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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2008年11月 7日

小室哲哉逮捕劇を英語にすると

このところ何度か取り上げているとおり、大学でのビジネス・ボキャブラリーのテキストとして「仕事の英語 この単語はこう使う」(桐原書店)を使っていますが、これの debt や income の項の言い回しを使った、(クラスをグループ分けした上での)会話例作りでは、早速、小室哲哉の逮捕がネタを提供していました。

本には incur a debt (債務を負う)、収入を得る(earn an income) といった基本的な用例パターンしか載っていませんから、この逮捕騒動を取り上げて会話例にしようというグループからは、「巨額の負債は何て言うんですか」「高額所得者は何て言うんでしょう」と質問が出ます。ミーハー的時事ネタで気が引けますが、今回は、事件のあらすじに即して、出てくる言い回しの英訳を考えてみました。

この件で見聞きする日本語での言い回しを思いつくままに訳していくことにします。

まず「詐欺容疑で逮捕された」は

He has been arrested for fraud.

が基本的な言い方でしょう。単純に「詐欺を犯したとされる」なら、He is alleged to have committed fraud. です。

「投資家から5億円騙しとった」とされるくだりは、「誰々からいくら騙しとる」は defraud somebody of something ですから、

He defrauded an investor of ¥500 million.

となります。

「事業の失敗で巨額の負債を抱えるようになった」は

事業の失敗がいくつか続いたときは、よく、a string of failed business ventures と言い、また、「巨額の負債を抱えるようになる」は come/get into a huge debt か、いかにも「借財を重ねる」という感じがする、run up a huge debt ですから、

With a string of failed business ventures, he ran up a huge debt.

でしょうか。

これに関連して出てくる「金に困っていた」は short of funds で通じます。また「巨額の離婚慰謝料に苦しんでいた」と報じられていますが、離婚慰謝料は普通、divorce settlement と言いますから、

He has been groaning under the weight of a huge divorce settlement.

と訳したいところです。ただ、上の huge debt と huge が連続し、気になるのであれば、どちらかを平凡な large にするか、ややおおげさな響きのある massive や staggering にすれば格好がつくことでしょう。

「自分が作った800あまりの曲に対する著作権を二重譲渡した疑いがある」は、「曲に対する著作権」が copyright to/in a song で、「二重譲渡する」は、make a double sale となり、ひとまずこう言えます。

He is suspected of making a double sale of his copyrights to about 800 songs he has composed.





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Comments

先生、以前初歩のつまらない質問に丁寧なコメントありがとうございました。
ところで質問があります。
先生の授業を大学以外の場所で受講する機会は無いのでしょうか?
どちらかで教えていらっしゃるようでしたら、プロフィールかどこかに掲載して頂けるととても嬉しいです。

[返信]

慶應義塾外国語学校という社会人向けの学校があり、そこでビジネス英語の講座を担当しております。教材は、『即戦力がつくビジネス英会話』(DHC) で、週二回です。私が日本語で重要フレーズを説明し、各人の発音をチェックした上、ディクテーションで記憶を確認し、あとはグループワークで会話例を作って、実際に使ってみるという手順です。このあと、別の日にネイティブが同じ素材で演習を行います。

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