セットで、あるいは固まりとして覚えて行け」ということに関して、単に教材に出て来る形をそのまま受け止める程度で済まさず、自分のコミュニケーションに役立てるという姿勢で、ノートなどに書き写し、自分の世界に取り込んでいけということも強調しています。実証的研究においても、その単語を目にした資料から、自分のメモ帳などの他の媒体に移すことで学習効果があがるとされているそうです。
ところでアルクさんが今、特集ということでトップページの上の方に 英語学習応援メッセージを出していますが(恥ずかしながら私も「出演」しています)、その特集の中の 狩野みきさんのアドバイスを拝見すると、「ヒアリングも表現力も、語彙力がなければ始まらない! という持論のもとに、昔からせっせと自分だけの語彙表現集をため込んでいます」とおっしゃっています。McCarthy先生が勧める学習法を実践されているわけで、「やっぱりね」とこのアプローチの正しさを確認することができました。
実は個人的に狩野さんを存じあげているのですが、ネイティブはだしの帰国子女(声だけ聞いていたら日本人とわからないレベルです)でさえもが、こういった地道な努力を続けて自分のコミュニケーションの道具である英語を磨いているぐらいなのですから、ビギナーとあれば、なおのこと、英語を「取り込んで」いくための積極的努力が求められるのではないでしょうか。
★ 固まりで覚えて行くという技術
もう一つ、McCarthy 先生は、単語学習にあたって、きわめて重要な点に触れてらっしゃいます。以下のように、単語はそれだけを単体で覚えるというのでなく、常に、一緒に使われると決まっている他の単語ともども「ペア」で覚えよというコツです。
Next, always learn words in pairs (collocations): for example, if you learn a verb, learn either a noun or adverb or preposition that goes with it (run quickly, search for, a ship sails from X to Y, etc.).(次に、単語を覚えるときは、ペアで(つまりコロケーションごと)覚えて行くことです。動詞を覚えたら、それと一緒に使うことになっている名詞、副詞、または前置詞をも一緒に覚えるべきです。run なら quickly 、search なら for、sail なら名詞は ship 、前置詞なら from X to Y での from, to ということです)
このアプローチの重要性、実効性はビジネス英語の世界でも同じです。実際、Longman のものにしろ、Oxford のものにしろ、気の利いたビジネス英語辞典を引けば、必ず「セットで使う単語」が一緒に載っているものです。例えば、order(注文)の場合、注文を「出す」のは place ですし、発注先を示す前置詞は with に決まっています。また、「補充注文」という場合の「補充」に当たる単語は何かと言えば、repeat であり、したがって、repeat order という言い方をします。これを辞書を引き引き、「補充」は supplement だから、supplement order などとやっていては駄目なのです。それがコロケーションのこわさでもあります。
こうした言葉どうしの決まった組み合わせを意味するコロケーション=「意味が通っている固まり」がいかに言葉の中で大きなウェイトを占めているかがわかってきたのはコーパス研究の成果です(コーパスという名のデータベースがどういうものかについては上記の「ボキャブラリーのはなし」をご覧ください)。100万単語といった大量のテキストを集めて言葉が実際にどう使われているかを研究するこのアプローチのおかげで、例えば、最頻出用例の 15位にただの単語ではなく、You know.というフレーズが出て来ることがわかり、ボキャブラリーというのは単語の世界ではなく、固まりの世界なのかと McCarthy 先生みずから、その発見、驚きを語っているぐらいです。
これは McCarthy 先生が独りで騒いでいるといった話ではなく、この分野の研究者の共通認識と言えます。Ellis という研究者は Language knowledge is collocational knowledge.(言葉の知識すなわちコロケーションの知識だ)と言っていますし、HIllという研究者にいたっては、英語でのコミュニケーションのおよそ7割が決まり文句を含め、いつも決まった形で使われる「固まり」で占められていると指摘しているぐらいです。
「固まり」でおぼえていくというアプローチは、毎度文法に従いながら新たな言い方をひねり出さなくて済むという意味で楽でもある上、何よりも自然な英語になるという点で重要です。これは、I. S. P. Nation が Learning Vocabulary in Another Language (Cambridge University Press) の中で出している例ですが、「窓を閉めてください」と言いたい場合、Please close the window. が普通でしょうが、以下のいずれも文法上は可能です。
• I desire the window that be closed.
