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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2009年10月24日

ビジ英本のサンプル映像

必修208パターンを理屈で覚える!「ビジネス英語力」強化プログラム【初級編】に付属している DVD の内容を紹介させてください。

DVDの制作元のご好意で、以下のサンプル映像を提供していただきました。最初の章である「来客の応対編」の最初のパターンを解説しています。

YouTubeにアップロードできるよう、 mp4 という形式に変換してあるため、DVDの映像と比べると、ずいぶんと質が落ちていますが、感じはつかめるかと思います。

ご参考まで、本での解説は以下のとおりです。収録当時を思い出すと、一度、対応するテキストの部分をにざっと目を通した上で、3分前後でポイントを絞りながら「ためになる話」をしようと心がけたこともあり、時にはまるで別の角度から説明しています。その分、記憶への定着に役立つといいのですが。

A: ABC社のイングリッシュさんでいらっしゃいますか。 Are you Mr. English from ABC Corporation? 
B: ええ,そうですが… Yes ... 
A: はじめまして。お迎えにあがりました。XYZ社の日向と申します。 How do you do? I'm here to meet you. I'm Hinata from XYZ Corporation.  
B: はじめまして。 How do you do?

★  なぜ前置詞はfromなのか?

企業やその部門への所属を言うときは一般に、この例文のように from を使います。設例のように、「自分はどこそこから来た」「自分はどこの会社からかけている」という具合に動作の「起点」が感じられるときは十中八九、from を使います。この場面では with や of を使わないということです。

例えば、よその会社の知りあいに電話をかける場合、Hi, it's Hinata from ABC.(こんにちは、ABCの日向です)というふうに、自分がどこの者かを言う場合にfrom を使います。また社内で、「営業の人から電話が入っています」と人に伝えるような場合も、You're wanted on the phone by someone from Sales. といった言い方をします。

ところで、He's with ABC.(彼はABC社の人です。)というふうに会社やその部門に所属していることを言うときに前置詞withも使うので、その違いが気になります。ここでの前置詞withは work in または work for という意味であり、「彼女はこの部署で5年以上働いている」と言いたいような場合は、She’s been with (=has been working for) this department for more than five years.と言ったりもします。

ご覧のとおり、from を使うケースでは電話をかけてきているとか、どこからかこちらに来ている者に質問するという具合に何らかの「動き」が伴っており、そういった場面で、その動きの「起点」を示すものとしてfromが使われています。

これに対して with を使うケースでは、そういった「動き」がない状態での勤務先や所属を指すのに使われています。従って、「10年前に彼はどこそこで働いていた」と言いたいような場合は、「動き」がありませんから、Ten years ago, he was with IBM.(10年前は、彼はIBMで働いていた)という言い方をし、×Ten years ago, he was from IBM.とは言いません。

なお、電話口で名乗る際は、This is XX of ABC Corporation.(ABC社のXXと申します)という言い方をせよと教えるビジネス英語本もあるようですが、筆者の個人的経験また英米人からの英語での電話に出る人々にアンケート調査した結果でも、名乗る際に前置詞OFを使うケースは少数派のようです。そもそもI’m of...という言い方は I’m of Italian decent.(私はイタリア系です)あるいは I’m of legal age.(私は成年です=私は法律上成人とされる年齢に達しています)とか、I’m of Japanese nationality.(私の国籍は日本です)という具合に、自分の「所属先」というより、自分の「属性」とでも言うべきものを語る際に使われる感じが強いと言えます。

★  この疑問文はどうやって作るのか

まず普通のセンテンスになおしてみてください。You are Mr. English from ABC Corporation.になります。この事実のとおりかと質問して、Yes か No かで確認しようというのがこのタイプの疑問文の本質です。

こういった Yes/No で答えられる疑問文を作ろうという場合に、設例のように BE 動詞が使われているときは、BE 動詞の部分(ここでは二人称単数形のare)を先頭に出して疑問文を作ります。You are Mr. English. → Are you Mr. English? ということです。

一方、Mr. English works for XYZ Inc.(イングリッシュさんはXYZで働いてらっしゃいます)というように BE 動詞以外の他の動詞が使われている文を疑問文にするときは、助動詞 Do を先頭に入れて疑問文を作ります。つまり、Mr. English works for XYZ Inc. を疑問文にするのであれば、 Does Mr. English work for XYZ Inc? になります。

いずれの場合も重要なのは、基本的な英語のセンテンスであれば、主語、そして次に動詞と出てくるはずなのに、こういった疑問文では、BE 動詞または助動詞 DO が最初に出てくるので、聞き手は、おや普通と違うな、つまり普通のセンテンスつまり平叙文ではないなとわかる仕組みになっていることです。

★  How do you do?という疑問文はどう作るのか?

これをいったん普通の主語の次に動詞が来る平叙文になおすと、You do HOW.という格好のものになります。つまり、「あなたは → やっている(日々をすごしている) → どのように」というセンテンスから始まって、「どのように」の部分を聞きだそうというのがこの How do you do? という格好の疑問文です。

「どのように」という一定の情報を聞き出そうというのである以上、Yes/Noといった答えでは足らないわけですが、こういった特定の情報(ここではHow)を尋ねようという疑問文の場合は How などの疑問詞を使います。

その場合の順番は、まず疑問詞を頭に置き、設例のように助動詞DOを入れ、次に主語、そして本動詞となります。そこでHow(疑問詞) + do(助動詞)+ you(主語)+ do(本動詞)+ 疑問符と並べていくことで設例の疑問文ができます。

★  How do you doはどう使うのか?

初対面の相手に対してつかうかなり硬い感じのあいさつです。 How do you do?(はじめまして)と相手に言われた場合、こちらからは、同じくHow do you do?で返すのが決まりです。How do you do?とあいさつしてきた相手に対して Fine, thank you.と返すのは一般的ではありません。

また、How do you do? は How are you? に比べて初対面の場合にのみ使う、やや硬い言い回しですから、友達どうしの気楽な席で人を紹介された際に How do you do? などとやると、妙に格式ばった奴だという印象を与えかねません。

対照的に、How are you? は Pleased to meet you. みたいに、ごく普通の初対面のあいさつです。ただ、How are you?を 起点に始まるやりとりには暗黙の了解とでも言うべきものがあるので、うるさい奴だと思われないよう、引き時を心得ておく必要があります。

なお、こ のHow do you do? という言い方は現在時制が今より広く使われていた時代の名残だとされます。例えばシェークスピア劇に出てくる現在時制の I go. は、現代なら現在進行形 I’m going. を使うケースなのだそうです。実際、アメリカ人などは、あいさつ代わりにHow are you doing? という具合にDOの現在進行形を使った言い方をしますが、シェークスピアの時代であれば、すべてHow do you do? だったということなのでしょう。

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