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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2007年10月20日

Distinct と Distinctiveの使いわけ

知っている英語の講師にギターの名人(何かのコンテストで優勝し、ジャマイカへの往復旅行を手にしたという強者)がいるので、これを活かすべく「鳴り物入り」で英語特有のリズムを感じ取ってもらう学生向けのワークショップを企画しており、その関係で相方であるその方と打ち合わせをしたのですが、感心したのが、しっかりと distinct と distinctive を使い分けていたことです。ネイティブスピーカーである以上、当たり前と言えば当たり前ですが、まぎらわしいのも確かで、現に Common Errors in English といったたぐいの本でもよくとりあげています。

ちなみにこの先生、ある時、哲学から精神病理学に転じて学位論文を書こうとしているという変わり種である上、13歳のときから詩に親しんでおり、自らも書くという詩人でもあります。まあ、だからこそ言葉の選択に人一倍神経を使っているのでしょう。何であれ、一芸に秀でるような人は大体において言葉にうるさいということを再認識させられました。

話をもとに戻して、こういった distinct と distinctive はネイティブスピーカーでも間違いやすいものですから、われわれはもっと気をつけなければいけないわけで、「けんてーごっこ」の検定を織り込みながらの記事もおもしろいのではないかという気持も手伝い、自分の復習を兼ねて使い分けのポイントをまとめてみました。

まず distinct は、第一に、Garlics have a distinct flavor. (ニンニクには、すぐにわかるような特有の風味がある)というふうに、clear または easily perceivable (ぱっとわかる) という意味があり、第二に、We discussed the issue on three distinct occasions. (それぞれ別個の機会に計3回、その問題につき協議した)というふうに、separate, different という意味があります。

次に、distinctive は、She has a distinctive voice--soft in tone and very charming. (彼女は独特の声をしている。穏やかで、実にチャーミングな声だ)というふうに、基本的に different だということを言うために使います。

問題は、distinct の語義の一部が distinctive とかぶっていることから、互換性がないにもかかわらず、ついつい、Garlics have a distinctive flavor. と言ったり、She has a distinct voice. と言ってしまうことです。

こういった混同は、これらの形容詞が副詞として使われるケースでも起きるわけで、例えば、「彼女は銃声をはっきりと耳にした=彼女は明らかに銃声とわかるものを耳にした」と言いたい場合に、本来は、She distinctly heard the sound of gunshots. と言うべきなのに、She distinctively heard the sound of gunshots. と言ったり、書いたりしている人がおおぜいいます。

それでは、どうやったら、混同を防げるのでしょうか。経験的には個々の語義を掘り下げて、いわば本質をとらえて理解しておけば、自信をもって、これだと正しいほうを選べるものです。

「けんてーごっこ」の検定を利用しながら、distinctive とclear という意味の distinct との使い分けを練習してみましょう。 ポイントは、「そうとはっきりわかり、間違いようもない」という意味なら distinct を使い、「ユニークだ、他にない」という意味なら distinctive を選ぶことです。


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次に、different という意味で重なりあう distinct と distinctive の使いわけの練習です。ここでのポイントは、「まるで別物」と言いたいなら distinct を使う一方、「ユニークだ、他にない、したがって、見分けるのも簡単だ」というニュアンスなら distinctive を使うことです。


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どうでしたか。これだけやれば、自信をもって使い分けられるようになるはずです。さわりの部分をおさらいしておくと、different という語義において distinct と distinctive は重なるのでまぎらわしいけれど、前者が、「まるで違っており、したがって別種・別物と扱うのが妥当だ」という意味で使うのに対して、後者は、「ユニークだ、他にない、したがって容易に他との見分けがつく」という意味で使うということです。



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