• The closing of the window would greatly satisfy me.
• The window should be closed please.
ただ、普通はそうは言わないわけで、結局、「みんな、普通、そう言っている」自然な英語として通っているかを判定する上で、「一般に受入れられ、よく使われている固まりであるか否か」が決め手になっていると言えそうです。以前、学校の英語の先生たちが英語ができないのは困るという趣旨の記事を書きましたが、学校の先生たちに一番欠けているのがこのあたりのセンスです。それはこういった英語を教えることに熱心な先生たちが自分たちのブログで書いている英語を見るとよくわかります。一見、文法上問題もないし、英語の格好をしたセンテンスではあるものの、「そうは言わないでしょう」というものが実に多いわけで、その原因は、ボキャブラリーの学習を単語の学習と勘違いしているせいだと思われます。固まりでおさえていく姿勢を忘れると、せっかく単語をいっぱい覚えても、ものの役に立ちませんよということを教えてくれる、まさに反面教師です。
★ まとめ
以上を要するに、英語のビギナーとしては、文法よりは 2,000単語レベルのボキャブラリーの構築が先決問題だということです。いちいち辞書を引かないと文法の説明に際して出て来る英単語がわからないというレベルでは文法どころではありません。
その覚え方も対訳の単語帳で丸憶えしようとするのは賢明ではありません。自分のニーズに合うよう適宜形を変えながら、いったんは自分の世界にメモ帳などで取り込むという作業が不可欠です。実証研究でも、一つの単語につき5回から8回異なるコンテクストで読み、あるいは、使う経験を経て初めてその単語が身につくことがわかっていますが、工夫次第でこのプロセスを速めることができるということです。
最後に単語を取り込み、吸収するに当たっては、コロケーションないし固まりを一つの単位とすることがポイントです。「注文」という単語なら、注文を「出す」のは place なんだ、「補充」注文は repeat order なのかと目を光らせながら、その単語を実際に使う上で必要な情報を過不足なくおさえられるよう、意識しながらの作業が必要となります。
自分の場合も、法律事務所から証券会社に転職したおり、専門用語がまわって来る資料に出て来るつど、「固まり」を念頭におきながら、用例ごとエクセルに放り込んで行き、短期間でマスターしました。こういった作業を一度やってみるとわかるのですが、名詞を軸に据えた用例がいくつか集まってくると、組み合わさる動詞や形容詞がだいたい決まっているのが見えてきます。それさえわかれば、それ以上作業をする必要はありません。例えば order = 注文という名詞なら、place 出す、receive 受ける、確認する acknowledge、取り消す cancelといった程度知っていればよい反面、この程度知らないとものの役に立ちません。これはどの専門分野でも同じです。
買って来た単語帳的なボキャブラリーものは出発点でしかないはずです。そういったものをタタキ台として、ネットを使い、あるいは英英辞典を使って、コンテクストがわかるような用例を5つから8つ集めてメモしていくのが最も効率的だと思います。本を買って来て読むだけのスタイルは単なる消費で終わってしまいます。こういったプラスαの努力をして初めてそれが投資として後々役立つというのが私の経験であり、考えです。
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早速のお返事ありがとうございます。
「分析」ですが、先生が上でお書きになった、「名詞である以上、必ず可算か不可算かの別があり、可算である限り、冠詞か、でなければ、his/yourといった所有格の代名詞等が必ず付く・・・」に関連していることと思われますが、品詞分解して各々の品詞同士の役割を考え文を組み立てることのようです。
いずれにしてもTPOということですね。
[返信]
不定冠詞が必要な可算名詞か、何も付けない不可算名詞かといった問題は、普通、学校で理屈を教えるものではなく、「自然に」おぼえるものとされています。発音上のリズム、ストレス、イントネーションにいちいち時間を割かないのと同じ感覚なのでしょう。われわれがいちいちテニヲハの正しい付け方を学校で習ったりしないのと同じことなのでしょう。
- はるか
- 2006年9月22日 12:12
