2011年12月20日
ネイティブチェックで鍛えるビジネス英文ライティング
研究しておきなさいという趣旨で、ディヴィッド・セイン/長尾和夫著『ネイティブチェックで鍛えるビジネス英文ライティング』という本をDHCさんから頂戴しました。奥付を見ると2003年に出て以来、2011年8月までに10刷と、ロングセラーです。添削答案というか、アカをそのまま見せているのが斬新ということもあって売れ続けているのでしょう。せっかくですので、紹介させてください。
本書の構成は、あとでサワリを見ることにしますが、1章が「Eメール時代のビジネス文書の書き方」で、2章が「正体する」、「満足感を伝える」などの機能別に分類されたフレーズ集。
例えば、お悔やみ文の所だと、I would like to offer my sincere condolence to you and you family because your father has died. というセンテンスにアカが入れられ、最終的には、I would like to offer my sincere condolences to you and your family in [sic] the loss of your father. と直っています。そしてアカの入った所について、その理由が示されています。
一方、見開きの右側はこの種のフレーズのバリエーションが5、6個紹介されています。
3章は、見開きの左側に3パラグラフのレター文が掲載され、ここでも変な所にアカが入れられ、見開きの右側でその理由を説明しています。
フレーズ集のように使うと言うか、それ以前のレベルにある人がありがちな過ちを事前に勉強しておくためによさそうな本です。なんであれ、一度やっておけば、漫然と書くクセが改まり、問題意識をもってビジネスライティングに取組むようになるのではないでしょうか。いい本です。
全体を通じての大きな柱は1. ビジネスレターとEメールの基本、2. ビジネスライティングの常識・非常識、3. ビジネスライティングのその他の知識ですが、個人的には「ビジネスライティングの常識・非常識」が気になるので、見ておきましょう。内容は以下のとおりです。
- 堅苦しく書くよりも、フレンドリーに書く
- 時候の挨拶は基本的には不要
- 不要な前置きはできるだけ避ける
- あいまいな表現はしない
- 冗長な表現は避ける
- カンマを減らす努力をする
- PC[= Politically Correct] な表現を心がける
- 受動態の上手な使い方
- 否定より肯定を用いる
- [ライティング]
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Comments
こんにちは。
for もOKでしょうか。
http://tinyurl.com/7hattgs
A hospital spokesman said this week: “Milton Keynes Hospital wishes to express its sincere and deepest condolences for the loss of Harry Mould.
(Milton Keynes Today)
[返信]
COCAというコーパス(http://corpus.byu.edu/coca/)で調べると、for7件、on 6件でした。
- Dec
- 2011年12月21日 15:14
日向先生こんにちは。
本日のコラムの
un the loss of your father. は
un はon の打ち間違いですよね?
[返信]
ご指摘ありがとうございます。直しておきます。わたしも on だと思うのですが、原書が in になっているので、そちらに合わせておきます。たしかに、少数派ながら、in the loss ofと言う人たちもいますので。
- たのきゅう
- 2011年12月20日 20:43

バタバタして久しぶりに先生のブログに戻って来ると、私にとってまさにタイムリーなライティングについての記事が多く、どこにコメントを書きこもうかと悩みましたが、ここが今、直面している「どうしたらわかってもらえるんだろう?」という問題にぴったりなので、「英語ができると思っている人の集団」が全くできていない最後のbulletの部分は徹底してもらうようにします。不要な前置きや異様な数のand やsoで続く長い文章はもちろんですが、個人的なことをp.s.として「ビジネス」のメールに入れる人がはびこっている職場なので、先生のライティング本が1日も早く職場の本棚に並ぶことを祈っています。
かくいう自分も、何十年か前にぶっつけ本番で英語のエッセイを書いた時に、アメリカ人の先生から「これは英語じゃない」と言われ、その後かなり経ってからその理由が分かり、メールについても実際ネイティブとやりとりするようになって、いわば「マネして」覚えたクチなので偉そうなことは言えないのですが(苦)。。。
[返信]
おひさしぶりです。ほんと、あとから振り返って、あれはそういうことだったのかって、ありますよね。なんであれ、ライティング本、頑張ります。