2009年4月 5日
オバマ大統領の就任演説も2,570単語レベル
昨日ご紹介した Vocabulary Profiler、便利ですし、結果を表示するに当たり、最頻出1,000単語をブルー、次に頻出する2,000番台の単語をグリーン、アカデミックボキャブラリーを黄色、そして「番外」を赤で示してくれ、一目瞭然です。
ことのついでにオバマ大統領の就任演説も色分けしてみました。こちらのワードのファイルでご覧ください。
このオバマ大統領の就任演説の三大新聞による和訳を対訳形式でご覧になることができます。こちらのウェブページです。大変だったろうにと頭がさがります。ただ、誤訳がまじっています。公定訳とでも言うべきアメリカ大使館の訳はこちらです。また、映像とテキストの両方をご覧になるのに便利なのは、このホワイトハウスのサイトです。
語彙を頻出順でグループ分けした結果のまとめは、このとおりです。最頻出上位1,000番までの単語がブルーのK1 Words (1-1000)、つぎの1,001から2,000番までの頻出単語がグリーンのK2 Words (1001-2000)、黄色の AWL Words がアカデミックボキャブラリーです。

ご覧のとおり、最頻出2,000単語がわかっていれば、88.01%理解でき、アカデミックボキャブラリーまでこなしていれば、91.94%理解できることがわかります。
ちなみに最初のパラグラフに出てくるこの枠組み外の単語がどんなものかをについて見ておくと、wordcountは、こう言っています。
bestow 27957番目によく使う単語
mindful 21273番目によく使う単語
ancestor 14064番目によく使う単語
oath 10705番目によく使う単語
英語圏のおとなの場合、平均的な語彙水準は、ワードファミリー(-ed, -s, -ing, -ble, -y, -nce などがつく「母体」を基準)で数えて20,000単語ぐらいとされていますが(Goulden, R., P. Nation and J. Read. 1990. How large can a receptive vocabulary be? Applied Linguistics 11: 341-363.)、それに照らしてなるほどと思わせる数字です。
前回も申しあげましたが、2,570単語をきちんとおさえていれば、会話なら9割以上は理解できるのであり、そのいい証拠が今回とりあげたオバマ大統領就任演説です。しかもこの演説、ワードの「読みやすさの評価」という「文章校正」に入っている機能を使って測定すると、Flesch Reading Ease が67.6 です。13-15歳の子供でもわかる作りで、大衆向け雑誌の代表、 Reader's Digest 並みのレベルです。
なおご自分の語彙水準が今どのぐらいかを知りたい方は、5分でチェックできる V Check というサイトをお勧めします。こざっぱりしていて、やりやすい上、語彙習得論の大家 Paul Nation も関わっている、信頼性の高いテストです。
特によく出来ていると感じるのは、結果が、以下のような形で表示されることで、3,000単語レベルとされるTOEIC単語のチェックも用意されています。これでアカデミックボキャブラリーとかビジネスボキャブラリーもあったらいいのですが、まだ用意ができていないようです。

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