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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2009年7月30日

猛暑に効くヒュルヒュル

先日、これからアラブの富豪の下で和食のシェフを務めるという方と食事をする機会があり、その折りにアラビアやアフリカの人々,特に女性が舌を鳴らして出す、特有の「ヒュルヒュル」が話題になりました。

自分自身、初めてこのヒュルヒュルを耳にしたのは、古い映画の中でベドウィンの一団が外人部隊を襲うシーンでした。鬨(とき)の声、つまり士気を高めるために戦闘開始時に全軍が一斉にあげる「ウォー」などの battle cry が、そのシーンではこの「ヒュルヒュル」だったわけで、強烈な印象が残りました。

その後、ズールーが出てくるような映画でもやはりこのヒュルヒュルを耳にし、アフリカの北から南までかと感心しました。テレビで、パレスチナ紛争がらみで地元のパレスチナ人たちがイスラエル兵に抗議しているシーンが流れたときにも聞こえてきて、やはり鬨の声なんだと再確認。ところが、今度は別の番組で、アラブの結婚式の様子を映していたら、そこでもこのヒュルヒュルが聞こえてきて、お祝いと言うか、一種の歓声でもあるのかと驚きました。

そこで気になってネットで調べたら、英語では ululation と形容するようです。固有名詞としては、アラビア語由来の zagharoot/zaghareet あるいは zagharouta と言っているようです。

同席した友人に「これ、これ」と教えたくてYoutubeでサンプルを探して送ったのですが、せっかくのサンプル集、そのまま捨ててしまうのも、何だかもったいなくて、ブログネタにさせていただきました。

知らない方はびっくりするでしょうし、アラブやアフリカの戦士が出てくる映画を見たことのある人は、「あああれね」となつかしく思ってくださることでしょう。

四面楚歌という言葉がありますが、包囲している連中が楚の国を歌うならまだしも、このヒュルヒュルだったらどれほど恐ろしいことだろうと感じます。やはり日本はいい国だと妙な感慨を持ったことです。

女性によるもの(一番恐い!)


男性によるもの


グループ

その他

日本人にも見えるし、気になります。

http://www.youtube.com/watch?v=_Vi-Gy5Je8M

http://www.youtube.com/watch?v=a9caMYv6ZqM&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=wKlEuxO1LhU&NR=1

http://www.youtube.com/watch?v=PCbvT4gipl8

http://www.youtube.com/watch?v=koh0qwybGAI


追記:チャールトン・ヘストンがカーツーム守備隊の司令官を、ローレンス・オリビエがカーツームを包囲し、攻撃するイスラム軍の総帥を演じる映画「カーツーム」。イスラム軍が攻撃するときの鬨の声を聴くと、たしかに背景で alalalalala というザガルートが聞こえています。


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Comments

はじめまして。
ふらりと立ち寄ったのですが、ザガリートについての内容だったのでコメントさせて頂きました。ベリーダンスをご存じでしょうか?北アフリカや中東発祥と言われるこのダンスで、ザガリートはベリーダンサーに向かってお囃子のごとく投げかけられます。ここ数年、ベリーダンスは日本でもダイエット効果があるとして女性に大人気で、テレビや雑誌でよく取り上げられていますよ。よろしければ以下もご参照ください。

http://www.youtube.com/watch?v=lZ1AkwUQk8c&eurl=http%3A%2F%2Fraks%2Eblog110%2Efc2%2Ecom%2Fblog%2Dcategory%2D5%2Ehtml&feature=player_embedded

[返信]

コメントありがとうございます。

読者のみなさん、hnさんご紹介のビデオクリップ、ザガリートの発声法、2分50秒あたりから説明があります。ほんのちょっとではありますが。

hnさん、なかなかいい映像のご紹介、ありがとうございます。

これがうわさのwヒュルヒュルですか?
ありがとうございます。


[返信]

直接お知らせする前に行き違いになってしまいました。申し訳ない!

世に「ヒュルヒュル」コレクション、少ないと思いますので、ご参考にはなるかと。

チュニジアで結婚式に出席した時に経験しました!
全く知らなかったので、かなりびっくりして固まっちゃいましたよ。
その時はお祝いだったし、女性ばかりが口元を隠して声を出していたので、なんとなく上品な感じに思えたんですが、それでも盛り上がっている人達の声を集団で聞くと、インパクトありますよね。
その時は口元が隠れていたので、舌を横に動かしているとはわかりませんでした。
実は後でこっそりマネしてみたんですが、縦に動かそうと思うと動きが不安定で、横の方がずっと安定することが今回わかりました。
どうでもいい実験ですね(笑)。

ところでこのYouTubeを再生していたら、寝ていたネコが起きてきました。
ネコにも訴えるものがあるのでしょうか??

[返信]

サンルームでおくつろぎのマダムにお越しいただけるとは恐縮です。それにしても、ロンスマさんの行動半径がチュニジアまで及んでいたとは。毎度のことながら、交際範囲ないし行動半径がすごいと、感心します。

ところで、「真似された」とのこと、どうも舌を左右に振るタイプと口の裏だけでやる流儀といろいろあるようです。文化圏の分布による違いなのでしょうが、けっこうディープかも。

試しにこの音を出してみたところ、うちでも猫たちが耳を立てて、緊張した感じでした。何か動物的な音なのでしょうね。

ちなみに、たしか、あれに出てくるよなという思いから、急遽、チャールトン・ヘストンとローレンス・オリビエの「カーツーム」を急遽レンタルし、観たら、やはり出てきました。このヒュルヒュル音。

いつもためになる情報を掲載していただき、感謝しています。きょうのお話ですが、初めて知りました。とても、興味深かったです。こうした文化人類学的話題もときどき取り上げてください。

[返信]

コメント、ありがとうございます。うーん、文化人類学的話題とおっしゃってくださっても、なにしろ文化人タイプではないので厳しいのですが、心がけます。

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