2007年8月 6日
French punctuation
フランス人が書く英文はやはりフランス流を持ち込んでしまうもので、海外とのやりとりに慣れていない人は、通常の英文表記法に従えば数字の表記でカンマを使うべきところで、平気でフランス語流を押し通してピリオドを使います。ですから、英語での
がフランス流では
になります。
こういったフランス語流の数字表記法を手っ取り早く観察できるのは www.amazon.fr です。どれか本を一冊選んでクリックしてみると、例えば EUR 6,80 といった表示が見られます。EUR 6.80 ということです。
千の位の所で打つカンマも同じで、
がフランス人の手にかかると
だったりします。これは大きい数字でも同じで、例えば百万は、英語では
と書きますが、フランス語流だとカンマがすべてドットに置き換えられるので、
になってしまいます。
ところで、先日、フランス語の場合、「疑問符の前にはスペースを入れる」というルールがあることを初めて知りました。普段、勉強用に読む教材のたぐいは「モダン」というのか、この種のルールが適用されておらず、疑問符の前には何も入っていないので気がつきませんでした。特に英語圏の人のためのフランス語教材で対訳になっているようなものを見ると、どれも疑問符の前にスペースなど入っていません。ところが、「クラシックな」フランス語では疑問符の前にスペースを入れるのが決まりで、これにこだわるフランス人の先生が結構いるという話を先日、欧文印刷専門の方からうかがったのです。
本当かいなと思いながら、手元にあった、デュマの「三銃士」を開いてみると、ありました、ありました。怪しい人影を見て、「あなた、いったい誰なの?何が欲しいの?」と女性がこわごわ尋ねる場面です。
--- Qui êtes-vous ? et que demandez-vous ? s'écria-t-elle.
そして何気なく、続けて読んでいると、あるはあるは、コロン(:)、セミコロン(;)そして感嘆符(!)の前にもいちいちスペースが入っています。人間おかしなもので、格別関心がないと、まさに「心ここにあらざれば、見れども視えず」なのだと思い知らされました。
例えば、学生が書く英文では、括弧の前後に半角スペースを入れるというのが英文を書く際の常識なのに、まるで無視しています。和文だと全角文字なので、 ( や ) の左右にそこそこスペースが入っており、あまりくっついた感じがしません。そのせいかスペースに対する問題意識も格別生まれず、そのまま英文の世界でも余計なキーストロークなしで済ませてしまうということなのでしょう。しかし、こういうのは、ピリオドのうしろのスペースが一つなのか、二つなのかという問題同様、見る人は見ているわけで、油断はできません。
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括弧の前後の半角スペースについては、この記事をご覧ください。
ピリオドのうしろのスペースについてはこちらをどうぞ
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