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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2010年4月11日

GSL英会話6

会話例を通じて、話し言葉の9割をまかなえる GSL ( = General Service List of English Words ) の単語に親しみ、会得する企画の第6回です。

会話例は引き続き、同僚の慶大講師、狩野みき先生の手によるもので、解説は日向がつけました。

なお、このGSL英会話のシリーズ、ここでいったんお休みします。続ける価値があると思われる方、ご意見、ご感想を寄せてくださればと思っています。

*******

今回は、have a feeling などの、動詞 have と組合わさるコロケーションの特集です。


1)上司(B)と部下(A)の会話。haveを適当な形に直した上、組み合わさる名詞を補充してください。ヒントとして、最初のひと文字が入っています。

A: Can I interrupt you for a minute? ちょっとよろしいですか?
B: Sure. どうぞ。
A: Um, I h___ a c___________ with Bill yesterday. Remember you said you h____ a f_________ he’s not happy here? Well, you were right. He does h_____ a p_______. You see, he doesn’t h____ much ex_______ in the fashion industry, and he reckons he h____ d_________ catching up with the others. ウーン,実は,ビルと話をしましてね。彼がどうも、ここで不満を募らせているようだとおっしゃったの、覚えていますよね。それがですね、おっしゃるとおりでした。問題をかかえています。こういうことなんですよ、彼はファッション業界での経験があまりなく、これじゃ他の人に追いつくのが大変だ感じているようです。
B: I see. なるほどね。
A: But sorry, I couldn’t make him feel any easier. ただ残念ながら、わたしでは、安心させてやることができませんでした。
B: OK. Let me h_____ a g__ [OR t___]. I’ll talk to him. OK。じゃあ、今度はわたしが何とかやってみようじゃないの、彼に話をして。

2)友人同士の会話。haveを適当な形に直した上、組み合わさる名詞を補充してください。ヒントとして、最初のひと文字が入っています。


A: I h___ a weird d______ last night. ゆうべ、実に奇妙な夢を見たよ。
B: Uh-huh. ふーん、それで。
A: I was driving a car and h____ an a______, and the guy who crushed my car came out really furious, calling me all kinds of names. So we h____ a big a_______, but suddenly he said, “Why don’t we h____ a b_______? We’re meant to h_____ f___. Is there a coffee shop around here? Let me h____ a l_____.” 車を運転していたら事故を起こしちゃって、それで、こっちの車にぶつけた奴が出てくるや、怒り狂った様子で、人に向ってありとあらゆる悪態をつくんだ。そこで、すごい言い争いになるんだけれど、突然、向こうが言うんだ。「ちょっとひと休みしようよ。いっしょに楽しくやるはずじゃない。このあたり、コーヒーショップ、ないかな?ちょっと見てくるよ」と。
B: Weird. そりゃ気味が悪い。
A: Yeah, but when I woke up, I realized this guy looked exactly like a guy we met on Sunday. Remember when Lisa h___ a p______? そうなんだ。で、目を覚ましたところで、このあいだの日曜に会った奴にそっくりと気づいたんだ。おぼえている、リサがやったパーティー?

正解

1)上司(B)と部下(A)の会話。
A: Can I interrupt you for a minute?
B: Sure.
A: Um, I had a conversation with Bill yesterday. Remember you said you had a feeling he’s not happy here? Well, you were right. He does have a problem. You see, he doesn’t have much experience in the fashion industry, and he reckons he has difficulty catching up with the others.
B: I see.
A: But sorry, I couldn’t make him feel any easier.
B: OK. Let me have a go [try]. I’ll talk to him.

☞  ここで出てくる have + 名詞のセットは以下のとおりです。

have a conversation
have a feeling
have a problem
have experience
have difficulty

このうち、experience と difficulty だけは、不可算名詞ということで、冠詞ナシになります。大事なポイントです。

2)友人同士の会話。
A: I had a weird dream last night.
B: Uh-huh.
A: I was driving a car and had an accident, and the guy who crushed my car came out really furious, calling me all kinds of names. So we had a big argument, but suddenly he said, “Why don’t we have a break? We’re meant to have fun. Is there a coffee shop around here? Let me have a look.”
B: Weird.
A: Yeah, but when I woke up, I realized this guy looked exactly like a guy we met on Sunday. Remember when Lisa had a party?

