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日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク
 

2011年12月26日

Soul と Spirit を使い分ける

先日、留学生をまじえて宗教談議をしていた折り、soul と spiritは同じものなのか、あるいは違うとしてどう違うんだということがちょっと話題になりました。印象的だったのはイスラムの人が、自分にとってのspiritはハートのことである、いや、ハートを通じて神とつながるのであり、そういうとき、ハートは spirit なんだということを言っていました。ひとつの理解として、ふーむと思ったことです。

この問題、何か頭に残ってしまい、すっきりしなかったので、試しにいくつか同義語辞典を引いてみたところ、The Merriam-Webster Dictionary of Synonyms and Antonyms がひどく明快でした。で、その枠組みをご紹介します。

まず、soul, spirit のいずれも "an immaterial entity distinguishable from the body" である点、共通していると説き起こします。身体のような有形物と対比される抽象的ないし無形の何かを指すのが soul であり、spirit だということです。

その上で、soul を使う方向に傾くのは主として二つの場合だとし、以下のような説明をしています。

第一に、"when emphasis is on the entity as having functions, responsibilities, aspects or destiny' であるときは、spiritではなく、soulが選好されます。praying for the souls of the deadなどという言い方にこのことが表れているとのこと。

その抽象的な何かがhaving functionsのときは、spiritよりsoulが使われるという構図は、ゾンビの場合、spirit ではなく、soul が語られ、soulless creature という形容がされることを考えると納得できます。

あるいは、身体と対比される場合の心を言うときは基本的に spirit ではなく、soul なんだという理解も成り立ちそうです。人の心 (heart)を指して言うときは soul であり、spirit でないのは、body and soul という決まり文句からうかがえますし、She has no soul.しかり、全身全霊に当たる put one's heart and soul into sth も同様の理解が可能かと思います。

第二に、"when the emphasis is on relation or connection to a material entity to which it gives life or power" のときも、spirit より soul に傾きます。物質的ないし有形の何かを動かす関係にあることが強調されている場合、は spirit であり、だからこそ、set out to save the soul of the nation といった言い方があるのだということ。

そう言えば、She was the life and soul of the party.と言う場合、spiritは何か座りが悪いですねえ。有形のパーティーに働きかけるからsoulということですか。

自分なりにまとめると、身体に対する心のように、物質的なものの別の側面から抽象的なことを言うときは soul であり、物質的ないし有形のものを無形の何かが動かしているときも soul だということのようです。

それでは、spirit はどういうときに使うかと言えば、これも二類型あり、第一に、無形の何かの quality, constitution, activity を言うなら a man fervent in spirit という言い方にあるよう、soul より spirit です。

「彼の心ないし精神は今もその作品で伝えられている」と言いたい場合など、His spirit lives on his work. と spirit を使うべしということです。

考えてみれば、無形の何かのquality, constitution (=composition/formation)を言うときはspiritという使い分けは、キリスト教のHoly Spiritがsoulでないことの説明にもなります。

Our town has a strong community spirit. という言い方をし、ここではsoulを使わないのは、やはりその無形の何かに固有の特性ないし実体を言っているからと考えられます。

気力十分と言うときの「気力」も英語では spirit がぴったり来る感じです。例えば、気力に満ちている老人を形容するなら、She has a lot of spirit for someone so old. という言い方ができます。

第二に、有形物の対極にあるものを指して言うときも、soul よりは spirit だとし、例として、the spirit rather than the letter of the law を挙げています。

となると、My spirit is strong but my body is weak. (気持ちは十分だけれど、体が付いて行かない)なんかもこの類型と言えそうです。

なんであれ、行き当たりばったりで使いわけるよりは、ひとまず上の枠組みで臨んだ方がすっきりしそうです。

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Comments

おはようございます。Soul と Spiritの違い、勉強になりました。今、翻訳の勉強をしているのですが、それぞれの単語を訳し分けようとすると、特に困るんです。Body, mind, spiritと来て、soulも出てくると、それこそ行き当たりばったりで訳していると涙目になります(笑)。スピリチュアル系の本だと、原書自体、各語の区切りがあいまいだったりするような、しないような……。ブログ、これからも楽しみにしています。

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頑張ります。ありがとうございます。

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