日向先生、いつも役立つビジネス英語情報を発信してしただきありがとうございます。さて、最近、故佐伯智義先生(「英語の科学的学習法」の著者)の影響で英文分析の分野に興味を持ち始めました。欧米の小中学校では当たり前のように「分析」のテストがあるといいますが、日向先生はこの「分析」についてどうお考えでしょうか。ビジネスの場面で正確にスピーキングやライティングをする上で必須のものと思われますか。
[分析]
こんにちは。「『分析』のテストがある」というくだりが今ひとつわからなかったのですが、analytical writing のことだとすれば、ライティングをこなすための一つのジャンルとして心得ておく必要はあると思います。レポートなどで、やたら I で書く人はこの逆を行っている訳で、気になります。他面、スピーキングでは、筋道だった話をする上で物事を分析する能力は重要でしょうが、いつもそれを前面に出していると嫌なやつで終わりますから、TPOということではないでしょうか。
- はるか
- 2006年9月22日 10:14
"The Remains of the Day"の彼ほど完璧なButlerはいないのではないでしょうか。
久しぶりに思い出して見たくなりました。
[返信]
本当にそうですね。インテリ臭がなく、屈折していて…。逆に言えば天真爛漫タイプだったら、そんなの butler じゃないですよね。
- la_barmaid
- 2006年9月21日 05:37
お返事ありがとうございます。
大変参考になりました。
私は大学生なので、GSLの2000語とAWLの570語を覚えていこうと考えてるのですが、「ボキャブラリーのはなし--どういった単語をいくつ覚えるべきなのか、効率よく覚えるにはどうしたらいいのか」の記事で日向さんが「なお、早とちりされると困るのですが、このAWLだけを単独で暗記したりしても余り効果は期待できません。飽くまで、その前段階に当たる最頻出2,000単語をマスターしていてこそ初めて役立つ単語群なのです。」と書かれていたので、まずはGSLの2000語からマスターしようと思います。
GSLについてはPenguin Readerを読んでマスターしていこうと思っているのですが、2300語に制限されているPenguin Readerのレベル5を読めばいいのでしょうか?それとも3000語に制限されているレベル6がいいでしょうか?
[返信]
精密科学の世界ではないのことに加え、いずれ2000程度では足らないことが明らかになるのですから、6からスタートされたらどうでしょう。なおOUPやExpress Publishingから出ているgraded readers(単語が制限されている読み物)のように、CD付きのものを買い、一節が終わると次の一節の頭が思い浮かぶぐらいに聴き込むことを強くお勧めします。
なお、大学生でらっしゃるということなので一言。日本語の問題として、学校で先生に対して「参考になりました」という言い方は避けた方がいいと思います。目下の人に対して使う言い方だからです。私自身は「下」の方ですから気にしませんが、けっこう、ご立腹で、それでいて相手に面と向かって注意できない先生はいるものです。気をつけるに越したことはありません。
- まさ
- 2006年9月19日 14:24
語彙といえば、荒川静香、大魔神こと佐々木投手の後輩にあたるゴルフの宮里藍の母校の東北高校のスーパーハイスクールイングリッシュ(2004-2006)指定で、高3卒業まで、5000語の語彙を覚えることを目標にしていて、確か宮里在学中から取り組んでいたはずですよ。
語彙力、確かにつけさせるのが大変です。
100語のみ必修の現在の中学英語!
tableが中2で新出といった、3割内容カットの3年前の教科書から異常な現状・・・日向先生が指摘する2000語を中学3年間で必修にすればいいのにと願いつつ、なんで中2の新出でこんな単語教えないといけないのか・・・ため息がでます。
[返信]
おとぎ話レベルの単語ですよね、tableなんてのは。やはり小学校から、英語のお話を訳付きでいいから、何度も聴いて、せめて1000から2000ぐらいは何となく知っているレベルに持って行きたいものだと思いました。
- 白くまくん
- 2006年9月19日 02:24
すみません。例文があまりにおもしろくて、大ウケしたわけですが、私が気に入ったのは、
>The closing of the window would greatly satisfy me.
