2009年6月14日
音声入りビジネス英語辞典
音声ファイルをうまくブログに入れられるかの実験を兼ねて、今執筆中の『即戦力がつくビジネス英単語』(仮題)のサンプルをご紹介します。こういった感じの項目が400強あります。ねらいは、基本的なビジネス単語につき、それを使いこなすために不可欠な主要コロケーション(定型的な動詞と名詞の組み合わせ、あるいは形が決まっている複合名詞)をまるごとおぼえてください、というものです。用例の数で言えば、全部で3,000弱です。
音声ファイルに工夫をして、繰り返し聴きながら、「ああ、ここは・・が来るな」と、聴きながらの「頭脳内リハーサル」ができるようにするつもりです。
こうやった400ちょっとの基本ビジネ単語をおさえておけば、ひとまずビジネス英語の基礎を固めるには十分です。
なお類書に、以前、桐原書店から出した「この単語はこう使う」がありますが、そこでは、208の見出し語につき、cause damage, do damage, prevent damage と主要なコロケーションをフレーズ単位で並べた上、めぼしいものに用例をフルセンテンスで付けるという形を取っています。しかし,使い勝手ということで言えば、もっと用例を付けるべきで、心残りでした(編集者はすべてに用例をつけると重苦しいというご意見でしたので、敢えて全部につけるのを見送ったという事情があります)。
してみると、今回の『即戦力がつくビジネス英単語』は自分にとっては一種のリベンジであり、ようやく気持ちが晴れた思いがしています。
どうぞご期待ください。
サンプル:ボールドは決まりきった固まりとして使う部分、つまりコロケーションを示しており、下線部は決まって使う動詞であることを示しています。(実際の本では、下線ではなく、イタリック体を使う予定です)
0092. damage 損害(物的)、損傷
[解説]人のダメージは injury ですが、物的損害は damage です。この単語は、損害賠償を意味する、複数形のdamages と区別して使う必要があります。不可算名詞ですから、原則として冠詞ナシで使います。
■ The blackout caused some minor damage to a backup server. 停電でバックアップ用のサーバーに軽微な損害が生じた。
■ How much damage did the explosion do? 爆発による被害はどんなものですか。
☞ インフォーマルなdoに代えて、もっと改まった動詞を使うなら、inflictです。
■ If you don't intend to use the player for an extended period, we recommend you remove the battery to prevent possible damage from leakage. プレーヤーを長期間使用しない場合は、液漏れによる損傷を防ぐため電池をはずすことをお勧めします。
■ The engineering works aim to repair the damage caused to the eastern side of the road during last month’s typhoon. この土木工事は、先月の台風による道路の東側の損傷を補修するためのものだ。
■ A number of buildings on the factory premises suffered severe damage from the typhoon. 工場内の建物数棟が台風で甚大な被害を受けた。
☞ 「甚大な」被害を形容するものとしては他に、enormous, great, serious, substantial があり、広範なものであることを強調するときは extensive, widespread が使われます。また、「取り返しがつかない」ことを言いたいときは、irreparable や irreversible を使います。
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日向先生、いつも、ためになる記事をありがとうございます。
『即戦力がつくビジネス英単語』が待ち遠しく感じます。一学習者として今回のサイトの感想を述べさせていただきますと、一文ずつ何度も聞けるほうが例文の暗唱練習などにも活用しやすくありがたいです。その点、ビジネス英語表現集のサイトは使い勝手がよく、大いに活用させていただきました。(サイトの場合は内容だけでなく、使い勝手も重要になりますので。。。)
手間をかけるようなお願いとなり恐縮ですが、購入者特典のようなかたちでも構いませんので、今回のような一文単位で聞けるサイトを希望いたします。もちろん、サイトがあるなしに関わらず、楽しみに新著の発売を待たせていただきたいと思います!!
[返信]
「一文ずつ何度も聞けるほうが例文の暗唱練習などにも活用しやすくありがたいです」とおっしゃっている点、自分でも中国語を勉強しているのでよくわかります。カセットプレーヤーだとソニーのICリピートが便利ですが、普通のCDはそうも行きませんしね。出版社に頼んでおきます。
なお、コクヨの「リスニー」(音声も聴ける電子暗記カード)のコンテンツとして使ってもらえたらいいなとも思っています。
- Yuta
- 2009年6月14日 20:29

私も、まだ日本で英語の勉強をしていた頃は、CDつきの英語教材を積極的に活用していました。英単語をマスターする上で、類語やコロケーションの使い分けは特に重要なので、その点を十分考慮した教材に絞りました。単にビジネスだけではなく、日常生活から専門的でアカデミックなものまでさまざまな分野にわたり、毎日のように研究していた日々を今でも覚えています。私の学習経験では、耳からのインプット、例文を活用しながらの音読・シャドーイングは、語彙力アップに必要不可欠な要素といえます。
これまでに、非常に多くの出版社が数え切れないほど多くの英語教材を発行していますが、学習者の使い勝手と、学習の狙いという点でかなりバラツキがあるというのが私の印象です。出版社の意図や都合によって左右され、執筆者の意向が思うように伝わらず、結果的に、半ば妥協したものに終始してしまうケースは少なくないのではないかと思います。執筆者にとって教材は、一種の研究・作品ですから、営利戦略を主な狙いとした出版社の考えとは食い違いが生じるのは確かですね。これは、多くの実用英語研究者や専門家にとって非常に大きなフラストになっているのではないでしょうか?
[返信]
同感です。CDでは例文を2回以上リピートしてもらいたいのに、容量の問題があり、そうも行きません。他面、CDプレーヤーのメーカーも怠慢で、リピートボタンをつけてくれません。自分では中国語を勉強していますが、結局、CDをカセットに録音しなおして、リピート機能付きのカセットプレーヤーで聞いているありさまです。