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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2007年9月16日

(13)アカデミック英単語検定

ひさりぶりのアカデミックものです。

まぎらわしい、classic と classical、それと、civic と civil と civilian の区別について、ちょっと補足しておきます。

★ classic と classical

Classic のニュアンスとしては三つあります。第一に、名画、名作、名ゼリフでの「名」に当たる感じがする言葉で、例えば、黒沢やヒチコック作品中の名作などは、a classic Kurosawa film, a classic Hitchcock film と呼んだりします。また映画で有名になってセリフ、例えば「ダーティーハリー」の "Go ahead, make my day." などは、a classic line from Clint Eastwood's "Sudden Impact" と形容されます。高い評価が定着しているものということです。ですから、定評のある参考書は、a classic reference book と言います。第二に、日本語で言う「クラシックな装い」「クラシックな趣」、つまり simple and elegant という意味で使う classic があります。例えばクラシックな趣のダークスーツは、a classic dark-suit ですし、 ときには、「昔ながらの、正しい」というニュアンスで、何々 with a classic taste といったコピーを見ます。第三に、典型例という意味で使います。例えば、a classic example of bad writing (下手な作文の典型例)などがそうせす。

一方、classical については、私は、最後の l に着目して、(古代ギリシア・ローマ文化の代名詞としての)Latin、language、style の関わるものという形で頭に刻み込んであります。ですから、language に関係する、わが国の古文は、classical Japanese ですし、style の一つであるクラシック音楽も classic music ではなく、classical music です。また、ラテン語を学んだ人は、classical education を受けた人と言えますし、古代ギリシアのドラマは、classical Greek drama です。

★ civic と civil と civilian

Civic は It is a civic duty to vote in elections. (選挙で投票するのは市民としての義務)だという形でよく duty と組み合わさって出てきます。この他、civic leaders というと、地元の自治体の長や地元の有力者を含めての地域のリーダーを指す言葉です。その意味では、「共同体の一員として」というニュアンスが感じられる形容詞です。考えてみれば、civic center という「地域センター」という言葉も共同体のみなさんの便宜のためですから、やはりこの枠内に収まります。

一方、civil と言うと、civil aviation(民間航空)、civil court(民事裁判所)、civil use(軍用に対する民生用)、civil government(軍政に対する民政)といったものが頭に浮かびます。強いて共通項を挙げると民間の生活に関わるというニュアンスでしょうか。

civilian は、この言葉自体、軍人に対する民間人を指す言葉であることから、civilian clothes と言えば、軍服に対する私服ですし、civilian control と言えば、あの有名な文民統制です。

こうして見てくると、言葉に固有の意味の違いを考えるよりは、定型的組み合わせを間違えないようにする方に重点を置いたほうがよさそうです。


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