2009年2月12日
即効ビジネス英会話第12回:徹底解説
即効ビジネス英会話の第12回(来客の応対⇒空港からホテルへ その6)の徹底解説です。
【状況】
無事ホテルに来客を送り、別れを告げるシーンを2つ取り上げます。
★今回の英文1
A: I hope you enjoy your stay here. B: I'm sure I will. Thank you.
★今回の英文2
A: Well, good-bye, Mr. Tanaka. Have a nice day. B: Good-bye for now. I'll give you a call at the hotel tomorrow morning.
A: 快適なご滞在をお祈り申し上げます。 I hope you enjoy your stay here.
B: ありがとうございます。 I'm sure I will. Thank you.
(a) 動詞HOPEはどう使うのか? 話し手が願う「あなたのご滞在が楽しいものでありますように」という内容は将来のことですから、I hope you will enjoy your stay here.と言いそうなものです。現にそういう言い方をしても間違いではありませんし、実際にもそう言う人はいます。ただ、このhopeという動詞を受ける目的語部分の中での動詞は現在形のままでも将来のことを指すとされているので、いちいち未来形will enjoyに変えずに使うのが一般です。
(b) 社交辞令への応じ方
設例では、I'm sure I will. と言っていますが、I will. だけでも十分です。何であれ、観光や遊びで出かける人に向かって「楽しんでらっしゃい」といったことをもっと気楽に言いたい場合は、
Enjoy yourself.
が定番で、それに応じるのも、
I will.
が定番ないし相場だと言えます。
こころで、同じ状況でのAさん、Bさんのやりとりを考えてみると、よくあるのはこんな感じのやりとりです。
A: Have fun, Jane. B: Sure will. See you later.
A: Take care, Jack. B: You, too, Jill!
A: Be careful. B: Okay, bye!
A: それでは,ここで失礼します,田中さん。さようなら。 Well, good-bye, Mr. Tanaka. Have a nice day.
B: ひとまず失礼します。明日の朝,ホテルにお電話いたします。 Good-bye for now. I'll give you a call at the hotel tomorrow morning.
(a) Wellにはどういう意味があるのか?
このWell は、「それではこのへんで」と相手に「そろそろ失礼しますよ」と合図するために使うもので、例えば、Well, I must be going now.(それでは、これで失礼しなければなりません)という形でよく耳にするものの一つです。
(b) Have a nice day.と言われたら何と答えるのか?
設例ではGood-bye for now.とややかしこまった感じで応えていますが、普通は、Have a nice day.(直訳すると、「きょう一日がいい日でありますように」と私は願っています)と言われた方は、お返しに、You too.(あなたも同様でありますように)と言います。
(c) Good-byeについているfor nowはどう使うのか?
この for now というフレーズは「今からしばらくの間は」という意味のもので、ただの Good-bye つまり「失礼します、さようなら」につけることで、「ひとまず、これにて」というニュアンスが加わりますので、すぐまた会うことになる相手との別れ際でよく使われます。従って、Good-bye until next time.と言っても同じことです。
この場合、next time つまり次回会う予定が具体的に決まっているのであれば、Okay, see you next week. Good-bye until then.(それでは来週、また。それまでということで、さようなら)というふうにuntil then(その時まで)を使います。
(d) なぜgive you a callと不定冠詞がついているのか?
「電話をする」つまり to give a call で言う call は電話という可算名詞で、一つのカテゴリーとして扱う場合は不定冠詞をつけるか、冠詞ナシの複数形で使います。例えば、人と会っている折りに、会社に電話をしなければならない場合などは、こう言います。I have to excuse myself and make a call to my office.(ちょっと失礼させていただきます。会社に電話を入れなければなりませんので)。このように不定冠詞です。
また、We received calls from consumers who were unhappy with the new product.(新製品に不満のある消費者からの電話が何本もかかってきました)では、冠詞ナシです。
一方、同じcallでも、一つのカテゴリーとして十把一からげに扱うのでなく、特定の電話を指し、しかも、話し手も聞き手も共にどのcallのことかがわかっているときは、定冠詞をつけます。例えば、自分のオフィスの近くで秘書に、「お電話ですよ」と呼び止められた場合に、自分の席に戻って電話を取りたいといったときは、Thank you. I’ll take the call in my office.と言ったりするものです。
(d) なぜat the hotelと定冠詞がついているのか?
このhotelという単語は可算名詞であり、We stayed at a beachfront hotel on the Bay of Atami.(われわれは熱海湾に面した海辺のホテルに泊まりました)という具合に、一つの宿泊施設としてのカテゴリーとして取りあげる場合は不定冠詞をつけてつかいます。
しかし、設例のように、どのホテルかが特定しており、しかもそのことを話し手、聞き手双方がわかっているときは、定冠詞をつけて使います。
(e) 「それでは失礼します」と自分の方から言いだすときはどう言うのか?
英会話の世界では、いきなり「失礼します」といって別れることはなく、pre-closing と呼ばれる一種の儀式のようなやりとりがあったのち、初めて「さようなら」が出てきます。こんな感じです。
A: Anyway, I'll call you later to flesh this thing out. (ま、いずれにしろ、この件、詰めるためにまた電話するよ)
B: That'd be great. (そうだね)
A: OK then.
B: OK.
A: Thanks for everything.
A: Bye.
B: Bye.
あるいは
A: It's ten o'clock. I'm going to have to be leaving.
B: Leaving? Already?
A: I've got to get up early tomorrow.
B: OK. Let's get together again sometime soon.
それだけに、自分の方からそろそろさようならという雰囲気を伝える、以下のような定型的な言い方を在庫としていくつか持っていると楽です。
I've got to be going. Nice talking with you. Let's keep in touch.
I think we've covered everything. Well, it's been really nice seeing you again.
Well, I think that's all for now. I'd better be going.
Well, I really hate to rush off like this. / Sorry, I have to rush off like this.
We must get together sometime. Let's stay/keep in touch.
I've probably taken enough of your time. Well, I'd better be going.
I shouldn't keep you from your work any more. Well, I'd better be going.
Would you excuse me? I have to get back to the office now.(失礼してよろしいですか?オフィスに戻らなければなりませんので)
なお何人か一緒に行動している場合に、その仲間に向け、「そろそろ失礼しましょうか」と呼びかけるときは、It’s time we should be going.(もう出なければならない時間ですね)と言います。
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日向先生、こんにちは。
コメントはご無沙汰していましたが
ずっと愛読させていただいてます。
次の箇所の関連で質問させていただきます。
>すぐまた会うことになる相手との別れ際でよく使われます。従って、Good-bye until next time.と言っても同じことです。
この場合、next time つまり次回会う予定が具体的に決まっているのであれば、Okay, see you next week. Good-bye until then.(それでは来週、また。それまでということで、さようなら)というふうにuntil then(その時まで)を使います。
先日、電車内のドア上方にとりつけられた小さいテレビで
一つの番組の終わりに
See you next.
という文が画面に出ました。
この言い方は正しいですか
というよりも普通に使われるものですか。
私には違和感があったので
見るたびに気になってしかたありません。
どうぞよろしくお願いいたします。
[返信]
いやあ、
See you next.
は変ですよね。何か足らず、何か言い忘れていない?と落ち着かない気持ちになります。実際にこんな言い方をする人がいるのでしょうか。あるいは制作するときに、うっかり落としちゃったとか。まさか、ですよね。