で、一度できるだけアッパーな完璧なアクセントで、使えばかなりの効果(?)が期待できるのではと、思いました。(笑)
[返信]
そのお芝居の際には、是非、butler を用意しておいて、 As you please, madam. と言わせてくださいね。やはり、アンソニー・ホプキンスでしょうか。
- la_barmaid
- 2006年9月18日 17:04
はじめまして。こんにちは。
いつも楽しく拝見させていただいています。
私は語彙をどのようにして増やしていこうか迷っていたんですが、この記事や「ボキャブラリーのはなし--どういった単語をいくつ覚えるべきなのか、効率よく覚えるにはどうしたらいいのか」の記事を見てすごく参考になりました。
私の語彙レベルはGSL 、AWLを完璧ではないのですが、ほとんどわかるレベルです。
しかし、これはただ知っているというだけで、ほとんど使えません。発音は自己流で覚えていて、文字で見て理解できても、リスニングになると全く聞き取れません。
このようなレベルの人はどのように語彙を増やせばいいでしょうか?語彙数を制限したペーパーバックなどを呼んで、分からない単語を辞書やグーグルで調べ、コロケーションで覚えるのがいいでしょうか?GSLの単語リストを見たのですが、あれをとても一つづづ潰していくのは私の根気強さではとても無理そうです。GSLなどを基準にしたおすすめの単語集などがあれば紹介していただけないでしょうか?
[返信]
GSLについては、Penguin Reader が使っている単語がこれとの相関性が高いことが知られていますから、このシリーズを読めばマスターできる理屈です。一方、 academic word list については、アマゾンを検索すると2冊あります。専門家によると TOEFLにかなり出て来るようですから、スコアアップにつながる理屈です。
ただ、英語は書き言葉である前に話し言葉ですから、対象がどの種のボキャブラリーであれ、短文単位で読み上げているものが聴ける方がいいに決まっています。その意味では、アルクさんから出ている「キクタン」がいいと思います。あと、ソースネクストから各種出ている単語力増強ものも、音声が入っているのであれば、お勧めできます。
ともかく繰り返し聴いてぱっと出て来るぐらいにならないと productive skills にはなっていないと言えます。この点、ユニシスが出している発音がチェックできる学習ソフト「瞬脳活性」シリーズなども効果的があるはずです。
結局、読んで終わらせず、聴いたり、声に出したりと多面的にアプローチすることです。
- まさ
- 2006年9月18日 16:27

こんにちは。語彙力に関しては様々な参考文献が出ていますが、大方の目安は次のようになっています。
語彙レベル
1000-2000語 英検3級-準級2級レベル
2500-3000語 英検2級レベル
5000-7500語 英検準1級レベル
10,000-15,000語 英検1級レベル
15,000-20,000語 GRE,GMAT, LSATレベル
日本の英字新聞(Japan TimesやDaily Yomiuriなど)は、日本に関する背景知識が強ければ、3,4000語くらいの語彙で十分読めると思います。これに対して、海外の英字新聞(The NewYorkTimesやThe Washington Postなど)は背景的知識があっても、最低6-7000語、TimeやNewsweekなどは、最低8000語はないとついていくのは厳しいでしょう。ちなみに英検1級レベルは、語彙問題のセクションを確認すればその難しさはわかると思います。GREレベルはVerbalセクションの語彙を参照としていますが、2万語レベルの語彙は、頻出度が低く、ネイティブでも教養人クラスでないとなかなかわからないそうです。
但し、これはあくまでも認識語彙(文脈中で意味が推測又は判断できる単語)で、頭で覚えていても、運用語彙として、実際に会話やライティングで使えるようになるにはさらに労力が必要のようです。仮に認識語彙が10,000語レベルあるとすると、運用語彙は最大でもその半分の5,000語レベルにしか過ぎないようです。
英検1級やGREなどは、非常に高度な語彙力が要求されるので、その意味でもフラッシュカードの活用は有効ですね。
[返信]
ありがとうございます。勉強になりました。