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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2010年5月 4日

How's it like?は駄目英語

よく耳にする英語の間違いに、How's a "nan-toka" like? といったものがあります。実際、先日もビジネス英語の授業で会話例を作ってもらったときに、いくつかの例に、このうっかりミスが混ざっていました。

食事の席で、ステーキを頼んで食べている人に、「そのステーキ、どうですか?」と尋ねるような場合、How's your steak? という聞き方をよくしますが、そこからの類推で、

How's your steak like?

と言ってしまうわけです。しかし、この How's sth like? というパターンは駄目英語とされており、正しくは、

What's your steak like?

となります。

けっこう学習者がよくやる間違いとあって、Longman Dictionary of Common Errors を初め、参考書でもよく取り上げており、例えば、Swan と Walter の How English Works (Oxfored University Press) も、わざわざ一項目を設けて、こういった説明をしています。

We use how? to ask about things that change--e.g. moods, health, work.
We use what…like? to ask about things that don't change--e.g. people's character and appearance.

変わるモノ・コトについては How…? で行き、人の性格や容姿のように一定しているものについては、What…like? で行け、ということであり、この部分に続く例文も気が利いています。

A: How's Joe? B: He's very well.
A: What's Joe like? B: Tall, good-looking, a bit shy.

たしかに、この使い分けの指針は単純明快で使いやすいと言えます。

例えば、ひとり暮らしを始めた友だちに対して、「どう、ひとり暮らし?」と聞くような場合は、ひとり暮らしという生活スタイルを説明してくれないかと聞いているわけで、まあ、「一定している」モノ・コトについての描写を求めていると言えます。そこで、聞き方は What + like? を使って、

What's it like, living by yourself?

となることでしょう。

このように、how か what かという点にしぼって言えば、要は話し手の気持次第ということです。ですから、軽井沢と蓼科の間の道路事情を人に尋ねるような例を考えるに、聞き手が以前の事情は知っているけれど、最近はどうなんだろうという問題意識で聞くなら、変化を念頭に置きながら相手の意見・感想を聞いているわけですから、

How are the roads between Karuizawa and Tateshina?

というふうに、How + sth? というパターンを使うはずです。

他面、まるで予備知識がなく、単純な描写を求める場合なら、「一定している」モノ・コトについての描写の問題ですから、こう聞くと思います。

What are the roads like between Karuizawa and Tateshina?

どこかのレストランに行って、どういう味のものかを尋ねる場合はどうでしょう。これは基本的に一定の味がするものについて、その描写を期待している例ですから、What + sth + like ? のパターンを使います。ですから、「ウニというのはどんな味がするのですか」と聞きたいなら、

What does sea urchin taste like?

になります。

おおざっぱな話、変化しうるものについて相手の意見・感想を聞きたいときは、How + sth? のパターンにより、性質・形状などがそうは変わらないものについて描写してもらいたいときは、What + sth + like? というパターンを使うよう心がければ、失敗は防げると言えそうです。

あと、how と like を組み合せてはいけない、つまり、How + sth + like? というパターンは駄目と覚えておくのも一つの方法ではないでしょうか。

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Comments

"How's it like?" 使ってしまっていました。
今日、英語を話す機会があったので、正しいほうを使ってみました。
日向先生のブログはとても勉強になりますが、英語はやっぱり実践してみないと意味がないですね。というか、実践する機会がなければ勉強していても楽しくないですから。

これからも日向先生のブログを読んで学んで、それから実践していこうと思います。

[返信]

よく言われることですが、ことスピーキングとライティングは座学と言うか、インプットに感心しているだけでは駄目で、アウトプットがあって初めて知識が定着すると言います。これまで間違った使い方をしていたとしても、これからは一つ上のレベルの軌道をまわれるわけで、気にすることはないと思います。

ゴールデンウイークで外出しておりましたが、ドコモのXPERIAで読ませていただいておりました。便利な世の中になりました。しかし、さすがに携帯端末で文章の作成はしんどいので、自宅のPCで書いています。

How + sth + like? というパターン、口語で結構使っていたかも知れません。What も含めて、中1レベルの単語ですが、英語は論理的な言語なんだな、と改めて感じました。今後、駄目英語を使わないように気をつけるようにします。

いつも、色々な知識をありがとうございます。

2日出勤したらまた休みですので、英字新聞で沖縄問題を考えてみたいと思います。

[返信]

出先でも読んでくださるとは嬉しいことです。ご期待にこたえるネタを続けられるといいのですが。

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