2008年2月27日
テストや検査を語る英語(日常会話レベルの英語検定35)
2月26日付け朝日新聞(オンライン版)に「『テスト通らない』 クリントン氏、オバマ外交を批判」とあったので、「オバマ君、それじゃ外交政策の単位はとれないよ、落第だよ」という趣旨の発言をしたんだという印象を受けました。ただ、気になって、英語では一体なんと言ったのだろうとネットで検索してみると、相手がアメリカを敵視している国つまりイラン、シリア、ベネズエラ、キューバ、そして北朝鮮の指導者であっても会う用意があるとオバマが発言していることを批判し、こう言っていたのです。
It may sound good, but it doesn't meet the real-world test of foreign policy.(響きはいいかも知れないが、現実の外交政策に耐えるようなものではない)
つまり test という言葉は使われていますが、ここでは学校で受ける「教科の試験」という意味のテストのことではなく、「試練」という意味のテストです。Webster の定義に即して言えば、前者は、a set of problems, questions, etc., for evaluating a person's abilities, skills or performance であり、この辞典は a driver's test (運転免許試験)を例に挙げています。後者は、the means by which the quality of anything is determined であり、例として、a test of a new product (新製品のテスト)を挙げています。
ことはオバマの外交に対する姿勢の是非でありますから、上の test が持つ二つの意義に照らし、「テスト通らない」とするのはどうかと思います。もとの英語を中心に考える限り、クリントン発言を事実に即して正確に報じているとは言えません。
いずれにしろ、一番大きなポイントは、どちらであるかに応じて英語としての使い方も違ってくることです。例えば、meet という動詞は、「性能テスト、試練」としての test との関係でしか使いません。つまり、この meet は、meet the test of international markets (国際市場での試練に耐える)meet the challenge (困難を伴う課題を受けて立つ、正面から取り組む)での meet のように、deal effectively with (効果的に対処する)という意味であり、学校でのテストを意味する test との関係では普通使いません。
他面、take 、そしてイギリス式の sit などは、一定の履修事項をおぼえているか、理解しているかを試すテストとの関係でしか使いません。まさに試験を「受ける」という意味の動詞です。考えてみれば、日本語でも、製品に「テストを受けさせる」と言ったら響きがおかしいわけで、性能テストであれば、その製品に対して「性能テストを実施する、行う」といった言い方をするのが普通でしょう。
こうした違いを確認しておくため、基本的な違いを「けんてーごっこ」でチェックできるようにしてみました。お試しください。
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(35) 日常会話レベルの英語検定
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