☞ ここでの have + 名詞は以下のセットです。

have a dream
have an accident
have an argument
have a break
have fun
have a look
have a party

この中では、funだけが不可算名詞扱いであり、したがって、冠詞ナシとなっています。

可算、不可算に分けて have + 名詞のおさらいをしておきますと、こうなります。

◆ have + 可算名詞

✓ have an appointment 約束がある(make an appointment だと、面会の約束を「取る」という意味になります)
✓ have an argument 言い争う(make an argument for 何々だと、何々を支持するために論陣を張るという意味になります)
✓ have a baby 赤ちゃんを産む、出産する
✓ have a bath 風呂に入る、入浴する(make a bath は、風呂を入れる、用意するという意味になります)
✓ have a bite かじってみる、ひとかじりする
✓ have a break ひと休みする、休憩する(make a break だと、脱出を試みることです)
✓ have a breakthrough (人が)飛躍の機会をつかむ、ブレイクする(make a breakthroughは一大発見をするということになります)
✓ have a care does not have a care in the world という形で、「およそ心配事などがない」という意味。
✓ have a change of heart 心変わりする
✓ have a choice 選択がある、選ぶことができる
✓ have a clue 見当がつく(通常、don't have a clue 「見当もつかない」という形で、否定形で使います)
have conversation 会話をする、話をする(make conversation は、黙っていると気詰まりになってしまうような場合に、間を持たせるため、当たり障りのない会話をすることを指します)
✓ have an exam 試験をうける
✓ have an excuse 「ちゃんとした訳がある」ことです。つまり普通なら非難されるようなことをした場合に、正当な理由があることを指します。(make an excuse はただ、弁解、弁明、釈明することです)
✓ have a grudge 恨みを抱く、何かを根に持つ
✓ have a heart 人の気持がわかる,思いやりがある。転じて、Have a heart, (will you)! で、「もっとやさしい気持を持てないの?」というアピールとして使われたりします。
✓ have a laugh 笑う
✓ have a look 見る(単に漠然と目をやるのではなく、意識して観ることを言います)
✓ have a nap 昼寝をする
✓ have an opportunity 機会を得る(何かをするのに好都合なチャンスを得るということです)
✓ have a party パーティーをする
✓ have a word with 誰々 誰々と話をする(社内などでの立ち話、ちょっとした相談などを指し、Can I have a quick word with you? [すぐ済みますので、ちょっと、お話、よろしいでしょうか?]という形でよく使います)


◆ have + 不可算名詞

✓ have breakfast 朝食をとる
✓ have class 授業がある。例えば、「6時まで授業がある」と言いたいなら、I have class until six. となります。
✓ have difficulty 困難を感じる,苦労する、苦手意識がある。Do you have difficulty in understanding spoken English? 英会話を聴き取ることに苦手意識はありますか?
✓ have dinner 夕食をとる
✓ have experience 経験がある
✓ have fun 楽しむ、楽しい思いをする
✓ have lunch 昼食をとる
✓ have reason 〜するだけの理由がある(普通、We have reason to believe that...という形で使います)
✓ have something in mind 何かをするためにそれが欲しいと思っている。「その仕事には誰を選ぼうと思っているんですか?」なら、Who do you have in mind for the job? です。
✓ have tea 茶を飲む、お茶する
✓ have time 時間がある、時間的余裕がある
✓ have trouble 問題を抱える、トラブルに見舞われる

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Comments

はじめまして。こちらのブログから、自分の英語学習法にたくさんの情報をどんどん取り入れております。GSLの重要性も認識しており、これを利用した具体的な会話集がエントリーされるようになり、とてもうれしく思っていました。

もちろん今後も続けてほしいと思います。またできれば音声も加えてポッドキャストにしてもらえたらなおうれしいな・・・と思っています。

コロケーションもまとめてリストアップされていると覚えやすく助かります。

7月の本の発売も楽しみにしております。

[返信]

「ファンレター」を頂戴し、うれしいことです。この企画が本になるよう、頑張ります。7月の本、わたしも楽しみなのですが、同時に、「英会話のメカニズム」という内容がどうタイトルに反映されるか心配です。売ろうという頭があると、どうも「すぐ話せる300のスキル」的な安っぽいタイトルになっちゃうようで、それはそれでわかるものの、そこまで買い手も低レベルではないとの思いがします。

