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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2011年9月27日

Grammar が意味するもの

Grammar とはなんぞと英英辞典を引くと、たいていは語義を二つ挙げています。ひとつは、文法書という意味での grammar で、もうひとつは、英語らしさを特徴付ける三単現のsといった語形変化と Tarzan like Jane.であって、Tarzan Jane like.ではないという配列法の総称という語義です。

なるほど、そのとおりですが、実際に英語を使っている人たちが口にする grammar はこれだけではありません。例えば、William Littlewoodという研究者は、Grammar in a Communicative Approachというペーパーの中で、以下のようなものを挙げています。

(a) The teacher found it difficult to explain the grammar of this sentence.

どうしてそういう言い方をするかという意味の grammar で、例えば、It's me. という言い方は人によっては It is I. が正しいのであり、It's me. のごときは、That's bad grammar. とされたりしますが、そういう論議での grammar です。したがって、ひとつのセンテンスが人によっていいとされたり、悪いとされたり、評価が割れたりもします。

ちょっとややこしいことですが、学習者からすれば、ひとまず英語として通用するセンテンスを作れるようになったあとで問題となる部分であり、最初からこういったものにふりまわされないようにするのが大変です。

(b) By the age of three, most children have acquired the basic grammar of their mother tongue.

ここで言う grammar は、その言語を母語とする人なら誰でも身につけている言葉の使い方で、いわば意識下にある英文法です。一般の英語学習者は英語を知識として分析対象としており、そのことを指して、know about Englishと形容しますが、これに対して、英語を母語とする人は文法用語など知らなくても,know Englishという状態にあるわけで、これに通ずる話です。英語を学習する上での目標となる grammar です。

(c) Children and foreign language learners often communicate by means of a simplified grammar.

He like Jane. といった配列法のように、子供や学習者が言葉を使うに当たって、意識するルールのことで、学習英文法とくくれるたぐいのルールです。多少は間違っていても、ともかく英語と通用するためには、ひとまとまりの語形変化や配列法は知識としておさえることが求められますが、最終的には (b) で言う grammar の域に達することが目標となります。

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