2008年10月21日
国際郵便が苦手な日本郵便。困ります。
留守中に何かが届いて不在票を受け取ることはよくありますが、この不在票の差出人名を見ても心当たりがなかったものの、気にも留めていませんでした。

で、実際、その荷物を受け取ってびっくり。差出人名 Flat Rate 様となっていたのは、箱に Flat Rate Box と書いてあったのをそのまま写していたのです。ちゃんと見さえすれば、ラベルに差出人名が書いてあるのにです。
言うまでもなく、郵便が差出人と受取人をつなぐものである以上、差出人が誰であるかを読み取るという単純ながらも重要な基本動作をこなせない人は郵便事業に携わってはいけません。客に道を聞くタクシーの運転手、スパークリングワインをシャンパンと呼ぶソムリエといっしょです。
Flat Rate Box というのは、わが国で言えば、「ゆうパック」に当たるもので、こんな格好をしており、ご覧のとおり、表に大きく Flat Rate Box と刷ってあります。

先月の記事(上げ潮を実現する英語教育:TOEICスコア世界最下位クラスという現実)で、「働く人のスキルを高めることが経済成長率に直結している」という調査をご紹介しましたが、こんなことでは思いやられます。
上の調査は Adult Literacy Survey (成人リテラシー調査)というものに基づいており、OECDのサイトでは、リテラシーが何かをこう説明しています。
The ability to understand and employ printed information in daily activities, at home, at work and in the community - to achieve one's goals, and to develop one's knowledge and potential 自分の目標を達成し、自分の知識や素質をいっそう高めることに向け、家庭、職場、そして地域社会での諸々の日常的活動の中での書類上の情報を理解し、利用できる能力
要するに社会人として必要な最低限の読み書き能力です。
そして、このようなリテラシーの程度を最低を1とし最高を5とする5つの区分を設けて分類していますが、ラベルをきちんと読めない日本郵便の社員は、以下のレベル1に区分されます。
Level 1 indicates persons with very poor skills, where the individual may, for example, be unable to determine the correct amount of medicine to give a child from information printed on the package. レベル1はきわめてスキルの程度が低い者を指す。この区分に属する者は、一例として、パッケージに印刷されている情報を元に子供に投与すべき薬の適正な量を判断することができない。
最近は、Japan Post と入った赤いウィンドブレーカーを着てかけまわっている配達員を見かけますが、そんなことにお金をかけるより、最低限の読み書き能力(アルファベットでの)をつけてもらう方が先決だと思います。いったいどういう教育をしているのでしょう。この会社は。
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たまたまこの記事を拝見し、言わせて頂きます。
Flat Rateさんから届くなんて、おかしな事を記入するな、と
笑いますが、でもちゃんと届いていてすぐに記入ミスと分かる
のですからそんなに目くじら立てなくてもいいのではないですか?小さなミスだと思いますが。何かと腹立たしい対応がある
のは分かります。
でもこの件は笑っちゃいましたよ。
[返信]
たしかに人によって感じかたが違うわけで、自分の場合は、こういう基本動作をおろそかにするプロを許せんと思うだけのことです。
- mimi
- 2008年10月29日 16:33
文明度の高い先進国で成長された日向先生が憤慨する向きも分からないではないですが、配達の品物が届いても中身が紛失・破損されていたり、甚だしい場合は品物そのものが届かない国や地域(アメリカとて例外ではありませんでした)が多い世の中、たかだか英語の読み書きのレベルに不満があるからといって、「郵便物をきちんと配達する」という本来の職務を間違いなく遂行している人々に対して、それは望みすぎではないでしょうか?欧米人が多く居住しているエリアに配属された配達員ならばともかく、英語がさほど多く使われないエリアの配達員にまでこれ以上の期待をかけるのはどうかと思います。
>そんなことにお金をかけるより
先生がおっしゃっているのは、ウィンドブレーカーをお揃いにしている事でしょうか?それとも常備の配達員を確保しておく点でしょうか?なりすましの配達員も多い昨今、あの赤いブレーカーを着用している者は正規の職員である事を示す印。あのブレーカーを着ないでいきなり玄関口に立って郵便です、と言われてはんこを差し出す気にはとてもなれません。
配達員の採用数の話でしたら、果たして何人が適正だとお考えなのでしょうか?
珍しく先生のお書きになるものにしては首を捻る内容でしたので、あえて辛口のコメントを残させていただきました。
お気を悪くされましたら予めお詫び申し上げます。
[返信]
コメントありがとうございます。
おっしゃるように郵便がまともでない国はいくらでもありますが、そういった国々の比較をしているのではありません。南米のエクアドルとかスリランカにも住んでいたことがありますので、日本がどれほどまともかよくわかっています。そういったまともであるはずの日本で起きたことなのでびっくりしているわけです。
ともかくどこの国の人だろうと基本動作をおろそかにする人、しかもそれで給料をもらっている人を私は許すことができません。こういうことを放っておかず、批判するのはまともな社会を維持していくために必要であり、社会人の義務の一つでもあると思います。
ことのついでに言うと、民営化後の郵便事業は何か変で、特に不在票が入っており、再配達を頼む際に電話に出てくる人々の要領を得ない応答に辟易しています。こちらに来ている不在票と自分の手元にあるマニュアル上の形式とが一致していなかったりしても、「おかしい、その下の所に○○番号があるはず」と言い張ったりして処置なしです。
いずれにしろ郵便物をきちんと配達することには、配達できない場合差出人に戻すということが含まれているわけで、そういった目で見ると、差出人を読み取れないのは郵便屋さんとしての基本がなっていないと言わざるを得ません。
ウィンドブレーカーの話は、ああいったものに金をかけるより(前の制服でいいじゃないかと思うのです)、優先順として、せめてきちんと英語の情報、しかも差出人という簡単な記述を読めるように研修をした方がいいんじゃないというただの比較であり、ウィンドブレーカーにこだわりがあるわけではありません。ちなみに、あんなものは簡単にニセものを作れますから、あの赤いのを着ているから本物と安心する感覚は私にはよくわかりません。
- 深井 俊寛
- 2008年10月21日 09:27

いやいや、お怒りごもっともです。私も仕事でEMS(DHLやFEDEXのような海外宅配便の郵便局版)を使用しておりましたが、こちらから言わないとインボイスを持って行かないとか、必要枚数を教えてくれない(相手国によって枚数が違う)とか、とにかくプロ意識に欠ける言動が多々ありました。お客さんに気を使わせる業者ってどうなのよ~っていつも思っていました。
[返信]
そんな程度のことに目くじら立てなさんなという声も寄せられていますが、tomochiさんと同じで、「プロ意識」のなさ、基本動作の不徹底、どうなのよ〜です。