日向先生
 
 ありがとうございました。すっきりしました。出発点が間違っている、ということですね。

 「ビジネスの素人が英語の問題を作っているようで、気の毒な感じです。」 の意味が良くわかりました。

 私も、色々な問題集を使用していますが、時々設問を疑うことがあります。解説がさっぱりわからない、という時もしばしば。

 今の私が、上級の実力を狙うためには、このような設問や、学術論文、ラジオ番組のテキスト等の誤りを、ズバッと指摘できるくらいにならないと・・・、と感じました。

 頑張って勉強を続けます。

[返信]

どういたしまして。

めいけんとパパです。再度の投稿になってすみません。

先ほどコメントいただきました

>あと、致命的なのは何かにつけビジネス英語に役立つと強調している試験なのに、(収益から費用を引いた)利益のことである profit につき、「記録的『売上』」と言いたい場合のコロケーションは何かと mark, peak, record を挙げていることです。

の意味がわからないので、もう少し詳細にご説明いただけないでしょうか。よろしくお願いいたします(私が理系であるためか、この手の単語が若干苦手なので・・・。でも、sales と profit の違いくらいは分かりますよ!)。

[返信]

はしょっちゃったようで、失礼しました。

アンケートの35問は、

「記録的な売上」と言いたい場合、「なんとか」 profit になるけれど、その「なんとか」に相当するのは、mark, peak, record のいずれなのか、というものです。

わたしが言いたかったのは、「記録的売上(または収益)を計上した」と英語で言う場合に使う言葉は、profit ではなく、基本的に(物販であれば)sales、サービス業なら revenue なので、「記録的な売上」と言いたいなら、record sales/revenue であり、そもそも、ここでは mark/peak/record profit という言い方自体、成り立たないということでした。

つまり、記録的売上= record sales/revenue である一方、記録的利益 = record profit という言い方をするのがビジネス英語の常識であり、設問は出発点が間違っているという話です。

おはようございます。

このシリーズを楽しく読ませていただいています。どのダイアログも難しい単語はほとんど使われていないですね。わからなかったところを、頭にたたきこむようにします。kimura 88 さんさんと同じく、このシリーズで出版していただきたい、と思います。

ところで、先生がたずさわれているかはわからないのですが、 TOEIC Testプラス・マガジンから、「TOEICのコロケーション」に関するアンケートが届きました。結果は、7月号で掲載予定のコロケーション特集に反映されるようです。50問の設問に、A,B,Cから答えを選択するものです。正解数は40問でした。良かったのか悪かったのかは、よくわかりませんが・・・。私は、理科系ですので、このようなコロケーションを使うことは、ほとんどないのですが、いずれも覚えていたほうが良い表現ですよね。
 http://www.lint.co.jp/pub/Q/pm1007_Q_collocation.htm

先生も、遊び心で試してみたらいかがでしょうか?

[返信]

ありがとうございます。

これまでのやり取りから、「みいけんとパパ」さんも上級者という感じなのに、そういう方がGSLレベルに関心を持ってくださり、意外でした。出版にまで持って行きたいと力が入ります。

アンケートのコロケーション、やってみました。やや特殊なものが多いかなというのが感想です。なんであれ、50問中、2問間違っているという知らせが来ました。

ところで、売上は sales numbers、sales figures のいずれも使いますから、この三択にするには不適当です。

あと、致命的なのは何かにつけビジネス英語に役立つと強調している試験なのに、(収益から費用を引いた)利益のことである profit につき、「記録的『売上』」と言いたい場合のコロケーションは何かと mark, peak, record を挙げていることです。

ざっと見て、ビジネスの素人が英語の問題を作っているようで、気の毒な感じです。

先生、おはようございます。

是非続けてください。少なくとも週1回のペースで継続していただけることを希望します。
毎週1回英会話サークルに参加していますが、初級レベルの参加者の基礎力強化に役立てたいと考えております。一時は7月出版予定の英会話の本をテキストにと考えていたのですが、今回のこのGSLシリーズの方が、取っ付きが良さそうなのです。
また、会話の内容も応用が利きそうですし、会社の昼休みの読み物にも手頃なので「いったんお休み」などと言わないでください。

[返信]

ありがとうございます。kimura88さんのような上級レベルの方に支持していただけると心強い限りです。出版社の意向もあるのですが、共著者の狩野先生と相談して、ご希望にそえるよう努力します。

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